チャンピオンズC2017回顧。ムーア上手いよあんた!

【チャンピオンズC2017レース回顧】中京ダート1800mで行われたGⅠチャンピオンズC。大混戦を制したのは4歳ゴールドドリーム!フェブラリーS制覇から成績低迷していたが、ここで見事に復活。来年はもう一回ドバイWCにチャレンジして欲しいね。テイエムジンソク、サウンドトゥルー、ケイティブレイブらの敗因はなんだったのか?

 

ゴールドドリーム、鮮やか復活劇!

 

 

いやね。

いきなり言い訳になるんだけどね。

この馬が狙い目なのは重々承知してたわけよ。

(調教チェック特A評価だったし)

 

しかし鞍上ムーアで想定よりかなり人気になってたし、

(netkeibaの予想オッズだと25倍くらいだった)

展開スローの前残り決め打ち予想だったから、

スッパリ切っちゃったわけ。

 

ま、テイエムジンソクも買ってないから、

どうしたってドモナラズだけどね(笑)。

 

しかしゴールドドリームも強かったけど、

ムーアは上手いなあ・・・。

 

さて、簡単に回顧しよう。

 

■チャンピオンズC2017結果、着順

 

■チャンピオンズC2017映像

 

■チャンピオンズC2017回顧

スタート!

出遅れたのはキングズガード、ゴールドドリーム、カフジテイク。しかし大した出遅れではなく、ムーアは出遅れたのを幸い・・・ココからスッとインに入れる。

 

ハナに行ったのはコパノリッキー。続いてケイティブレイブ。外からモルトベーネとテイエムジンソク。私の◎ミツバは行けなかったのか行かなかったのか好枠虚しく後方へ。ゴラァァァァ!松山!前に行かんかーい!(←前残り想定)

 

1~2コーナーの隊列はこんな感じ。

 

逃げたのはコパノリッキー。こうなるとこの馬強いね。2番手にテイエムジンソク。

 

その後ろにケイティブレイブ、モルトベーネ。外から上がって行ったのがロンドンタウンだが・・・これはちょっと掛かってましたな。やはり海外帰りの難しさがあったか?好位の後ろにグレンツェントとアウォーディー。

 

中団にローズプリンスダム、メイショウスミトモ、カフジテイク・・・そして黄色の帽子がゴールドドリーム。美しい騎乗姿ですなあ。その直後にミツバ。同じような位置取り。面白いのでこの後の両馬を比較してみるか。

 

後方からサウンドトゥルー、ノンコノユメ、キングズガード。

 

1000m通過は1:01.5。

 

 

GⅠであることを考えれば、

これは結構なスローだったと思う。

 

ラップタイムを見ると前半3Fは36.2でまあまあ速かったんだけど、

中盤が12.7-12.7-12.3(37.7)と緩んでますな。

 

で、ラスト3Fは36.2だから・・・

後ろからは35秒台の脚じゃないと差せない計算。

 

コパノリッキー田辺からすれば絶妙・・・

してやったり!のペースだったろう。

 

これは届かん!

 

と思った各ジョッキーが4コーナー手前から追い出し始める!

ミツバ松山は大外に出して鞭を振るう!

 

 

だけんどもしかし!

 

ムーアは我関せず。馬群の中でジッと我慢汁。

コーナリングとポジション取りに集中。

 

この差のなんと大きいことか。

 

結果、松山はコーナーで脚を使ったにも関わらず大してポジションを上げられず、ムーアはコーナリングだけでミツバの前のポジションを取っているのだ(そして遠心力を使って外へ)。

 

 

分かりやすいので松山を例に出したが、ほとんどの馬が4コーナー手前から追い出しを開始している。

 

前が止まらない流れであるからしてそれは必然の行為だと言えるが、

 

そんな中、ムーアは馬の切れ味を引き出すために、

ギリギリまで脚を溜めたのである。

 

これは「脚を余す」乗り方と紙一重で。

それはいつだって批判の的であるからして。

だからこそ多くのジョッキーは早めに動いてしまうのだ。

 

ムーアが追い出しを開始したのは残り400m。直線に向いて前が開いてからだ。たしかにココで前が開いたのは幸運だったかもしれない。しかし仕掛けをワンテンポ遅らせたゴールドドリームは、ここから爆発的な脚を繰り出す。

 

残り200m。完全にスローの前残りの展開で。逃げたコパノリッキーと番手のテイエムジンソクの一騎打ち。道中息が入ってるのでなかなかバテないのだ!ケイティブレイブ・アウォーディーあたりも追いすがるが、同じような脚しか使えず差が縮まらない!

 

これは前の2騎で決まりか・・・?

 

残り100m!外から脚を伸ばしたゴールドドリームが強襲!

 

 

ラスト1Fを見ていただきたい。12.4掛かってますな。つまり、最後の1Fで前の2頭がバテちゃったのである・・・そして仕掛けを遅らせたゴールドドリームだけがバテずに伸び(ゴールドドリームの上がり3F想定は12.1-11.5-11.5)・・・

 

見事に差し切ったのである。

 

タイムは1:50.1。

勝ち馬の上がりは35.1。

 

ムーア・・・あんた上手いよ!

(精密機械の如し)

 

 

 

【チャンピオンズCレース後コメント】ゴールドドリーム R.ムーア騎手ら

 

もちろん、ムーアの手綱に応えたゴールドドリームも見事。しかしこの馬は脚が溜まると切れるね。距離の不安が多少なりともあるだろうから道中ペースが落ちたのも良かった。仮に4コーナーで慌てて追い出していたら・・・3着までだったかもしれない。この後は東京大賞典には向かわずフェブラリーSらしい。1600ベストで1800はギリギリなのかもしれないね。ドバイ行かないのかなあ・・・。

 

2着テイエムジンソクは勝ちに等しい内容で。理想的なペース、完璧な騎乗。今回は相手が悪かったとしか言いようがない。私はこの馬に関して半信半疑であったのだが・・・(節穴)・・・、今後のダート界を背負っていく馬になるかもしれないね。フルキチ惜しかったな。今後は未定か。

 

3着コパノリッキーは、やっぱり「ナメたらあかん」かったね。調教抜群で(特A評価)、1枠1番で、鞍上田辺・・・改めて考えると買い材料揃ってたね。ただ、今回は鞍上の好騎乗による所が大きかったように思うな。東京大賞典が引退レース。

 

4着ケイティブレイブは最高の位置につけて理想的な競馬をしたが、前の2頭は想像以上に楽だったんだろうね。結果論であるが、勝つ為には何か工夫が必要だったのかもしれない。

 

5着アウォーディーも同じで、展開的には理想的だったと思う。この位置取りから差を詰められなかったのは「衰え」があるのかもしれん。なんか・・・パンチ力が感じられんかったな。

 

2番人気に支持されていたサウンドトゥルーは後方から最後いい脚を使ってるんだけど馬群に飲まれる感じの11着。敗因の一番は「展開面」だろうけれども、それにしても負け過ぎですな。

 

私の◎ミツバは良く頑張ったけど6着まで。前で競馬出来ていれば・・・と思ってしまうが、きっと「速いペースになる」と想定した上での作戦だったんでしょうな。しかし・・・あれだけ早仕掛けでも最後まで伸びてるだけに・・・松山には悪いが、「もしこの馬にムーアが乗っていたら?」ということを考えると、ちょっと騎手としてのレベルの差を感じてしまうわ。

 

というわけで、

 

今回も馬券的にはドモナラズだったんだけど、

そもそもが大穴狙いなんだから全然OK。

 

今後も懲りずに大穴狙いで逝くぜ!

 

今週は香港もあるし、楽しみやのー!

 

 

【浅次郎のひとりごと】

国内は2歳牝馬の頂点を決める阪神JF&海外は日本馬8頭参戦の香港国際競走に注目/今週の競馬界の見どころ

今週は3重賞+香港か・・・全部記事書けるかな?あ、カペラSにスノードラゴンが出て来るやんけぇぇぇぇ!