
【競馬コラム】見習い騎手は勝利度数によって▲(3kg減)、△(2kg減)、☆(1kg減)と減量の恩恵があるわけだが、この斤量減ってどのくらい効くのか?その成績はどうなん?実際の勝率・連対率・複勝率は?想像以上に斤量減は効かない?一番成績いいのは△(2kg減)?女性騎手の◆(4kg減)はどうなの?
今回は、
見習騎手の減量についての話。
JRAでは・・・毎年毎年、沢山の新人がデビューするわけだが、
当然皆が皆成功するわけではない。
今年デビューしたのは7人。
現時点でのその成績はこんな感じ。
今のところ舟山が7勝を挙げて1位。勝率・連対率・複勝率もトップ。2025年デビューの中では最も有望株と言えるだろう。2年目以降の騎手も見てみようか。
デビュー2年目は高杉と吉村のツートップ。高杉は今年中に100勝クリアしそうな勢い。これを長浜と石神が追う感じ。
デビュー3年目では、貫太がすでに100勝クリアして減量騎手を卒業。しかし今年は2~3着が多く伸びあぐねてる印象。
デビュー4年目では佐々木がダントツ。もうすぐ200勝に到達。めちゃくちゃ差があるねえ。
デビュー5年目組では小沢が最近抜けて来た感じ。しかし全体的に差はあまりない印象。
JRAにおいて見習い騎手というのは、
・通算5年未満かつ平地100勝以下の騎手
を指す。つまり、
騎手デビューして6年目に突入するか、
100勝以上すると、
チンコの皮がムケたと判断され、
見習い騎手ではなくなってしまうのだ。
騎手という職業は群雄割拠・弱肉強食なんでね。
勝てない騎手、乗れない騎手というのは淘汰されていく非常に厳しい世界なわけだが、
見習い騎手期間に与えられる救済措置が斤量の減量。
その仕組はこう。
今回はこの減量の話なわけだが、
きっと貴方も
「今回3kg減騎手に乗り替わりなんで一発あるかも!」
「2kg減騎手から減量無し騎手に変更なんだけどこれって不利なのかな?」
なんて思ったことがあると思う。
かくいう私もよく▲騎手に飛びついてしまうww
「3kg減ならあるんじゃねえの?」
って思っちゃうんだよね。
しかし、それはデータ的にはどうなのか?
実際、▲騎手は馬券になるのか?
▲△☆騎手の中で一番馬券に絡むのは?
そもそも見習い騎手の斤量減は効くのか?
もちろん、同じ▲騎手や△騎手でも個人の技量の違いがあるからね。
一概にまとめてしまうのは乱暴な話かもしれんが、
一般論としての傾向を知っておくと冷静に見れると思うんでね。
簡単にまとめておこうと思う。
※以下、2023年~現在の平場全レースのデータ。減量のない特別戦は含んでいないぞ。
減量騎手の成績
▲(3kg減)騎手の成績
△(2kg減)騎手の成績
☆(1kg減)騎手の成績
減量無し騎手の成績
明らかなのは、▲(3kg減)の成績が最も悪いこと。勝率・連対率・複勝率全てにおいて最も低い数値。つまり、▲騎手だからといって飛びついちゃダメなのである。そして・・・当然といえば当然かもしれんが、圧倒的に良いのは斤量減無しの成績。▲騎手のダブルスコアに近い数値なんでね。正当な材料がない限り、斤量減のない普通の騎手を狙った方がいいのである。
面白いのは、△(2kg減)と☆(1kg減)の比較。若干ではあるが△騎手の方が成績が良いのだ。技量の面で▲と△は大差があるけど、△と☆にはあまり差がないということか?あるいは2kg減と1kg減は大きく違うということか。△騎手は勢いで勝ち星を挙げられるが、☆になると壁に当たる・・・ということかもしれん。
いずれにせよ、減量騎手の中で一番買いなのは
△(2kg減)騎手!
これは知らんかった・・・という方が多いと思う。
あと、
これはすべての減量騎手に言えることだが、
芝よりダートの成績の方が良いのである。
なんでこうなるのかわからんが、
傾向からはもう明らか。
減量騎手はダートで買った方が断然良いのだ!
あと、女性騎手について見ておこうか。
◆(4kg減)騎手の成績
◇(2kg減)騎手の成績
◆(4kg減)騎手の成績は▲(3kg減)騎手よりやや良い程度。そして女性騎手が51勝に到達すると▲騎手、101勝に到達すると◇(2kg減)になるわけだが(いわゆる七菜子ルール)、その成績は落ちる傾向。なんでこうなるかわからんが・・・一般的に女性アスリートのピークは20代ってことが多いからねえ。騎手の世界でもそういうことかもしれん。しかし、世界を見渡すとキング姐さんみたいに斤量減無しでも全然やれる女性騎手もいるからねえ。日本の女性騎手にも頑張って貰いたいところだが、馬券的に◇騎手は軽視が正解。
減量騎手まとめ
・▲(3kg減)騎手は想像以上に成績イマイチ!
・狙うなら△(2kg減)騎手!
・減量騎手は芝よりダートの成績がいい!
まとめると・・・減量の恩恵はあるにはあるが、我々の想像よりはるかに少ない・・・と言えるのではないか。とはいえ、時に▲騎手が斤量減を活かして大穴を開けることだってあるし、遠藤汰月がルメールを負かすことだってあるわけだからね。へー。なるほどねー。そうだったんだー。くらいの感じで頭の片隅に置いておくと・・・新馬や未勝利戦でむやみに▲騎手を買って外す・・・なんてことは減るかもしれない。今後の役に立てば幸いだ。
というわけで、
今回は減量騎手のお話ですた。
ワタスの腹も減量したい、この夏。
では股!
【浅次郎のひとりごと】
今年の梅雨はカラ梅雨・・・というわけで、今すぐ役に勃たないかもだが、昨年調べた時より結構傾向変わってるんでね。是非見ておいてくれい。
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