皐月賞2021レース回顧!エフフォーリアはダービー確勝か?

【皐月賞2021レース回顧】今年のクラシック第一弾GⅠ皐月賞を制したのは無敗のエフフォーリア!2着に3馬身の差を付ける圧勝劇!これでダービーはエフフォーリアで確定か?皐月賞組の逆転はムリ?タイトルホルダーはダービーでも走る?ステラヴェローチェ、アドマイヤハダルのダービー適正は?ダノンザキッド、ヴィクティファルスの敗因は?

 

エフフォーリア、まず一冠!

 

 

皐月賞制覇!

 

というより、

 

まず一冠!

 

と言いたくなるような勝利だったねー。

 

簡単に回顧しようと思う。

 

■皐月賞2021レース結果

勝ったエフフォーリアは2強の一頭であったが、2着に伏兵扱いとなっていたタイトルホルダー、3着に穴人気となっていたステラヴェローチェが入り、馬連・三連系はなかなかの高配当となった。個人的には◎ステラヴェローチェだったものの・・・エフフォーリアはズバッと斬ったし、タイトルホルダーも買ってないしでどうにもドモナラズ。

 

■皐月賞2021レース映像

 

■皐月賞2021レース回顧

出遅れる馬はおらず比較的揃ったスタート。速かったのはタイトルホルダー。

 

気合を付けてタイトルホルダーがハナを取りに行く!その内から負けじとワールドリバイバル。ダノンザキッドは馬なりのまま楽々と好位へ。その内からエフフォーリアも促しつつポジションを取りに行く。

 

このままでは競ってしまうと考えたのか・・・田辺タイトルホルダーが引いて、ワールドリバイバルがハナ!

 

3番手の外にダノンザキッド。内にエフフォーリア。この時点で・・・川田は金玉袋の中でニヤリとしていたことだろう。この位置取りならエフフォーリアを馬場の悪いインに閉じ込めつつ外に出さないよう蓋をすることが可能だからだ。しかしその金玉袋の思惑は失敗に終わる。

その後ろにアサマノイタズラ、レッドベルオーブ。この・・・レッドベルオーブが貞操帯の鍵を握る馬になるのだ。

 

中団前にラーゴム、アドマイヤハダル、グラティアス。この辺から・・・レッドベルオーブが外から上がっていく。

 

中団後方にヴィクティファルス、ステラヴェローチェ、シュヴァリエローズ。

 

後方にルーパステソーロ、ヨーホーレイク、ディープモンスター、イルーシヴパンサー。

 

稍重のラップタイムがこう!

 

テンの3Fは36.3。

日差しと強風で馬場は急激に回復しており・・・

このラップは平均ややスローだったのではないかと思われる。

その後も12.0前後の平均ラップが続くのだが、

激変したのが1000~1200m地点!

なんと向こう正面の中間地点で

11.4という鬼ラップが出現しているのだ!

実はこのラップが・・・

今回の皐月賞の最速ラップ!

通常緩むところで・・・

なぜこんなラップが出現したのか?

 

映像で確認すると・・・

これはレッドベルオーブ福永がジリジリと上がって行き、

先頭の2頭に絡んで行った時と同じタイミング!

 

つまり、先頭のワールドリバイバルとタイトルホルダーは、

後ろからレッドベルオーブが並んで来たのに反応し、

一気にスピードを上げてしまったんですな。

 

同じように、

このレッドベルオーブの動きに翻弄された馬がいる。

アサマノイタズラとダノンザキッドである。

この2頭もレッドベルオーブが上がって行く時に、

釣られてギアを上げてるんですな。

 

ただ、先頭まで付いていくことはせず、

押さえてポジションを確保はしてるんだが、

無駄なチンポジの上げ下げをさせられたのは事実。

 

この時、インでチンコを固定してたのがエフフォーリア。

ダノンザキッドはエフフォーリアに蓋をしたつもりが・・・

その蓋がグラグラ動いたことによって

簡単に貞操帯が外れちゃったんですな。

 

残り600m。ダノンザキッドは自ら蓋を外してレッドベルオーブの外へ。いかにも仕掛けが早く・・・手応え悪し。対象的にエフフォーリアはインでジッと動かず。

 

残り400!先頭を行くタイトルホルダーの手応えがいい!そして、手応えがいいからこそ田辺は馬場の悪いラチから1~2頭分を避けて勝ちに行く判断をするわけだが、ココでインを閉めていたら・・・エフフォーリアは進路がなかったかもしれない。しかし実際はご覧の通りの御開帳。パカッと目の前が開く。

 

開いたインにズバッと突っ込む武史。コーナリングと一瞬の脚であっという間にタイトルホルダーのインから突き抜ける。その外にレッドベルオーブ、アドマイヤハダル、ヨーホーレイク。インに潜り込んで追い込んでくる黒い帽子はステラヴェローチェ。これは結果的に好判断だったと思う。

ダノンザキッドは・・・コーナリングで離されてしまい、もう力が残っていない・・・。

 

残り200!後続を突き放すエフフォーリア!しかし粘る粘るタイトルホルダー!内から猛然とステラヴェローチェ!レッドベルオーブは見せ場十分だったがココまで。外からはアドマイヤハダルとヨーホーレイク!焦点は2着争い!

 

残り100!エフフォーリア強し!頑張ってきたタイトルホルダーの脚色が衰え、ステラヴェローチェ・アドマイヤハダルが襲いかかる!

 

3馬身の差を付けてエフフォーリア快勝!2着は粘りに粘ったタイトルホルダー。3着にはインから迫ったステラヴェローチェが入った。

 

エフフォーリア、強し!

 

稍重の勝ちタイムは2:00.6。

上がりは36.7。

 

まあ、エフフォーリアが1頭だけ抜けて強かったわけだが、

上がり36.7ってのに違和感を感じるよね。

 

 

 

 

 

 

勝ったエフフォーリアはノーザンF生産のエピファネイア産駒。近親にヒシアマゾンやアドマイヤムーンがいる良血。この血統は時々大物を出すなあ。父エピファネイアにとっては昨年のデアリングタクトに次ぐ大物の出現でね。牡馬の大物は関係者にとって喜びもひとしおだろう。また鞍上の横山武史にとってはGⅠ初勝利!これで騎手としてさらに一段上の存在になりそうだねー。無垢な笑顔が印象的な勝利ジョッキーインタビューだった。

今回の皐月賞が「混戦では?」と言われていた理由の第一は、ダノンザキッドが弥生賞で負けていたこと。2つ目の理由にエフフォーリアにいろんな不安があったこと・・・と言えるだろう。その不安とは前走が超スローの瞬発力勝負であったことや、中山経験がなかったことや、調教がイマイチだったこと・・・などが挙げられるだろう。あるいはGⅠ未勝利の鞍上に不安を感じた方もいるだろうし、重い馬場も混乱に拍車を掛けたかもしれない(実際はかなり回復したが)。

実際、私のような穴党であれば「バッサリ斬る」という選択をした方も多いと思う。結果は「切っちゃダメ!」だったわけだが、私は1㍉も後悔していない。今後も不安がある人気馬はバサバサと斬って行くつもりだ。

で、今回のレースでみせたエフフォーリアのパフォーマンスであるが・・・全ての不安を覆した上に・・・想像以上の強さであった。まず、今回の皐月賞は、上でも書いた通り「1000~1200mが最速11.4」という特異な持久力レースだったのだ。これでダメージを受けない馬なんているわけがなく、エフフォーリアとてラスト3Fは36.7も掛かっているのである。

実は・・・エフフォーリアが速い脚を使ったのは4コーナーから直線に向き、タイトルホルダーの内から抜け出した時だけ。直線は12.3-12.6とスピードは落ちているのだ。そうは見えなかったのは・・・後ろから来る馬も11.4のダメージが大きくて速い脚が使えなかったからである(エフフォーリアを大きく上回る脚を使えなかった)。

つまり、今回の一戦は「平均-急-緩」という・・・芝の中距離レースでは珍しい終いバテバテのスタミナ持久力戦だったのだ(今回スローペースだったと言ってる媒体があるが全然違う)。ダート中距離的な流れと言えばわかりやすいか。私は・・・戦前まで「エフフォーリアは東京向けの瞬発力型」と思っていたのであるが、実際は「瞬発力も持久力もパワーも兼ね揃えた万能型」だったのである。まるでデアリングタクトの男版だね。

 

 

さらに言えば、

anatubeでも「調教イマイチ」と言っていた通り、

今回はメイチの仕上げではなく、

「ダービー」を見据えたものだったと思われる。

(負け惜しみでも何でもないぞ。笑)

 

なんかもう付け入るスキが全くないわけだが、

このまま順調なら・・・

無敗の二冠は確定的だろう。

 

昨年のコントレイルにはサリオスというライバルがいたが・・・

今年は見当たらないしね(今んとこ)。

 

で、二冠を取ったら・・・ほぼほぼ三冠も確定的だろう。

長距離も全く問題なさそうだしね。

唯一の敵は己自身だろう。

 

さて、完敗した二着以下も見ておこう。

2着タイトルホルダーの粘りには驚いた毒者も多いことだろう。私もだ(笑)。しかし弥生賞でダノンザキッドを負かした実力は本物だったわけだ。展開や馬場に恵まれた点は確かにあるが、この乱ペースを2番手から粘り込んだわけだから相当の能力があるのは間違いない。将来は有馬記念とか宝塚記念で激走しそうなタイプだが、喫緊の問題は東京の高速馬場で瞬発力勝負に対応出来るか?という点だよね。この点は・・・「自分でレースを作れる」という強みがこの馬にはあるわけよ。ダービーでもハイペースで逃げ、あるいは番手で競馬してくれると面白いよね。ロジャーバローズ再びみたいな期待感がある。是非1枠1番の神枠を引いてほしい。

3着のステラヴェローチェは中団後方からインを突いてグリグリと伸びて3着確保。インに行ったのは好判断だったし、ちょっと重い馬場もこの馬にとってプラスだっただろう。いや、もっと荒れた馬場だったら・・・2着はこの馬だったかもしれない。1着はいずれにせよ難しかったろうけどね。さて、問題はダービー適正だよね。距離延長は問題ないと思うが・・・スローの瞬発力勝負になったら厳しいと思う。一貫ペースの持久力戦が条件。あと、雨降って内枠引いてイン突きが出来れば面白いと思う。

4着のアドマイヤハダルは勝ち馬の後ろで徹底マーク。直線はスムーズに外に出し、完璧に乗って直線もジリジリ伸びて4着まで。いいレースをしたと思う。現状はこれで精一杯だったろうが、今後の伸び代次第で逆転もあるのでは。勝ち馬以外なら(笑)。

5着のヨーホーレイクは後方から末脚に賭ける競馬。上がり最速をマークして(36.6)5着まで押し上げた。2着からは僅差だったんでね。この馬もペースやポジション次第で逆転あると思う。ただ、距離延長は問題ないだろうけど・・・ダービーで大外ブン回しはキツイなあ。乗り方に工夫が必要か。ここまでがダービーの優先出走権獲得。

 

さてダノンザキッドの敗因だが・・・一節によると「入れ込んでいた」という話もある。しかし川田は「返し馬は絶好だった」と言っている。この辺はちょっと私には分からんのだが、レース的には向こう正面でレッドベルオーブが外から来た時に釣られたのが痛恨だったと思う。あれでスイッチが入ってしまったんだよね。なんとか宥めたんだが・・・直線はもう見せ場すらなく馬群に沈んで15着。あるいはレース前に消耗していた可能性もあるよね。問題はダービーでの取捨だが・・・これはもうムズいとしか言いようがない。今回の敗戦も能力的な問題ではなく気性的な問題だろうからねえ。適正で言えば、この馬は東京向きだと私は思っている。ムズい。

 

あと・・・

今回の皐月賞は相当特殊なレースだったからね。

惨敗した馬の中でダービーで面白そうな馬が何頭かいるわけだが、

まあその辺はまた今度!

 

馬券的には・・・

◎ステラヴェローチェだったんだが、

エフフォーリアもタイトルホルダーも買っておらずにドモナラズ。

また来週頑張るべー。

 

以上、レース回顧終わり。

 

武史おめでとう。

 

 

【浅次郎のひとりごと】

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いやいや、気が早いやろ(笑)。つか仮にダービー勝っても・・・菊花賞だよね。やっぱり三冠を優先するだろうと思うし、それでいいと思う。3歳の斤量は魅力だけどなあ。

 

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