洋芝に強い血統は?洋芝適正と種牡馬について。

【競馬コラム】洋芝に強い血統、洋芝適正が高い種牡馬は?函館・札幌の芝レースで重要となるのが「洋芝適正」。洋芝が得意な種牡馬、苦手な種牡馬は?洋芝に強いのはロードカナロア、ハービンジャー、ルーラーシップ、オルフェーヴル、キズナ、ジャスタウェイ、モーリス。苦手なのはディープインパクト。

 

夏競馬もたけなわであるが、

ちょっと今日は

「若奥様と水着」について書こうと思う。

 

 

・・・じゃなかった(むふー)、

 

「洋芝に強い種牡馬」について書きたいと思う。

※2023年7月更新

 

 

知ってるようで知らない洋芝とはなんぞや?

洋芝が得意な血統は?

あの種牡馬の洋芝適正は?

 

野芝と洋芝の違い

ご存知の通り、JRAの競馬場で「洋芝」を採用しているのは「函館競馬場」「札幌競馬場」である。洋芝は「寒さに強い」という特徴があるため、気温の低い北海道で採用されてるんですな。しかし、野芝に比べ水分を含みやすく、芝丈が長くなりやすく、力が必要な馬場となりやすいため「時計が掛かる」という特徴もある。

北海道以外の競馬場で採用されている芝は「野芝」。日本で一般的に自生しているのが野芝で(いわゆる天然芝)、耐久性に優れ、軽く堅い路盤になりやすく「タイムが出やすい」のが特徴。また、寒さに弱く、冬は枯れてしまう(茶色く見える)・・・ので、冬は野芝の上に洋芝をオーバーシードすることが多いようである(主に見た目の問題である)。

芝の状態はJRAの「馬場情報」で確認出来るぞ。

 

 

では、早速、洋芝に強い種牡馬を見てみよう。

 

■洋芝における種牡馬成績(過去3年)

1位はロードカナロア。昨年までディープインパクトが1位だったのだが・・・産駒数の減少により分母が減った分が影響したか。では、このロードカナロアは洋芝が得意!と言っていいのかどうか?絶対能力の高さや産駒数で1位になってるだけかも?これは当然・・・野芝での成績と比較しないと分からんよね。というわけで、

野芝の成績も見ておこう。

 

■野芝における種牡馬成績(過去1年)

野芝(東京・中山・京都・阪神・中京・福島・新潟・小倉)の過去1年間(2022年7月~2023年7月)の種牡馬成績である。調査範囲を1年間にしたのは、1年間でも十分膨大なデータ量になること。それから範囲を広げると比較的新しい種牡馬のデータが埋もれてしまうこと・・・を考慮した。

 

野芝のデータと比較しながら・・・

洋芝が得意な種牡馬を見つけた行こう。

 

■洋芝が得意な種牡馬2023

ロードカナロア
まず1位のロードカナロア。野芝9.6・18.8・25.3%なのに対し、洋芝は9.7・20.3・27.6%。すべての数字が若干上昇。実は・・・昨年調べた時はかなりの上昇率だったのだが、今回の調査ではさほどでもなし。まあ全てのアベレージが高く、洋芝も走るのは間違いないんだが・・・これは産駒の傾向や育成の方針が変わってきたのが影響しているのかも。

ハービンジャー
洋芝の勝鞍ランキングではロードカナロア・ディープインパクトに次ぐ3位。野芝の勝率・連対率・複勝率が7.9・16.3・25.8%なのに対し、洋芝では9.2・18.2・26.2%と上昇。自身が欧州での活躍馬であり、洋芝では積極的に狙いたい種牡馬である。ただ・・・とんでもなく洋芝が得意!ってわけではなく、若干得意な程度だ。

キズナ
今回、是非覚えておきたいのがこの種牡馬。回収率ベースで見ると160%と超優秀!そしてこれはとにかく「頭」で来るから。野芝は8.9・18.3・28.2%だが、洋芝は13.6・18.7・28.5%。連対率・複勝率はさほど変わらないが、勝率は5%近く上昇!13.6%の勝率は上位で突出した数字。キズナは是非頭で狙いたい

モーリス
まだ少ない世代で7位ランクインしたのがモーリス。野芝の成績もかなり良いのだが・・・洋芝の成績はその上を行く。野芝11.1・19.1・27.5%、洋芝11.4・21.7・32.1%。勝率はあまり変わらないが、連対率・複勝率は大幅上昇。上位TOP10で複勝率が30%を超えるのはこの馬だけ。回収率も高く・・・洋芝ではかなり狙い目の種牡馬だ。

オルフェーヴル
それから実はオルフェーヴルも洋芝は得意。野芝だと6.8・13.4・22.6%だが、洋芝は10.0・17.8・26.4%・・・と、ハンパない勃起率。明らかに野芝より洋芝がいいタイプ。ただ、ココ数年は産駒数が激減し、肌質も落ちており、全体的な成績が落ちてるんだよね。2023年から産駒数が復活するみたいだから今後に期待。

ジャスタウェイ
これはほとんど知られていないと思う!ジャスタウェイは洋芝の鬼だったのだ!野芝だと8.2・14.2・21.6%だが、洋芝だと11.9・19.3・30.4%!モーリスに匹敵する数字であり、野芝からの上昇率がとにかく半端ない!間違いなく洋芝の鬼!ジャスタウェイは洋芝で買え!

トーセンラー
昨年は「トーセンラーも気になるがまだ分母が少なく信頼度はイマイチ」と書いたんだが、これはもう間違いない!トーセンラーは洋芝が超絶得意なのだ!野芝ランキング41位→洋芝18位!野芝6.3・10.4-16.7%、洋芝14.8・26.2・34.4%!なんとその上昇率は2倍以上!全ての数字が最上位!回収率も超優秀!これは・・・おそらく「世間に全く知られていない情報」。だから回収率も美味しくなるわけでね。こういう情報は世間に知られる前が勝負だ。

ジョーカプチーノ
この種牡馬は・・・野芝ランキング71位。その成績は【3.2.7.91】。各数字は2.9・4.9・11.7%である。これが洋芝になると・・・21位に上昇!12.7・20.6・28.6%まで上昇。2倍どころか4倍を超える上昇率。これも分母は少ないが・・・ジョーカプチーノは洋芝じゃないと走らない!と言っても過言ではない種牡馬なのである。

ビッグアーサー
上位で複勝率1位なのがこの馬。野芝10.1・18.8・26.6%→洋芝10.2・23.7・35.6%。勝率はさほどでもないのだが、とにかく2~3着に来るイメージ。是非、ヒモに入れる時にチェックしたい種牡馬だね。

 

上位で「洋芝が得意」と言えるのはこの9頭。

下位で気になるのは、タートルボウル、ラブリーデイ、キタサンブラック。

マル外ではFrankel、DarkAngel、Siyouni。

まあでも分母が少ないから信頼度はイマイチ。

 

あと、逆に洋芝でパフォーマンスが落ちると思われるのは、ディープインパクト、ドゥラメンテ、ダイワメジャー。ディープインパクト・ドゥラメンテは洋芝の成績が悪いわけじゃないけど野芝の方が成績いい感じ。あとエピファネイアも洋芝で数字がよくなる一頭だが、これは野芝の成績が悪いのが原因だと思われる。

 

しかし・・・

 

最近の若奥様はほとんどが完全防備。

 

 

水に濡れても大丈夫な服を開発したヤツを恨みたいところだが、

 

寒さに強い野芝・・・

なんてのも開発されないことを祈る。

 

函館と札幌はずっと洋芝でお願いしまっす!

 

参考まで。