重馬場・道悪が得意な種牡馬のデータ考察

【芝の重馬場が得意な種牡馬データ考察2023】※2023年6月更新。芝の重馬場が得意な種牡馬って?良馬場と道悪馬場との比較から得意な種牡馬を割り出す。勝率・連対率・複勝率・回収率は?ディープインパクトは?ハービンジャーは?道悪得意なのはキズナ、オルフェーヴル、ドリームジャーニー、ラブリーデイ、キタサンブラック!

 

今日は芝レースにおける

「種牡馬×道悪」の考察をしようと思う。

(2023年6月更新)

 

結構レアなパンテラデータなんで

秘密のフォルダに保存しておくといいかもしんない。

 

目を凝らして・・・凝らして・・・見えん!(←バカ)

 

さて、今回の「道悪」の定義は、

JRAが発表する「重」「不良」馬場とする。

 

良馬場や稍重でも重い馬場になることがあるのは百も承知である。

ただ、データ上それらを集めることは難しいからね。

 

また、「稍重」を道悪に分類する考察法もあるだろうけど、

「稍重」は良馬場と大して変わらんケースが多いので省かせて頂く。

(最近の馬場は水ハケが良いんだよ)

 

早速行ってみよう!

※データ量が多いので過去5年

 

■道悪の芝・種牡馬ランキング(過去5年)

1位は昨年と変わらずディープインパクト。勝率・連対率・複勝率ともに抜群の数字。「切れる瞬発力型」のイメージが強いディープインパクトだが、重馬場・不良馬場でもこんなに強いんですな。ただ、この数字は「ディープインパクト×パワー系大型輸入牝馬」の増加が大きく寄与しているんじゃないかと思う(初期は明らかに苦手だったからね)。

それから・・・この数字をもって「ディープインパクトは道悪が得意!」と結論付けているサイトが結構あるんだが、それは他馬との相対的な話で、個体的に道悪が得意かどうかは「良馬場」と比較しないと分からないよね。というわけで、良馬場の数字も出してみたぞ。

 

■芝の良馬場・種牡馬ランキング(過去5年)

ディープインパクトの良馬場の勝率・連対率・複勝率は13.5%・24.5%・34.5%。道悪のそれは12.6%・21.4%・30.4%。大きく落ちているわけではないが、良馬場の方が成績が良いのは間違いない。しかし回収率は78%→150%と道悪の方が回収率が上がっているから・・・むしろ人気が落ちる道悪の方が買いだったりする。これは、誰とは言わんが巷の競馬解説者が「ディープインパクトの道悪は割引」という発言を繰り返しているからかもしれない。これってみんな洗脳されちゃうんだよね。競馬記者はデータではなく、自分の経験則や勘でモノを言ってる事があるので注意しよう。ディープインパクトは確かに道悪は割引きだがわずかであり、ほかの種牡馬に比べれば全然プラス。複勝率が30%を超えてる種牡馬なんて数頭しかいない。そして人気が落ちる分、逆に狙い目なのだ。

というわけで、結論その1。

ディープインパクトは水陸両用。

良馬場の方が成績いいが、道悪でもトップクラスの性能を誇る。

 

2位はロードカナロア。昨年調べた時は3位だったがワンランクアップ。しかし実はこの馬、道悪だと・・・結構成績が落ちるのである。良馬場の勝率・連対率・複勝率は11.2%、20.8%、28.7%なんだが、これが道悪になると8.6%、16.9%、22.7%。昨年調べた時よりさらに落ちてる。道悪は明らかに割り引き。この事実を知ってる人は殆どいないと思う。

 

3位のハーツクライは・・・昨年調べた時は良馬場と道悪の差はほとんどなかったのだが・・・今回のデータだと道悪は割り引きだねー。ロードカナロアほどではないけど。

 

4位はキズナ。あれ?勝鞍は増えて去年の8位からジャンプアップしたが・・・率で見ると昨年調べた時より落ちてるねー。理由は分からない。産駒の質の変化だろう。まあ、それでも勝率が10%を超えてるのは立派だし、道悪が得意なのは変わっていない。

 

5位はオルフェーヴル。昨年の5位から変わらず。詳しくは下でやろう。6位は道悪得意の代名詞とも言えるダイワメジャー。しかしご覧の通り大した成績じゃないんだよね。これは種牡馬としての活力の低下、あるいは肌馬の変化が関係しているかもしれない。

それから、面白いのがハービンジャー。欧州馬だけに「道悪が得意」と言ってる専門家も多く(これも裏付けなく、イメージで言ってる専門家が多い)、そういうイメージを持ってる方も多いと思うが・・・実はそうでもないのである。良馬場と比較すると・・・勝率・連対率・複勝率いずれもほとんど変わらないのである。

「彼女となら結婚しても絶対やっていける!」と感じるのは大概思い込みであることが多いわけが、それと同じで「ハービンジャーの道悪得意説」も思い込みなのである。もちろん中には道悪が得意な馬もいるわけだが、実はハービンジャーは良でも道悪でも成績は変わらないのである。

結論その2。

ハービンジャー道悪得意説は洗脳。

 

ほか、道悪で割り引きたいのはエピファネイア(良馬場の複勝率27.1%→道悪の複勝率20.9%)。エピファネイアは自身が道悪の鬼であったが、産駒は道悪になると大幅にパフォーマンスを落とすぞ!これは絶対覚えておくべし!

結論その3。

エピファネイアは道悪下手!

 

で、ココからが本番。

 

 

大事なのは「みんなが知らない情報」であり、

それが一番お金になるのである。

 

以前はメイショウサムソンを道悪の鬼・筆頭に挙げていたのだが・・・残念ながら現役の産駒はかなり減っており、データ的にも分母が少なくなっちゃったんだよね。

 

というわけで、

今回新しく判明した新データを加えて行くぞ!

 

ズバリ、道悪の鬼種牡馬はこれらの馬だ!

まずもってキタサンブラック。道悪時の勝率・連対率・複勝率は17.5%・22.8%・33.3%。まだ産駒数が少ないので再現性は怪しいが、勝率17.5%はもうダントツの数字。上位で複勝率が30%を超えているのは、ディープインパクト、オルフェーヴル、ドリームジャーニー、リオンディーズとこの馬だけである。良馬場の勝率・連対率・複勝率は10.4%・21.6%・29.6%。比較して見ても道悪の成績がいいのは明らか。自身も道悪は得意であったが、道悪になると大幅割増で考えていいぞ!

結論その4。

キタサンブラックは道悪鬼!

 

それから・・・オルフェーヴルはイメージ通り道悪得意。ただ、頭というより2~3着に来ることが多いので、道悪の時は是非ヒモで入れておきたい種牡馬だね。良馬場と比べると複勝率23.9%→30.1%と跳ね上がるぞ。

そして・・・特注がドリームジャーニー!全弟であるオルフェーヴルや極めて血統構成が似ているゴールドシップの影響で産駒数が激減しているわけだが、道悪適正で言えばこの馬が一番。この馬の複勝率は脅威の45.6%!おそらくこの事実はほとんどの競馬ファンが知らない。というわけで、

結論その5。

ドリームジャーニーは2代目ウタマロ!

道悪の時はとりあえずドリームジャーニー産駒を探したい。

 

他、やはりゴールドシップも道悪適正は高い。あとドゥラメンテもにも注意。全ての数字が良好なのだが、良馬場と道悪の成績はほとんど変わらない。

 

おまけのデータを載せておこう。

 

26位以下の芝の道悪・種牡馬ランキング

最近デビューした種牡馬で要注意なのが・・・マクフィリアルスティール!特にリアルスティールは道悪のイメージがないからか相当人気薄になりやすく回収率も半端なし!まだ分母が少ないので再現性は怪しいが・・・おそらく間違いないと思う。あとラブリーデイもいいね。

あと要注意なのがパイロ。ダートのイメージしかないと思うが、実は道悪の芝も得意だ。

ケツ論その6、

道悪はリアルスティールが面白い!

 

も一つおまけの母父データ。

 

■道悪の母父データ(過去5年)

これは興味津々なデータだねー。道悪得意な母父として有名なのは、フレンチデピュティ(クロフネ)StormCatサドラーズウェルズ系(Galileo)といったノーザンダンサー系なんだけど・・・

1位はディープインパクト、2位はアグネスタキオン・・・とサンデーサイレンス系種牡馬がワンツー。しかしこれはキングカメハメハも含めて数の暴力がモノを言ってるような気がする。

実際成績がいいのは・・・やはりクロフネフレンチデピュティマンハッタンカフェ。あとはGallileo、ロージズインメイ、シングスピール、Mr.Gleeleyにも注意したいね。特にGallileoMr.Gleeleyはやばいね。これらはディープインパクトとの組み合わせが多いわけだが、道悪の時は超狙い目だ。

 

というわけで、

 

道悪が得意な種牡馬の考察をしてみたが、

いかがだっただろうか?

 

まあ、道悪適正なんてのは所詮

個体差が大きいわけで、

種牡馬による考察は

「得意かも?」というレベルの話でしかない。

 

最も大事なのは、

その馬自身「道悪実績」であり、

好きになった女性の男性遍歴を気にするが如く、

その馬の道悪実績は徹底して調べなければならない。

 

それでも判別つかない場合には・・・

 

思い切って、

「前の彼氏はどんな人だった?」

と聞いてみよう。

 

・・・じゃなかった(笑)、

 

血統による重馬場の巧拙を考慮したらいいと思う。

 

「ドリームジャーニーは重馬場ウタマロ!」

「新種牡馬ではキタサンブラック!」

「母父Galilleoの道悪は激熱ヌレヌレ!」

 

なんてことを憶えておくと、

 

大穴馬券が取れる!

 

・・・とは限らんが(笑)、

 

予想の幅は広くなると思う。

 

参考まで。