【ジャパンカップ2025レース回顧】東京芝2400mで行われた国際GⅠジャパンカップ!勝ったのは欧州最強馬カランダガン!なんと外国馬の勝利は20年ぶり!2着には1番人気のマスカレードボールが入り、3着はダノンデサイルが入線。本命サイドの決着となった!ジャスティンパレス、タスティエーラ、シンエンペラーの敗因は何だった?
欧州最強馬カランダガン、
ジャパンカップ制して世界最強へ!

いやー。カランダガン、強かったねー!
欧州最強馬の名にふさわしいレース振りで
超レコード決着!
(芝2400mのワールドレコード)

平場からめっちゃ速い時計が出てたんでね。
「とんでもない時計が出るかもしれない」
と予想でも書いてたんだが、
その通りのレコード決着。
ただ時計が速かっただけではなく、
レースレベルも高かったと思う。
しかしこれはJRAの歴史に鋭く打ち込まれた楔になりそうなレース。
世界中のホースマンが思ったはず。
「ジャパンカップ、勝てるやん!」
と。
今年の外国馬は1頭だけだったが、
来年からはもっと大勢の外国馬に来て頂きたい。
理想的かつ現実的なスリーサイズを言えば(え)、

B 81
W 66
H 86
※チュンチュンのwikiより。
と思うわけだが、
理想的なジャパンカップを言えば、
日本馬8頭、
欧州馬5頭、
米国馬3頭、
香港馬1頭、
豪州馬1頭
これくらいの割合で、ジャパンカップが、
「芝の世界一決定戦」になったらいいよね。
まあ、そのためには馬場の問題とか検疫の問題(これは東京競馬場で出来るようになってかなり改善したけど)とか開催時期の問題とか
色々あるだろうけどね。
そうなるようにJRAには努力を重ねて頂きたい。
さて、簡単に結果を振り返っておこう。
ジャパンカップ2025レース結果


単勝は620円。まずこれを取った方はお見事ですな。非常に素晴らしいと思う。それから馬連は1,180円、三連複は1,930円。これを一点あるいは2~4点で取った方はこれまたお見事だと思う。しかし、想像するに多くの方たちは・・・「取ったけどチョイプラ」「一応押さえてたけどガミ」という方が多いんじゃないかなー。カランダガンを信じ切るのは難しかったと思うからねー。あとはカランダガン1着固定で三連単取った方も凄いと思う。
まあしかし穴党にとってはどうにもドモナラズな配当。こちとら小銭で万馬券狙ってるんでね。強がりでもなんでもなく、こんな配当は要らねえのである。
というわけで、馬券取った方はおめでとうー!穴党のみんなは股来週頑張るべー!
ジャパンカップ2025レース映像
ジャパンカップ2025レース回顧

スタート!出遅れる馬なく揃ったスタートであったが・・・スタート直後に躓いたアドマイヤテラ鞍上の川田が落馬のアクシデント!これがあるから競馬は怖い!カワーダ党の皆さんは呆然としたことだろう。

さて逃げるのはどの馬だ?内からクロワデュノール、ホウオウビスケッツがいいダッシュを見せたが、これを外から交わして行ったのはセイウンハーデス!?うそーん!サンライズアースはイマイチ出脚がつかない!外からはシンエンペラーとタスティエーラが先行して行く!

単騎でぶっ飛ばして行ったのはセイウンハーデス!マジすかー!これは予想出来なんだ!

4~5馬身離れた2番手にホウオウビスケッツ、1馬身間隔でサンライズアース、そして4番手にクロワデュノール。

さらに1馬身間隔でシンエンペラー、コスモキュランダ、タスティエーラ。

中団の外にマスカレードボール、内にディープモンスター、間にダノンデサイル。外にカラ馬のアドマイヤテラ。これらをマークする位置にカランダガン!

中団後方にダノンベルーガ、ジャスティンパレス、ヨーホーレイク、シュトルーヴェ。最後方にブレイディヴェーグ。
ラップタイムはこう。

テンの3Fは34.5!とても2400m戦とは思えない!短距離戦かマイル戦か?と思ってしまうラップ!
2F目の10.8も速い!
その後も緩まず1000mは57.6!
これはぶっ飛ばして逃げたセイウンハーデスのラップとはいえ、
2番手のホウオウビスケッツでもおそらく58秒3~4くらいのラップ。
おそらく中団のマスカレードボールの位置でも59秒チョイくらいだったと思う。
これは馬場を考慮したとしても
相当速い。
ちなみに、私の1000mラップ想定は・・・
60秒前後。
スローを想定してたからなあ。
もうこの時点で予想の根本がズレてしまった・・・。
いや、ホンネを言えばね。
GⅠはこういう厳しいラップであって欲しいと思うよ?
でも、
現実はスローになることが多いじゃんね。
去年のジャパンカップもそうだったし、
過日の天皇賞秋なんで超超超スローだったし。
今回飛ばして逃げそうな馬も居なかったしねえ。
なので予想としては・・・そう予想せざるを得なかったのである。

その後、3~4コーナーで12.2-12.3とラップが落ちたものの、
これは先頭を行くセイウンハーデスのラップ。
この間、後続は差を詰めてるんでね。
後続は普通に11秒台のラップだったと思われる。
そしてこれだけ速いペースで来ておきながら、
直線は上がり33秒台の、
瞬発力勝負!
カランダガンの使った上がりはなんと33.2!
これは相当レベルの高いレースだったと思う。
欧州のカランダガンはバケモノか!

と言いたくなるわこれw
まとめると、今年のジャパンカップは
一貫したハイラップからの・・・
ラスト33秒台の瞬発力勝負!
だったのである。
まあ高速馬場である点は考慮せねばならんけどね。
戻ろう。

3コーナー手前。いつの間にか後続との差が7~8馬身に!これはセイウンハーデスの馬券持ってた方はドキドキしただろうねー!しかしこの後・・・急激に差が詰まって行く。

大迫力の4コーナー!息を入れつつ逃げるセイウンハーデス!外を回して追いかけてきたのはカラ馬のアドマイヤテラ!今回はこのカラ馬の存在も無視出来ないものがあった。

さあ直線!逃げる逃げるセイウンハーデス津村!さあ、どの馬が来る???

残り400!これから坂の上り!馬場の真ん中から伸びてきたのはクロワデュノール!やはりこの馬か!間を割ってタスティエーラ!外からシンエンペラー!さらに外からマスカレードボールとカランダガン!ダノンデサイルは馬群の中で進路を探す!

残り300!ここでセイウンハーデスが力尽き、先頭に立ったのはクロワデュノール!この内からタスティエーラが迫るが・・・カラ馬がなんとも邪魔!外からは馬群から抜け出したダノンデサイル!さらに外からマスカレードボールとカランダガンが併せ馬の形で追ってくる!

残り200!先頭に立ったクロワデュノールに外から襲いかかるマスカレードボールとカランダガン!内からタスティエーラもクロワデュノールに並びかける勢いだったが・・・ご覧のようにカラ馬が寄ってきて進路を潰されてしまう!これは不運としか言いようがない!

残り100!あっという間に後続を突き放し、マスカレードボール×カランダガンの一騎打ち!

くおおお!私の馬券はもう全然ダメだったが、チンコに汗握る熾烈な叩き合い!

カランダガンが僅かにマスカレードボールをねじ伏せ、前に出た所がゴール!いや、痺れるレースだったなあ。2着はマスカレードボール。離れた3着にはダノンデサイルが入った。
欧州最強馬カランダガン、
ジャパンカップの近代史を塗り変える!
勝ちタイムは2:20.3。
勝ち馬の上がりは最速の33.2!
アーモンドアイの2:20.6を0.3秒上回るスーパーレコードでの勝利。
終始外々でマスカレードボールをマークしつつ、
仕掛けのタイミングも完璧。
最後の勝負根性も見事だった。
正直、もう外国馬が勝つことはないかも・・・なんて思っていたが、
あんた、強かったよ!











勝ったカランダガンはアイルランド産のGleneagles産駒。血統は詳しく分からんが、父系はサドラーズウェルズ-ガリレオの重厚なライン。残念ながらカランダガンはせん馬であるため種牡馬にはなれないわけだが、しかしこの父は今後日本でもかなり注目を集めそうだね。空輸・検疫・調教・環境変化・・・と圧倒的に不利なアウェイでこの勝ちっぷり&欧州年度代表馬としてジャパンカップを勝ったわけでね。もうこの馬が今年の世界一と言ってしまっていいだろう。今回獲得した賞金は1着の5億円の他に報奨金300万ドルもゲット(約4.6億円※来年から500万ドル)。合計9.6億円!こりゃ凄いねー!そして、この馬、まだ4歳なのである。鞍上のバルザローナが勝利ジョッキーインタビューで「また来年くるんで待っとけや!」みたいなことを言ってたが、これはリップサービスでもなんでもなく、本気なんじゃないかと思う。この馬、凱旋門賞出られないし、来年は報奨金が500万ドルになるんで賞金は12億円・・・!この馬が来るのなら日本馬にとって来年のジャパンカップはリベンジマッチとなりますな。そうなれば、今年以上の盛り上がりになること間違いなし!今から楽しみですな!
マスカレードボールはカランダガンとの一騎打ちに敗れて惜しい2着。使った上がりもカランダガンに次ぐ2位の33.4。騎乗内容もほぼ完璧。最後はねじ伏せられたが、これは相手が強かったと言う他ないだろう。いや、ほんと惜しかったねえ。個人的には・・・まあ1番人気であったし、前走の見えない疲れがやや心配だったし、強さは認めつつも押さえの△までとしていたが、もう参りました。ごめんちゃい。まだ3歳だし未来は非常に明るいわけだが、この後どうするんだろうねえ。そうそう。レース後にアクシデントがあってね。ダノンデサイルと接触して騎手が落馬したわけだが、馬体に異常はないという話。出来れば有馬記念に出てきて欲しいが、さすがにもう打ち止めだろうね。来春ドバイでお願い。
3着はダノンデサイル。前の2頭には離されたが、いい競馬したと思う。位置取りはマスカレードボールとほぼ同じ中団。馬群の中で折り合いを付けつつ脚を溜め、直線はやや進路を探すシーンがあったものの比較的スムーズ。しかし、坂を上がってからの勝負所で上位2頭にあっという間に突き放されてしまった。最後にクロワデュノールを交わして3着に上がったのは見事と言えるが、今回上位2頭とは・・・道中の位置取りもほぼ同じだったけに完敗だったと思う。ただ、この馬は海外帰り初戦だったし、仕上がり的にもピークとは言えないデキだったと思うからね。この馬は次の有馬記念が勝負だろう。気になるのはゴール後の接触落馬。馬体に異常はないということだが、ベリベリ戸崎はどうなんだ?すでにレガレイラは有馬記念出走を発表しているけど・・・。
4着に沈んだクロワデュノールの敗因はなんだったのか?凱旋門賞からの臨戦でやはり状態がイマイチだった?ハイペースを先行して展開的に不利だった?最後にカラ馬の影響を受けた?実際の敗因が何だったのかは分からんが、残り300の地点で先頭に立っておきながら、あっという間に上位2頭に交わされてしまったのは事実。今回は完敗と言えるだろう。ただ、先行馬にとって厳しいレースだったのは間違いないし(前で残ってるのはこの馬だけ)、この秋、海外で2戦して来た影響も少なからずあるだろう。もう有馬記念には出走しないということなのでね。ゆっくり休養して疲れ取ってね。また来春の活躍を期待したい。まあ普通に考えればドバイシーマクラシックかな?
5着はジャスティンパレス。痛恨だったのが1~2コーナーの不利。内でややゴチャ付くシーンがあってね。ポジションを下げざるを得なかったんだよね。まあこれはよくある話で内枠の宿命というかリスクであるわけだが、もう一列前のポジション(カランダガンと同じ列)なら3着はあったかもしれない。この後は有馬記念でラストランとのことだが・・・クリスチャンはミュージアムマイルという話だし、鞍上誰になるんだろうね?
ここまで人気上位5頭が掲示板を独占。やっぱり人気馬が強かったわけだが、以下で気になった馬を挙げておこう。6着のブレイディヴェーグは最後方待機から覚悟の追い込み。最後ジャスティンパレスとの追い比べで僅かに遅れたが使った上がりは2位タイの33.4。やっぱりこの馬、マイラーじゃなくて中距離馬だったんじゃね?3歳でエリザベス女王杯勝った馬だからそりゃそうだって話だが、なんでマイル路線に行ったんだろうね?これが鞍上の問題(ルメール確保)やノーザンFの使い分けだとしたらちょっと可哀想な気がする。いや、使い分けはいいとしても距離適性は考慮して欲しいよなー。かりに中距離路線に行ってたらもう一つ二つGⅠ勝ってたかもしれん。まあ一口クラブ馬なのでしょうがないのかもしれんが・・・いいお母さんになってくれい。
7着はタスティエーラ。今回、カラ馬アドマイヤテラの影響を受けた馬は多かったが・・・一番影響があったのはこの馬だったと思う。

勝負所で内からクロワデュノールに並びかけて行ったんだが・・・内にカラ馬がいて挟まれちゃったんだよね。もう運が悪いとしか言い様がないわけだが、これでブレーキ踏む形になり、馬も集中力が途切れたのかフワッとなって減速。これもタラレバを言えば・・・3着まであったかもしれない。
8着はシンエンペラー。今回私の◎だったわけだが、この馬も勝負所で挟まれるシーンがあって不利を受けたんだよね。

外からやや内に切れ込みつつ・・・マスカレードボールとカランダガンが併せ馬の形で追い込んで来たシーンだが、内からはダノンデサイルが進路を見つけて内から外に切り変えたところで、ちょうど挟まれてしまったのである。接触してガッツリ1~2馬身ほど後退した上に減速してるんでね。これはかなり痛い不利だったと思われる。
ただ、手応えさえあれば受けなかった不利とも言えるわけで。仮に不利がなくても・・・良くて掲示板くらいだったんじゃないかと思う・・・反面、この馬は元来ビュンと斬れるタイプではなく、去年もゴール前脅威の粘り腰を見せ、ドウデュース相手に際どく差し返して2着に来た馬なんでね。不利がなければ・・・最後までジリジリと伸びてもしかしたら3着くらいあったかもしれん・・・と思ったり思わなかったり。今回スロー予想でこの馬に◎を打ったのだが・・・展開的にも厳しかったと思う。
今回9着以下は3馬身チギレていたので・・・能力的にはやや差があったかもしれんね。そんな中で次走気をつけたいのは大逃げ打って潰れたセイウンハーデス。それから2番手3番手のホウオウビスケッツ、サンライズアース。この辺は明らかにオーバーペースだったんでね。今回の結果はスルーでいいのではないかと思う。
以上レース回顧終わり。
サクッと切り換えて・・・
来週はダート王決定戦チャンピオンズC!
データ分析、調教チェックお楽しみに!

レース後、ダノンデサイルとマスカレードボールが激しく接触、両騎手とも落馬。どちらがいいとか悪いとかいう議論もあるが、とりあえず馬とルメールは無事らしい。戸崎は足を強打したらしいが骨折などの大怪我ではない模様。しかし、今後のGⅠ騎乗に影響が出るかもしれんね。
【note予想結果】
というわけで、今回のジャパンカップはハズレ。ダブル予想の京阪杯もハズレ。まあジャパンカップにおいては穴党には如何ともしがたい結果だったのでもう致し方なし!京阪杯も穴党にはやや辛い結果。11倍の富田は買えませんですた・・・。しかし今回も沢山の方が買ってくれてほんとに嬉しかった!みんな有難うねー!!!
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