【チャンピオンズカップ2025レース回顧】中京ダート1800mで行われたダート最強馬決定戦GⅠチャンピオンズカップ!熾烈な一騎打ちをハナ差制したのは牝馬のダブルハートボンド!サンビスタ以来10年ぶりの快挙!2着はまたもウィルソンテソーロ!3着にはラムジェットが入り堅めの決着となった。ナルカミ、シックスペンスの敗因は?
ダブルハートボンド、
牡馬蹴散らしダートの頂点へ!

いやー。ダブルハートボンド強かったね。
最後はクビの上げ下げであったが、
ウィルソンテソーロとの一騎打ちを制して見事な勝利。
馬券的にはアレだったが、
非常に見応えのあるいいレースだったと思う。
さて、簡単に振り返っておこう。
■チャンピオンズC2025結果


単勝は730円、馬連は2,300円、三連複は8,700円。ダントツ人気のナルカミが飛んだのでね。馬連、三連複はまあまあついた印象。いや、ナルカミのせいだけじゃないなきっと。ダブルハートボンドもウィルソンテソーロも不安がある中での微妙な人気だったからね。一応押さえておくか・・・という感じで買ってた方が多かったのかもしれない。これを本線で取った方はホントお見事!
まあ、万馬券狙いの穴党としてはもうどうにもドモナラズ。ナルカミにぶっ込んで白目向いてる方達やルメール党の方たちに比べれば・・・全然ダメージ少ないし!と自分を慰めておく。
■チャンピオンズC2025レース映像
■チャンピオンズC2025レース回顧

スタート!ダッシュ良く飛び出したのは1枠の2頭、ウィリアムバローズとダブルハートボンド。出遅れたのはヘリオス、テンカジョウ。

外からシックスペンス、ナルカミが二の脚で先頭に迫る。しかし枠的に有利なウィリアムバローズが先頭!今回私の◎はこの馬だったわけだが、ココまではもう完璧!狙い通り!このまま1コーナーに入れば単騎ハナで行けるだろーー!

と、思ったんだが!なんと外からルメールのシックスペンスが絡んで来たのである。うそーん。何やねんルメール!なんで絡んでくるじゃーー!間にダブルハートボンド。この馬はこの後引いて控えるんだが、前の2頭の競り合いはずっと続くことになる。

4番手にナルカミ。その後ろにハギノアレグリアス、9番がアウトレンジ。好位の後ろにペリエール、ルクソールカフェ。

先団を見てインにウィルソンテソーロ。川田はこれ内を狙ってたなー!中団のペプチドナイル、内にサンライズジパング、外にいるのがラムジェット。

中団の後方にメイショウハリオ。やや間が開いてテンカジョウとセラフィックコール。

離れた最後方にヘリオス。
ラップタイムはこう。

テンの3Fが35.8!
1000mは60.3!
これは過去のチャンピオンズCと比較してもかなり速く、
例えばレモンポップが逃げた去年は60.8。
同じく一昨年もレモンポップの逃げで60.9。
その前は62.4、その前は61.4。
猛烈に速いのがわかると思う。
その原因となったのは当然・・・この男!

Why?
ルメールなんでおまえ、競りかけてきたんじゃー!
当然先頭のウィリアムバローズ望来は一歩も引かず!
この2頭の意地の張り合いランデブーは1コーナーから直線途中まで続くことになるわけだが・・・
結果は共倒れ。
まあ単騎の楽逃げだったとしてもね。
全然ダメだったかもしれんが、
相当キツイ展開になったのは間違いない。
逆の見方をすると・・・
相当ハイレベルな一戦となったわけで。
この流れを3番手で追走して勝ち切ったダブルハートボンドは、
かなり強い競馬をしたと言える。
というわけで今年のチャンピオンズカップは、
ハイペース・ハイレベルな持久力戦!
と言っていいだろう。
地力・実力がそのまま結果に繋がったのではないかと思う。
戻ろう。

3コーナーに入っても2頭の雁行は続く。しかしここで後続がずんずんと差を詰める。それもそのはず・・・前の2頭は競り合って消耗し、すでにこの時点でスピードが鈍っていたのである。スピードメーターは56.6km/h。

大迫力の4コーナー!先頭のスピードはさらに落ちて54.4km/h。当然、馬群がぎゅっと詰まって差し勢が外に広がる!ダブルハートボンドはシックスペンスの外へ!さらにその外からナルカミ!この時ウィルソンテソーロ川田は内ラチ沿いで虎視眈々。

直線に向いて早々にウィリアムバローズの手応えが失くなって脱落。ダブルハートボンドが楽な手応えで先頭に立つ!ナルカミは・・・怪しい!その外からグイグイと伸びてきたのは武豊メイショウハリオ!内からスルスルと上がって来た青い帽子がウィルソンテソーロ!

坂を登って残り200!中京はココからが勝負!堂々先頭に立ったダブルハートボンドに外からメイショウハリオ!さらに外からはラムジェット三浦!そして内からウィルソンテソーロが襲いかかる!ここからは、2頭の凄絶な一騎打ち!

くおおおお!もう馬券は完全にハズレていたが、大興奮の直線ラスト!さて勝つのはどっち?普通は目標に出来る分追い込んでくる方が有利だが・・・

やはり・・・ここで川田ウィルソンテソーロが前に出る!・・・が、ここからダブルハートボンドがド根性の再加速!スピードメーターは59.1kg/hから・・・

59.6km/hでフィニッシュ!最後はクビの上げ下げだったが、一旦交わされながらも差し返してのハナ差勝利!見事な勝利だったと思う。
ダブルハートボンド、
10年振りの快挙でダート女王へ。
勝ちタイムは1:50.2。
勝ち馬の上がりは37.1。
調教イマイチに見えたので前走の反動有りと見てぶった斬ったが・・・
反動どころか絶好調だったのねー。
あんた強かったよ!






ダブルハートボンドはノーザンF生産のキズナ産駒。栗東・大久保厩舎。鞍上は坂井。坂井はこのレース三連覇。そしてダブルハートボンドはGⅠ初制覇。キャリアはわずか8戦。一気にダート界の頂点まで駆け上ったわけだが、そのレース内容も文句無し。上でも書いたが、序盤は逃げた2頭と絡んでハナ争いを演じたからね。そこそこダメージあったはずだし、そこから引いたと言っても3番手の競馬。展開的に辛い流れで勝ち切ったのだからかなり強い競馬だったと思う。個人的には調教イマイチに見えたからもうぶった斬ったけど、瑠星自身も、
「ちょっと追い切りでは反応がイマイチかなって思ってしまったんですけど。まあ、そこも多分馬が、レースで本気出せばいいって分かっていたんじゃないかなっていう感じで。もう強い…力を見せてくれました」
とコメントしてたからね。おそらく本人も「レコードの反動あるかも」と思っていた中での激走だったんじゃないかと思う。さて、この後はどうするんだろうね?とりあえず東京大賞典には向かわないらしい。となればまずは来年のフェブラリーSかな?サウジCやドバイという話も出てくるだろうけど、そうなるとフォーエバーヤングと瑠星が被っちゃうから問題ありそうですな。距離も2000mはちょいと長そうだし。いずれにせよ、今後の国内ダート界はこの馬を中心に回って行きそうだね。
ウィルソンテソーロはこれで3年連続の2着。最初は原くん騎乗で超大穴での追い込み一閃だったが、昨年は川田騎乗でレモンポップとハナ差の2着。奇しくも3年連続で瑠星に負ける形となってしまった。しかしこの馬も強いねえ。3連連続2着は凄いよ。個人的には・・・実力トップクラスなのは重々承知であったが、この馬もサクッと斬っちゃったんだよね。理由は、前走JBCクラシックが負け過ぎだったこと(2.2秒差の5着)。それから調教の動きがイマイチに見えたこと。もともと実戦タイプではあるが・・・これで前走から一変は難しいのでは?妙味もないし・・・と判断したんだよね。まあ間違った判断だったわけだが調教重視派としてはもう致し方なし。人気馬斬らないと穴馬買えないし。まあ、調教イマイチで激走するなんて競馬ではよくある話なわけだが、今後も調教イマイチに見えた馬はバンバン斬って行こうと思う。この後は例年通り東京大賞典かな?こっちで勝負なんだと思っちゃったなあ。
大外を回して上がり3位で追い込んだラムジェットが3着。展開的に向いた点はあったものの、最後の最後でメイショウハリオを交わして馬券内に食い込んでおり、これは強いラムジェット復活と見ていいかもしれんね。個人的には馬券に入れるか迷った馬だが、今回前残りを狙っていたし、想定以上に人気になってたんでね。三浦騎乗でこのオッズ(単勝12.8倍)じゃ妙味ねえー!と考えてこれも斬り。まあ、仮に、追い込み狙いでこの馬に◎を打ったとしても1~2着買えてないのでどうにもドモナラズ。この後は東京大賞典かな?
メイショウハリオは早仕掛けで長く脚を使って上がり最速。見せ場十分の内容で4着。さすがの競馬だったし、武豊も上手かったと思う。これでラストランという話だったが、なんか東京大賞典に出走するという話も出てるみたいね。
◯を打って期待したアウトレンジが5着。好位に付けていい競馬をしたが、直線はかなりゴチャつくシーンがあっってね。ちょうど加速して馬群から抜けようかって時に挟まれちゃったんだよね。その後もジリジリ伸びて5着に来てるだけにスムーズなら3着争いまで出来たかもしれん。展開的にもやや厳しかったし、1800もやや短かったのかも。次は人気落ちそうだが・・・東京大賞典出てくるなら面白い一頭だと思う。
さて、ナルカミの敗因は何だったのか?戸崎は「テンションが高かった」「我慢が効かず盛り上がってる感じ」「ゲートの中は大人しかった」「出負けした分出していった」「普通に折り合ってしまってしまっていました」「きょうに関しては、レース前のところなのかなと思います」とコメントしてるのだが・・・言ってることが支離滅裂でよくわからない。テンション高いけどゲートでは大人しかった?我慢が効かないのに折り合ってしまっていた???確かに、ノメるようなスタートであったが出遅れたわけではないし、見る限り馬也のまま楽に先行している。ポジション的にも勝ち馬ダブルハートボンドの後ろ・・・と言い訳出来ない位置。しかし直線は反応するところなく、ズブズブの13着。考えられるのは・・・ひとつ、展開的に厳しかった。ふたつ、中京コースが合わなかった。みっつ、そもそもここでは実力が足りなかった・・・って感じじゃないかなあ。奇しくも同じ3歳のルクソールカフェも見せ場なく15着に惨敗しており、3歳世代のレベルにも問題があるのかもしれん。知らんけど。まあ次どういうレースするか楽しみ馬だね。
あとシックスペンスの敗因はもう「行ってしまったこと」だろう。ルメールが行かせたのか、馬が行く気だったのかは分からんが、ルメールも引くつもりは毛頭ない感じで強引に競りかけて行ったからなー。砂を被りたくなかったのかもしれんが、ちょっと想定外というかルメールらしくない無謀な騎乗だったと思う。まあルメールとて毎回完璧な騎乗をするわけじゃないわけだが、今回ルメール党の皆さんはガッカリの結果だったね。
◎ウィリアムバローズは今回単勝143.8倍の超大穴。最内枠から好スタートを切って思惑通りの逃げ!いい感じで1コーナーに入ってね。ナルカミはどうやら来ない!2番手のダブルハートボンドがウザいが、1~2コーナーで引いてくれよ瑠星!単騎逃げでお願い!と思って見てたんだが・・・外から強引にシックスペンスが競り掛けて来るじゃないか!

いやー!やめてくれー!
なんでやルメール!
なんで競りかけてくるんじゃー!
この後も・・・ビッシリと馬体を並べて雁行。サラブレッドは馬体が並ぶと前へ前へと行こうとする動物なんでね。どうしたってペースは速くなるわな。その後はもう上で書いた通り。まあ、ルメールが競りかけて来なくてもダメだった可能性の方が高いけどね。最内枠で単勝143倍の逃げ馬がいれば・・・大激走に賭けるのが穴党の心意気。結果は最下位フィニッシュであったが、最後まで譲らなかった望来の騎乗に不満はない。今後も逃げ馬は積極的に狙って行きたい。
以上レース回顧終わり。
さて来週は2歳牝馬のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ!
今年は重賞勝ち馬が一頭もおらず・・・
大混戦になりそうな予感!
データ分析、調教チェックお楽しみに!

「まさみさんか愛ちゃんが良かった」by微妙な笑顔の瑠星
【note予想結果】
というわけで、超大穴爆裂馬券を狙ったがズブズブの最下位フィニッシュ。ただ、競馬は展開一つで結果が変わるギャンブルスポーツなんでね。反省はしつつも後悔はせず、今後も超大穴を狙っていきたいと思う。予想買ってくれたみんな!ほんとありがとうねー!では、股来週!
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