夏は牝馬!の格言は本当なのか?ホントは「牝馬は夏」!

【競馬コラム】夏は牝馬!と良く言われるが、この格言は本当なのか?だとすると牝馬は時期的に夏が得意なのか?それとも牡馬と比べて得意なのか?芝とダートではどちらが得意なのか?勝率・連対率・複勝率ではどうなってるのか?実は夏でも牡馬の方が強い?夏馬は牝馬に多い?狙い目は春惨敗の牝馬?ホントは「夏は牝馬」ではなく「牝馬は夏」!

 

女子に関しては「夏は水着」と思うわけだが、

 

 

競馬界においては

 

「夏は牝馬」

 

と良く言われますな。

 

しかしこれ、どこかぼんやりとした格言であり、

良く使われる割に、

ハッキリと証明されてない感じあるんだよね。

 

だいたい・・・

牝馬は「時期的に」に夏が得意なのか?

あるいは「牡馬と比べて」夏が得意なのか?

この辺がよくわからんし、

 

そもそも、

 

この格言は本当なのか?

 

 

という点も含めてちょっと考察してみたいと思う。

 

■牝馬のシーズン別成績

乱暴に・・・一年を春・夏・秋冬の3シーズンに分けて考えてみよう。なぜ3シーズンにしたかと言えば、最近は夏と言える期間が長くなってるからである。夏の期間を6~8月ではなく、6~9月で考えると4ヶ月間となるからね。大体同じ数字にするために1年を3シーズンで調べてみることにしたわけだ。上から順に・・・全牝馬の2025年2~5月、2025年6~9月、2025年10月~2026年の1月の成績。

まず勝率に注目してみると、春5.8%・夏7.3%・秋冬5.9%となっており、明らかに夏の成績がいい。複勝率で見ても春17.7%・夏21.8%・秋冬18.5%となっており、他シーズンに比べると夏の複勝率が突出していい!牝馬は夏になると成績が上昇する!というのは事実と見ていいだろう。中でも劇的に上昇するのが、芝!その勝率は7.8%、複勝率は23.0%となっており、ダート(勝率6.7%・複勝率20.0%)に比べると明らかに良い。

夏の牝馬は成績上昇!特に芝!

と言っていいと思う。ただし、成績上昇とともに回収率も上昇しているわけではない。これは「夏は牝馬が売れやすい」ということかもしれない。

また、一般的にフケ(発情期)が出やすい春と秋冬の成績がほとんど変わらないことから、フケは牝馬の成績にあまり関係がないということも言えるかもしれない。あと、これは別の議論となるが、牝馬は特別戦だと成績が上昇する傾向。この理由は定かではないが、一部の強い一流牝馬の影響、あるいはハンデ戦の影響があるかもしれない(牡馬混同のハンデ戦だと牝馬は軽いハンデになる傾向がある)。とにかく・・・夏の特別戦は牝馬が狙い目と言えると思う。

というわけで、牝馬は夏になると成績が上昇する・・・というのは分かった。しかし、これをもって「夏は牝馬」と言っていいものかどうか?同様に牡馬の成績を見てみよう。

 

■牡馬のシーズン別成績

同じく、上から順に・・・全牡馬の2025年2~5月、2025年6~9月、2025年10月~2026年の1月の成績だ。

これを見ると・・・勝率は、春8.3%・夏8.1%・秋冬8.0%。年間を通してほとんど変わらない。複勝率は春24.3%・夏24.0%・秋冬23.6%。これまたやっぱりほとんど変わらない。つまり、牡馬は時期によって成績は変わらない!と言う事が出来るだろう。

そして圧倒的に・・・牝馬より牡馬の方が成績がいい。これは牡牝混合戦に限ったデータではないので多少正確性を欠くが、牝馬より牡馬の方が成績が良いのである。なるほど、サラブレッドの価格は牝馬より牡馬の方が高い傾向にあるわけだが、これは「牡馬は牝馬より成績がいい」という数字的な裏付けも背景にあるのだと思われる。

そして、

夏だけ切り取って牡馬・牝馬を比べてみると・・・

牝馬 勝率7.3%・連対率14.7%・複勝率21.8%
牡馬 勝率8.1%・連対率15.9%・複勝率24.0%

夏は牝馬の成績が上昇するのであるが・・・それでも牡馬の方が成績が良いのである。これは2025年だけの傾向かと思い、遡って2024年・2023年と調べて見たが、ほぼ同じ傾向。つまり、

夏は牝馬より牡馬の方が成績良し!

なのである!翻って「夏は牝馬」という言葉を考えるに、これは「夏は牡馬より牝馬の方が買い」という意味合いで使われることが多いと思う。しかしこれはちょっと間違った言い回しではないか?確かに、牝馬は夏に成績が上がる傾向にある。しかしそれでも馬券率は牡馬に及ばないのである。つまり、「夏は牝馬」ではなく、

「牝馬は夏」

という言い方の方が正しいのでは?牝馬はヨコ(牡馬)と比べて夏が得意なのではなく、タテ(時期)の比較で夏が得意なのである。わかりやすく言うと「牝馬には夏馬が多い」ということではないか。これは馬券的にも大事な視点でね。「春の牡馬混同戦で惨敗した牝馬を夏競馬で狙う」「夏競馬で好走した牝馬を秋競馬で軽視する」という馬券戦略が成り立つわけだ。夏になったら一気に開放的になるかわゆいインスタ女子と同じと考えておけばいいだろう(チガウ)。

そのヒモ引っ張ってみてもよかですか?

 

■「夏は牝馬」のケツ論

・牝馬は夏になると成績が上昇する。特に芝。
・それでも牡馬の方が成績いい
・「夏は牝馬」ではなく「牝馬は夏」。

もちろんこれは全体的な話であり、個々の馬の話ではない。夏に弱い牝馬もいるし、時期的なものは全く関係ない馬だっている。しかし、今回の話を知っておくと「夏は牝馬だから、牝馬を狙おうっと!」といった短絡的な考えにはならないと思うし、「春は惨敗してるけど・・・去年の夏好走しているし、この牝馬は夏馬かもな?」といったことに気づくかもしれない。ここまで読んでくれた毒者のみんなの夏競馬の御役に勃てば幸いだ。

オマケで夏の牝馬が得意な騎手・厩舎を挙げておこう。※2025年の夏競馬が対象。

 

■夏の牝馬が得意な騎手

注意したいのは、坂井・横山和・小林美・高杉。

 

■夏の牝馬が得意な厩舎

注意したいのは、斉藤崇・長谷川・木村哲・中内田。

 

以上参考まで!

 

では股!

 

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