菊花賞2021レース回顧!タイトルホルダー圧逃劇!

【菊花賞2021レース回顧】阪神芝3000mで行われた三冠最終戦・GⅠ菊花賞!勝ったのは伏兵タイトルホルダー!逃げて5馬身差の圧勝だった!2着にオーソクレース、3着にディヴァインラヴが入った。1番人気のレッドジェネシスは見せ場なく惨敗。2番人気のステラヴェローチェは後方から追い込むも4着まで。その敗因はなんだったのか?

 

タイトルホルダー、

最後の一冠を逃げ斬り圧勝!

 

 

いやー・・・

なんというか・・・

納得と不満足のハザマというか・・・

新品のパンツじゃ興奮しないというか・・・

なんかムワッとする感じのする一戦だった。

 

というのも・・・

長距離戦というのを考慮したとしても、

かなり変則的なラップだったのである。

簡単に回顧しよう。

 

■菊花賞2021結果

 

まず・・・私の中で不満足なのがこの配当である(個人的意見である)。

タイトルホルダーは弥生賞1着・皐月賞2着の実力馬とはいえ・・・前走のセントライト記念で14頭中の13着に惨敗しており、データからしてもかなり買い辛い馬だったと思う。いや、この馬が弱いとか来ないとか言ってるわけじゃないぞ!むしろ上位の能力馬だと思う。そうではなく、人気だと買いにくいって話。私のスタイルだとこの手の馬は・・・中穴~大穴扱いじゃないと買えない。

つまり、タイトルホルダーが1着で、オーソクレースが2着なら・・・私の中では馬連万馬券レベルの配当じゃないと不満足なわけ。さらに3着が牝馬で2勝クラス勝ちのディヴァインラヴなら・・・3連複は10万馬券、3連単は100万馬券でもいいんじゃね?と思うわけよ。

しかし現実の配当は・・・

馬連2,420円。3連複は14,610円。

多くの競馬ファンが上手いのか?それとも一部の貴族がガツンと勝負したのかは分からんが、いずれにせよ私には逆立ちしても買えない馬券であった。ディヴァインラヴも・・・福永騎乗とはいえ結構人気になってたよね。ま、私の目が節穴だったって話だけど。

ま、しかし競馬はその時一回しか走らないのであり、結果が全てだからね。もちろんそれはそれで納得している。馬場、展開、枠順、馬の能力、騎手の駆け引き・・・刹那の判断で結果が変わるわけで、10回走れば10回結果が違うのが競馬。だからこそ面白いのだ。レースをもう一回見てみよう。

 

■菊花賞2021レース映像

 

■菊花賞2021レース回顧

18頭揃ったスタート。エアサージュが好スタートからハナに行くかと思いきや控える格好。内からはワールドリバイバルも行きたかったようだが・・・

 

タイトルホルダーが押して押してハナ!結構長いこと押していたからね。ちょっと長距離戦ではセオリー無視とも言える主張だった。これはもう「何が何でもハナ!」という感じで武史の気合勝ちだろう。ワールドリバイバルは気合に押されて控える格好。

 

1周目の3コーナー手前でこの隊列の長さ!先頭から後ろまで20馬身くらいあるだろうか?もっと有りそう!そして有力馬の殆どが隊列の後ろの方!

 

かっ飛ばして逃げるタイトルホルダー。これは・・・

 

飛ばし過ぎ。

 

だと多くのジョッキーが思ったに違いない。

放っといても潰れるだろうと。

 

しかしこの後・・・

鮫島克以外の全ての騎手が

武史の罠にハマることになる。

 

1周目の直線でこの隊列。ここでラップタイムを見てみよう。

 

 

1000m通過は1:00.0ちょうど。

しかしよく見て見ると・・・

最初の600mまでがかなり速いラップだったものの、

600~800mでは12.1に落ち、

800~1000mでは12.8とガクンと落ちてるんですな。

 

つまり、タイトルホルダーは最初の3Fこそダッシュ駆けしたものの・・・

その後はスピードを緩めて淡々と行ってるわけ。

最初の3Fがかなり速かったため・・・

多くの馬が「これは速い!」と騙されちゃったんですな。

 

そして、最初の坂をゆっくり上り・・・

迎えた1~2コーナー!

ココで・・・GⅠとは思えないラップになるのである!

 

 

なんと・・・1400~1600のラップは14.3!

 

じゅ、14.3???

 

競走馬はまず「15-15」と言われるラップで

走ることが出来るように馴致されるわけであるが、

14.3というのはこの「15-15」のラップに

タマ毛が生えた程度のラップである。

2歳新馬戦でも不良馬場の一戦でも・・・・

こんなラップが出ることはマレだ。

というか・・・ほとんど見たことない。

 

つまり、この時、

タイトルホルダーは・・・

一頭だけ相当楽をした!

のである。

息入りまくり!だったのだ。

 

2コーナーを回ると・・・後続との差がグ~ンと詰まり、2番手とは2~3馬身差。全体も12~13馬身差となっているのがその証拠。この時、動いて行った馬が一頭だけいた。鮫島克騎乗のセファーラジエルだ。スタンド前では最後方にいたのだが・・・外から上がっていって2番手に。この馬は最終的に11着であったが・・・勝ちに行く騎乗でね。アイディアは悪くなかったと思う。番手で止まらず、タイトルホルダーに競りかけて行っていたら・・・???レースの結果も変わったかもしれない。

それからこの「14.3」の時・・・いの一番に差を詰めなければならなかったのは2番手にいたモンテディオだと思うわけだが(13.5程度のラップでも先頭に追い付いたハズ)、鞍上の横山和は動かず。武史のラップに便乗したのか?それともそんな余裕はなかったのか?結果はどうあれ行くべきだったと思うけどね。

 

その後ろにグラティアスとエアサージュ。14.3の次のラップも13.1とかなり緩いラップ。しかし・・・後ろは金縛りにあったように動かない(動けない?)。

 

中団にディヴァインラヴ、ワールドリバイバル、ヴィクティファルス、ディープモンスター、アリーヴォ。

 

中団後方にオーソクレース、ヴェローチェオロ、ロードトゥフェイム、ヴァイスメテオール。

 

馬群の後ろにノースザワールド、ステラヴェローチェ。更に後ろにレッドジェネシス。おいおい・・・ここから届くのか???

 

さらに離れてアサマノイタズラが最後方。この馬はもう・・・展開がどうなろうとズドンに賭けた乗り方だったね。

 

 

結局、最初の1000mが60.0。

次の1000mが65.4!!!

そして最後の1000mが59.2。

 

これはもう中緩みとかいうレベルを越えてますな。

良馬場だよ?GⅠだよ?

どんなに遅くても62~63秒くらいじゃね?

普通こんだけ緩ければ、

誰かが行くんだよ。

 

しかし・・・誰も行かなかった。

 

おそらく3000mという距離に皆、

ビビっていたのだろう。

あるいは、中団後方にいた・・・

ルメールのペース判断を信用していたのかもしれない。

 

そして・・・武史の遁走術はまだこれで終わらない。

 

 

そのままスローの瞬発色勝負にはせず、

残り800mからのロンスパ合戦に持ち込んだのだ!

そこからのラップが

11.7-11.5-11.4!ラストが12.2!

このラップだと・・・

残り800mから差を詰めたい後続が差を詰めらないのだ!

 

3コーナー。ステラヴェローチェが動き出すも・・・全体も11.7のペースで動いており、一気に差を詰めることが出来ない。レッドジェネシスはこの地点でもう手応えが怪しい。オーソクレースも進出開始。

 

タイトルホルダーは余裕の手応え!ついて行った先行馬達は・・・ココでフルイに落とされるように脱落して行く。そんな中、ディヴァインラヴが外に出していい手応え。オーソクレースとステラヴェローチェは・・・本来この地点で前を射程に入れたポジションまで進出したかったね。

 

直線に入って突き放すタイトルホルダー!セファーラジエルとモンテディオは苦しい!好位勢からはディヴァインラヴが抜けてくる!後ろからはオーソクレースとステラヴェローチェ!

 

残り300!タイトルホルダーの脚色衰えず!それもそのはずで・・・残り400~200のラップは11.4だからね。後ろはもう為すチンコナシ!焦点は2着争い。

 

残り200!最後の急坂!実は、ここでタイトルホルダーも一杯になるんだが・・・後ろの馬もここで疲れが来る。オーソクレース、ステラヴェローチェもココで脚が鈍ってしまうのだ。

 

5馬身差を保ったままゴール。完勝と言っていいだろう!

 

タイトルホルダー、

菊のタイトルゲッツ!

 

勝ちタイムは3:04.6。

上がりは35.1。

 

 

 

 

 

 

勝ったタイトルホルダーは、岡田スタッド生産のドゥラメンテ産駒。姉に菊花賞5着のメロディーレーンがいる血統。個人馬主所有だが・・・マイネル軍団の生産馬としては初の牡馬クラシック制覇となった。競り取引価格は2000万円。馬主さんは凄い当たり引いたね。今回、特殊な展開で3000m戦というより・・・2000m戦という感じでね。展開面のアドバンテージが非常に大きかったわけだが、それをやり遂げるにも能力が必要なわけで。今回はかなり強い競馬だったと思う。今後も個性的な逃げを見せて欲しい。この後は・・・有馬記念でオネシャス!しかしこの馬は人気薄で買いたいなあ(笑)。

2着のオーソクレースはノーザンF生産のエピファネイア産駒。母がマリアライトという超良血。長期休み明けを叩いて2戦目であったが、状態も良くなっていたんだろうね。3~4コーナーの手応えはイマイチに見えたが最後まで良く伸びた。しかし今回は展開に殺されたし、ちょっと勝ち馬が強すぎた。

3着のディヴァインラヴはノーザンF生産のエピファネイア産駒。あ、この馬も母父はディープインパクトだね・・・今回、先行勢は武史の仕掛けたロンスパ合戦で尽く潰されたわけだが、この馬だけ良く伸びた。個人的にはスルーしていた馬だが、私の目が節穴だったなー。しかし、このあとは自己条件からだねー。早くオープンまで上がってきて欲しい。

私の◎でもあったステラヴェローチェは4着まで。もう完全に展開に殺された口で。位置取りも最悪だったし、ロンスパも封じられたし、完敗だったね。ペースが超緩んだ時にポジションを上げていれば・・・と思わんでもないが、それを実際にヤルのが難しいのは百も承知。今回は残念な結果だったな。

5着のディープモンスターは、4コーナーでの反応はイマイチだったが・・・直線半ばから加速、坂でグイッと伸びて最後に5着に上がった。今回ブッツケでの参戦だったが、一回使えていればもうちょっと反応違ったかもしれない。

最終的に1番人気になっていたレッドジェネシスは後方のまま13着。今回展開的に苦しかったわけだが、敗けるにせよ・・・見せ場くらいは作って欲しかったね。敗因は・・・前走の疲れがあったのでは?という話が主流だが、あるいは距離適性の問題かもしれない。私は後者だと考えている。

 

馬券的には・・・カスリもせず。

この結果だと正直もうどうにもこうにもドモナラズだった。

もうね。

こういう時はハズレでいいのである。

そして・・・荒れた時に取れればいいのだ!

 

以上レース回顧終わり。

 

来週は天皇賞秋ですな。

 

3強が抜けた人気になりそうだが・・・

(グランアレグリア、コントレイル、エフフォーリア)

 

競馬は何が起きるか分からんし、

3頭の内1~2頭が飛んだら面白いことになりそうなんでね。

いつも通り大穴を狙って行こうと思う。

 

お楽しみに。

 

しかしたまに人気馬から買うと来ないなあ(涙)。

 

お、厩務員さんイケメンやね。

 

【浅次郎のひとりごと】

今年の冬は・・・ワクチン接種が進んだコロナより・・・インフルが怖いかも?少なくとも子供にとっては・・・。

 

【答え合わせ】

菊花賞2021の予想

今回はカスリもせず全然ダメでしたー(涙)。にもかかわらず、買ってくれたみんな有難う!来週は大穴狙いで逝く!

 

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