3歳馬の1勝クラスでの勝率・回収率は?3歳馬は強い?

【競馬コラム】6月のクラス編成以降、1勝クラスで勝ちまくっている3歳馬だが、実際に3歳馬は4歳馬や5歳馬より強いのか?その理由は降級制度が廃止されたから?それとも3kgのハンデ?2勝クラス、3勝クラスではどうなのか?3歳馬の勝率・連対率・複勝率・回収率は?3歳馬の狙い所は?

 

ダービーが終わり、

新馬戦が始まると同時に始まるのが・・・

「3歳以上〇勝クラス」である。

それまで「3歳〇勝クラス」「4歳以上〇勝クラス」と分けられていたわけだが、

6月を境にまとめられて「3歳以上」となるわけですな。

 

で、ご存じの方も多くいると思うが、

この「3歳以上の条件戦」で勝ちまくっているのが3歳馬

 

せっかくなのでデータで見てみよう。

 

■3歳以上1勝クラスの年齢別成績(2020年6~7月)

これは今年の6~7月に行われた3歳以上1勝クラス(芝・ダート・距離問わず)の年齢別成績。ご覧の通り・・・3歳馬が勝ちまくっているのが分かると思う。馬券率が高い上に回収率も高い。勝ち馬に関して言えば4歳馬の倍以上。連対率や複勝率でも大きな差が出ており、5歳や6歳はかなり厳しいのが分かる。なんでこうなるのか?主な理由は二つ。

・降級制度が廃止されたから。
・斤量が約3kg軽いから(レースによって変わる)。

降級制度とは「6月のクラス編成で4歳馬の収得賞金が半分にされる」という制度。今は廃止されたわけだが、以前はこの降級制度によって2勝クラスにいた4歳馬が1勝クラスに降級していたわけだ。せっかくなので・・・降級制度が廃止される前の2018年の6~7月の年齢別成績を見てみよう。

今年と全然違うよねー。降級制度があった時は4歳馬が強かったのである。そして・・・古い競馬ファンの多くはこのイメージをかなり強く持っているのである・・・これが、今年の4歳馬の回収率が低い原因ではなかろうか(2018年の4歳馬も回収率低いけど)。ちなみに、2019年も今年と同じような成績でやっぱり3歳馬が強かった。

なんでこうなるのか?

当然、約3kgという斤量の差がデカい。3kg違えば5~6馬身違うと言われるわけで・・・ちょっと今の斤量体系では・・・3歳馬が圧倒的に有利なんじゃないかと思う。それから、やっぱり3歳馬の「成長力」「勢い」もあるだろうし、世代間の力量差もあるだろうし、そもそも1勝クラスの4歳馬が弱い・・・という話かもしれん。

 

では、2勝クラスではどうか???

 

■3歳以上2勝クラスの年齢別成績(2020年6~7月)

やっぱり3歳馬が強いのである。勝率19%、連対率30%、複勝率35%・・・分母が少ない分、1勝クラスより2勝クラスの方がかなり馬券率が高いのだ。そして単勝回収率も高い。しかし平均人気を見ると3.7倍とかなり人気になってるんだよね・・・ってことは・・・「2勝クラスの3歳馬は人気になりつつも勝ち切っている」ということだろう。これは2勝クラスを攻略するのに結構役に立つデータだと思う。

あ・・・去年2019年のデータはもっと極端だねー。

3歳馬の勝率35.1%!まじか・・・。

 

では、3勝クラスはどうだろうか?

 

■3歳以上3勝クラスの年齢別成績(2020年6~7月)

3勝クラスになると・・・3歳馬の出走はほとんどない。これは6~7月時点で3勝している3歳馬の数が少ないから当然の話で、8月・9月となるにつけ増えてくると思う。あと・・・3歳馬の話ではないのだが、3勝クラスは「6歳」に注目。馬券率は決して高くないが、勝率は4~5歳と変わらない上に回収率は135%だ。

 

まとめると・・・

 

■6月以降の条件戦で3歳馬は強いのか?

 

・3歳馬が強い。
・狙うなら2勝クラス!

 

3歳馬は強い。この事実は多くの競馬メディアでも報道されているが、想像以上に3歳馬は強いと見ていい。特に2勝クラスの3歳馬は鬼の強さ。回収率100%を楽々超えてるってことは・・・「1勝クラスは3歳馬が強いけど、2勝クラスはそうでもない」と思ってる人が多いのではなかろうか。実際、私もそう思っていたしね(以前の感覚だと・・・2勝クラスで勝ち負け出来れば菊花賞や秋華賞の穴候補になれる感じだったんだけどねー)。

 

というわけで、

今日はチン子とか乙牌とか言わずに真面目な話をしたが、

2勝クラスは1日1~2鞍行われるんでね。

注意して見ると面白いかもしれないよ。

 

では股にゃー!

 

 

 

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