日本ダービー2015回顧。ドゥラメンテは凱旋門賞に行くのか?

【日本ダービー2015回顧】圧倒的一番人気に支持されたドゥラメンテが、直線早目抜け出しの横綱相撲で圧勝。ダービーレコード(2:23.2)のおまけつきで世代最強を証明してみせた。ファンはもとより関係者の目も次へ。秋は3冠を狙うのか?凱旋門賞か?すでに凱旋門賞のオッズでは2番人気に評価されているぞ。

 

ドゥラメンテ、

ダービー圧勝し2冠!

 

ドゥラメンテ日本ダービー制覇3

 

いや、強いのは分かってたが、

 

ここまで強いとは!

 

これで世代最強を証明。

 

次は、

 

世界最強を証明するため・・・

 

凱旋門賞へ行く!

 

凱旋門

 

のか?

 

門は開いた。

 

是非行って欲しい。

 

簡単にダービーの回顧をしておく。

 

■日本ダービー2015結果・着順

日本ダービー2015結果・着順

 

着差以上の圧勝。リアルスティールは負け過ぎ?

 

■日本ダービー2015払い戻し

日本ダービー2015払い戻し

 

穴馬券親父にゃどもならん配当や・・・

 

■日本ダービー2015映像

 

 

 ■日本ダービー2015回顧

絶好のスタートを切ったのは1番のサトノラーゼン、3番のコメート。ポルトドートウィユは出遅れ。そして展開のカギを握るはずだったスピリッツミノルは出が悪かった上に、キタサンブラックに速攻被せられて後退。これはもう致命的であった。

 

レースは横典騎乗のミュゼエイリアンが鞭を打って先頭へ。これはもう一か八かの作戦だったと思う。結果は実らなかったが、ダービーレコードのハイレベル決戦を演出したのは間違いなくこの馬。ナイスチャレンジだった。

 

2番手には外から行ったキタサンブラック。以下、連れて行ったタガノエスプレッソ、内からコメート、追い上げたスピリッツミノル。

 

注目のドゥラメンテ。ゲートはそろっと出したが、外からキタサンブラックとタガノエスプレッソが行くと・・・これらの後ろを追いかける感じでグイグイと前へ。

 

M.デムーロの

「1~2コーナーまで掛かってしまいました」

という言葉通り、テンション高い感じで上がっていく。

 

「ドゥラメンテは中団後方から差し脚を活かす」

 

と思ってた人が多かったと思うが、これは周りのジョッキー達にとっても想定外だったと思う。

 

しかし・・・「しめしめ」と思ってたジョッキーもいるな。

リアルスティールの福永だ。

 

「皐月賞は前目のポジションから早目抜け出しで負けた。今回は徹底マークして後ろから差してやる!」

 

と思ってたに違いない。おそらく最初からそういう作戦で、行けば行けたはずのリアルスティールは中団後方に構えた。結果的にはこれが間違ってたのかもしれん・・・。

 

ドゥラメンテは2コーナーを回って落ち着きを取り戻し、中団前目8番手の外で折り合いに専念。その内に好スタートから経済コースを通って脚を溜めるサトノラーゼン。その後ろにグァンチャーレ、レーヴミストラルを挟んで・・・リアルスティール。

 

後方からになったのが、スタートで後手を踏んだサトノクラウン、末脚に賭けるミュゼスルタン、内枠を活かせなかったタンタアレグリア(いや、差し脚に賭けたのかな?)、最後方からポルトドートウィユ。

 

1000m通過は、58.8。

 

日本ダービー2015ラップタイム

 

11秒台が続く非常に厳しい流れだったが、

1000m通過後にラップが落ち、各馬息が入る。

 

3コーナーを回ると馬群が凝縮し、最後の直線へ。

 

絶好の手応えで4コーナーを回るドゥラメンテ!

いつのまにかその直後に忍び寄って追い出しの機会を伺うリアルスティール!

内々でジッと我慢しているサトノラーゼン!

大外に出して追い出しを我慢するサトノクラウン!

 

4コーナーを回りながらドゥラメンテのエンジンが点火。

 

坂の上り(残り400m)で前を行く馬を捉えると、

坂を登った時(残り300m)であっという間に先頭!

 

なんという瞬発力!

なんという一瞬の脚!

 

そして、

 

「おらおら、掛かってこんかい!」

 

オラオラ

 

というオラオラ状態で、早目先頭に立つ。

 

みなさんもご存じと思うが、東京コースは坂を登ってからが勝負なのである。ここで自らは目標を失い、全馬の目標になるということは、かなりのリスクを伴う。

 

おそらく、それでも勝てる!とデムーロは考えていたのであり、展開云々馬場云々の言い訳は一切しないように己を追い詰めてレースを進めたんだと思う。

 

ズーーーーっと内々の経済コースを通り、最後の直線だけスッと真ん中に出したサトノラーゼンが馬体を併せて追いすがるが、サッと突き放すと、後はじわじわと差が広がっていく。

 

外からは、我慢して我慢して我慢して追い出したサトノクラウンが猛然と追い込んでくる。こういう状況下では明らかに追いかける方が有利だが(だからみんな早目抜け出しを嫌う)、

 

最後までドゥラメンテの脚は衰えない。

 

最後は流す余裕を見せて、上がりは33.9。

 

ダービーレコード。

 

着差以上の圧勝だった。

 

ドゥラメンテ日本ダービー制覇2

 

ドゥラメンテ強し!

 

そして、未来を感じさせる勝ち方だった。後方からの差し一辺倒ではどうしても展開や馬場に左右されてしまうことがあるけんな。中団前目につけられて折り合いが付くならそれに越したことはない。いや、いつもこんな横綱競馬をしろって話じゃなく、脚質には幅を持たせた方がいいと思うのだ。

 

それから、2400の距離は十分持つスタミナがあり、抜け出してからも気を抜くことなく走り切ったのも好感。抜け出した後に走るのを止める馬って結構いるからな。あ、オルフェーヴルの凱旋門賞を思い出してしまった(涙)。

 

一つ懸念されるのは・・・この馬、抜け出す時の脚はむちゃくちゃに速いんだが、それが長くは続かない、という点だ。まあ、これが長く続いたらバケモンオブバケモンなのだが、脚の使いどころは意外と短いような気がする。なので・・・今回のように、前目につける競馬の方がスキが少なくて合ってると思うなあ。あと、追い出しはもう少し我慢した方がいいかも。ま、全部結果論の素人意見だが。

 

2着のサトノラーゼンは、岩田のレース運びが抜群に上手かった。もちろん馬の能力があってこそのもんだが、最内でジーーッと脚を溜め、最後は勝ち馬に並びかけて追いすがった。もっとも最短距離を走り、余すことなく能力を出し切った。追切1本じゃヌルイと思ってたが・・・もう仕上がってのね。つか、やっぱり1枠が来たな・・・。来年は注意しようっと。

 

3着のサトノクラウンは逆にロスが多いレースだった。出遅れて後方から、4コーナーでは大外の大外を回って直線へ。ギリギリまで追い出しを我慢し、すごい勢いで突っ込んで来たが、想定外だったのはドゥラメンテが失速しなかったこと、サトノラーゼンが思いのほか粘ったことだろう。秋に期待したい馬だが、菊花賞より天皇賞秋が似合いそうな感じ。

 

4着リアルスティール敗因はなんだったのだろう?4コーナーではドゥラメンテの直後、という絶好のポジション。コスモナインボールに馬体をぶつけられたが、そう大きな不利ではなかったと思う。坂であっという間にドゥラメンテに千切られ・・・坂を登ってからもなかなか伸びない。どころか、大外ぶん回しのサトノクラウンにあっさりと交わされてしまった。折り合いバッチリ、馬場もパンパン、位置取りも文句なし。この流れなら2着は確保して欲しかった。

もしかしたら・・・距離か?

ディープインパクト産駒はマイラーに出ることも多いからなぁ。スローの瞬発力勝負なら2400でも十分行けるだろうけど、今回のようなレコードペースになると厳しかったのかもしれんな。ま、これも素人意見だが。※注!レース後、骨折が判明・・・→リアルスティールが骨折、休養へ

 

5着のコメートにはびっくりしたな!16番人気か!今回厳しいペースの中、先行勢で唯一掲示板。スムーズなレースをすればこれだけ走れるってことやな。次は人気になるだろうからパスだけど、いつかまた惨敗を繰り返した時に買いたい馬だなー。実力あるぞー!

 

ミュゼスルタンは勝負が決してから追い込んで6着。距離も問題なかったし、いい脚使ったけど現状ここまでってことかなー。骨折によるブランクが無ければ・・・と思わせてくれた。

 

タンタアレグリアの鞍上蛯名は多分、このレースを勝つために、末脚に賭けたんだと思う。最後満足に追えなかったが、それでもいい脚を使って追い込んで来てる。秋が楽しみな一頭。

 

馬券の本命にしたグァンチャーレは15番人気で8着。坂を登って前が開いた時は、思わず「行けーーーーー!」と叫んだが、あそこから抜け出すほどの実力はなかったな。まあ、しょうがなし。よく走ったと思う。

 

今年は、馬券的にはドモナランかったな。

 

しかし、最高のレースが見れて良かった。

 

文句なしで今年一番のレースだったと思う。

 

ドゥラメンテ日本ダービー制覇1

各陣営のレース後コメントはこちら。

 

 

さて、

 

一点気になる点を考えておく。

 

きっとあなたも「どうすんの?」と思ってるだろう。

 

そう。

 

ドゥラメンテは、

 

三冠目指すの?

それとも、

凱旋門賞目指すの?

 

という話。

 

前に記事にした通り、ドゥラメンテはすでに凱旋門賞の登録を行っている(→凱旋門賞ドゥラメンテなら勝てる?)。

 

馬主はサンデーレーシングだから全く問題ないし、天下のノーザンファーム生産だし(一説には社台ファームの総帥吉田照哉氏より、ノーザンファームの吉田勝巳氏の方が海外志向が強いと言われている)、堀厩舎も海外志向は強いし、この組み合わせで凱旋門賞の登録を行っているということは・・・

 

凱旋門賞に行く!

 

と見ていいと思う。

 

菊花賞で3冠チャレンジは?

 

また「凱旋門賞は来年でもいいじゃん」という声もあるだろうが、凱旋門賞は3歳の斤量がかなり優遇されており、圧倒的に3歳の成績がいいのである。行けるもんなら3歳の内に行った方がいい。

 

そもそも、3冠をパスして凱旋門賞に行けば、凱旋門賞の成績がどうであろうと、

 

「幻の3冠馬」

 

と呼ばれること間違いなしである。つまり、仮に凱旋門賞で勝てなったとしても、「菊花賞に出てれば楽勝だった」と言われるわけで、大きく種牡馬の価値を落とすことはないし、

 

仮に凱旋門賞を勝てば、一躍・・・

 

「史上最強馬襲名」

 

なのである。なんせ、エルコンドルパサーも、ディープインパクトも、オルフェーヴルですら成し得なかった偉業である。日本国中がお祭り騒ぎとなるであろう。

 

3冠馬は過去に、セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルと7頭いるが、凱旋門賞を制した日本馬はいないのである。どっちを目指すか・・・は陣営の判断になるが、是非凱旋門賞に行って欲しい。

 

それからもう一つ。この馬は3歳~4歳春がピークの可能性がある。キングカメハメハは3~4歳に強い印象で、種牡馬として晩成タイプではない。天才型のこの馬が来年の今頃どうなっているかは誰にも分からんのだ。

 

というわけで、

 

さっそく、凱旋門賞のオッズを調べてみた。

 

■凱旋門賞2015オッズ(6月1日時点)

凱旋門賞2015オッズ6月ダービー後

※ウィリアムヒルより抜粋(詳細はこちら

 

Duramente(ドゥラメンテ)のオッズは11.0倍!

 

これ、実は先週まで21倍だったのだ!

 

(しまったぁぁぁぁぁ!)

 

陣営から「凱旋門賞参戦!」のゴーサインが出たら・・・さらにオッズは下がると思われるぞ。

 

ってわけで、ドゥラメンテが凱旋門賞に行く!と決め打ちして、

 

ドゥラメンテの応援馬券を買っておく。

 

凱旋門賞2015ドゥラメンテの単勝

 

とりあえず、30ドル。

 

今後も様子を見ながら追加していく予定だ。

 

ドゥラメンテは、エアグルーヴにサンデーサイレンス、そしてキングカメハメハという・・・現在の日本で考えうる最強の良血馬。軽い馬場も得意だが、重い馬場も難なくこなすと思う。ダービーのレース振りからして、中団前目で折り合いつけば・・・

 

凱旋門賞でも、

 

一瞬で抜け出すんじゃね?

 

ディープインパクトもオルフェーヴルもその脚質がネックだったもんなあ・・・。

 

一足先に、

 

ドゥラメンテがロンシャンで駆ける姿を思い浮かべておく。

 

この馬なら勝てるぞー!

 

また、

 

楽しみが一つ増えた。

 

ドゥラメンテ日本ダービー制覇4

 

人生は素晴らしいな!

 

 

PS.凱旋門賞の馬券は簡単に買えるぞ。

 

他にも、サッカーや野球、テニスやゴルフ、オリンピックなんかにも賭けられるぞ!(管理人は今、テニスの全仏オープンの錦織くんに賭けて遊んでいるぞ)

 

興味がある方はこちら。

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