【休み明けの馬と外厩】ココ数年、競馬で大きく変わったことがある。それが「外厩」の存在だ。皆さんも「ノーザンFしがらき」だとか「山元トレセン」「吉澤ステーブルWEST」とか聞いたことがあるだろう。これらはまさに東西厩舎の前線基地であり、ほとんどの競馬ファンが馬券予想のファクターに入れてないのだ・・・
今日は真面目に(いつも真面目だが)、
休み明けの馬と外厩について考えてみたいと思う。
私は競馬の専門家ではなく、
カリスマ馬券師でもなく、
そこら辺にいるMハゲが気になる競馬好きのアラフォーオヤジである。
(ついでに最近精力剤も気になる)
外厩つったって細かいことは分からんし、
行ったことも見たこともないし、
自分で調べたデータもない。
そのほとんどがこの本の受け売りである。
「外厩ブラックボックス馬券術」とサイレンススズカ(笑)。
この本を読んだからと言って
劇的に馬券が当たるようになるわけではない(笑)。
しかし、
とても勉強になったのでブログでシェアしたいと思う。
さて、
理論的な話をしても面白く無いので、
先週の話をしよう。
七夕賞2015結果
※netkeibaより抜粋
管理人はメイショウナルトから勝負しててハズレだったのだが、
そんなことはどうでもいい。
2番人気のグランデッツァが久しぶりの重賞V!
そんなこともどうでもいい。
問題は、
16番人気のマデイラが3着!
に来たことである!
果たしてこの馬を買えたか?
ということである。
なぜなら・・・こういう馬を狙うことが出来れば、
ウハウハだからだ!
ま、最低人気だけん当たり前だがしかし・・・複勝4,000円は凄まじい。
(単勝は213.4倍であった)
2番人気グランデッツァとの組み合わせのワイドでも19,140円である。
この馬のおかげで三連複、三連単が跳ね上がってるのが分かる。
しかし・・・出馬表を見る限り、
この馬を馬券に入れるのは非常に難しい・・・
なんせ近5走が、8着・16着・11着・9着・10着。準オープンを勝った後は頭打ちでオープン競争では掲示板に載ったことすらなし。しかも昨年の七夕賞が13着で、直前の福島民報杯は10着・・・と福島実績にも乏しい。さらには3ヶ月の休み明けであり、鉄砲実績は【0.0.0.4】とカラッキシ。調教でも目立った時計を出してるわけではなく、netkeibaの評価は「C」「変わらず」である。
唯一買える材料だったのが「斤量」。ハンデ戦の恩恵を受け、最軽量52kgであった。
とはいえ・・・やっぱりこの馬を馬券に入れるのは難しい。
どのくらい難しいかというと、
ドルアーガの塔をノーヒントでクリアするくらい難しい。
むかしのゲームは面白かった・・・・
だけんどもしかし!
「外厩」という要素を入れたらどうなるだろう?
※JRDB.spより抜粋。ブックマーク必須。
マデイラは今回、
唯一の「ノーザンFしがらき」経由の馬だったのだ!
ちなみに、「ノーザンFしがらき」は
現在最強の成績をたたき出してる外厩である。
※JRDB.spの外厩成績一覧より抜粋(2015年7月2週現在)。
この勝率13.0%、連対率22.8%、複勝率31.3%というのは、
3~4番人気の馬に匹敵する数字である。
乱暴な言い方をすると、
「ノーザンFしがらき帰りの馬は3~4番人気と同等の評価が必要」
だというわけ(もちろん人気になる馬も多いけん一概には言えんぞ)。
実際に、人気に関係なく、
10頭に3頭は馬券になるのであるからして、
特に「休み明け」などで人気がない場合は・・・
超狙い目になるのだ!
そしてこれからが重要だが、
多くの競馬ファンは、
外厩を馬券予想のファクターに入れない。
何故なら競馬新聞の馬柱には
「外厩」のことなんて書いてやしないからだ。
ただ、「3ヶ月休養」「鉄砲実績」などと書いてあるだけである。
しかし、実際は外厩でミッチリ乗り込まれ・・・
究極に仕上ってるケースがあるのだ!
(もちろん、そうじゃないケースも有る)
ちなみに、
ノーザンFしがらきの坂路は800mで最大勾配はなんと8%!
(最初3%、5%、6%、8%と段々きつくなる)
日本一?とも言われるノーザンFしがらきの坂路
栗東の坂路の勾配率が4.5%なのを考えると・・・
しがらきの坂路の方が負荷が掛かるのである。
坂道を実際走ってみると分かるが、
4.5%と8%は大違いである。
そこで手練の調教助手によってミッチリ鍛えられるのだ・・・
休み明けで、厩舎の追い切りは軽い・・・
でも究極仕上げ!なんてことが起こり得るのだ。
・・・と、
いう知識があっても、
マデイラを馬券に入れるのは難しかったと思う。
しかし、
「うん?休み明けになっとるけど「しがらき」におったんか・・・割引は必要ないな!いや、むしろプラスやな!」
という判断は出来るようになると思うのだ。
もしかしたら・・・
「最軽量52kgか・・・しがらき経由だし一発狙ってみるか!」
と浅次郎なら言い出すかもしれんじゃないか!
むろん、外厩が全てではない。
厩舎で鍛えられて強くなる馬もいるし、
放牧先で乗り込まれる馬もいるし、
のんびり休養を取ることでリフレッシュする馬もいる。
外厩経由だからといって走るとは限らん。
堀厩舎なんかはあまり外厩を使わないことで有名だったりする。
しかし、ココ数年で外厩は飛躍的に増えたし、
その調教施設、人材レベルは栗東や美浦に匹敵するのである。
馬房に限りある人気厩舎などにとってはもう・・・
必須施設と言っても過言ではない。
我々競馬ファンにとっても、
知らないと損する。
そんなレベルの話である。
第2のマデイラを見つけられるかは分からんけど(笑)、
こういう穴馬は積極的に探したいものである。
(ちなみに、プロキオンSのベストウォーリアも唯一のしがらき経由だった)
あなたの馬券効率が
1%でも上がることを心から祈る。
はじめまして。いつも浅次郎さんの予想を参考にさせていただいてます。この外厩経由の穴馬とても参考になりました。本日の中京11R13番リアファルがノーザンファームしがらき入厩したとの情報を発見し、本日1着固定で馬単を流しドンピシャでした。
こばてぃーさnども!浅次郎でっす!
おお、スゴイ!一着固定馬単はカッコイイっす!見習いたいっす!
外厩経由だからといって馬券になるとは限りませんが、
予想のファクターに入れておくと幅が広がりますよね~。
参考になったようで嬉しいです!
初めまして
大変参考になります。
数十年前は休み明けの馬は、数回走った後が勝負馬券でした。
現在は、おっしゃる通りの説もありと思います。
これからも、このようなコラムを期待しています。
湘南馬太郎より
押忍!コメント有難うございまっす!
ほんと、数十年前は叩いて良くなる・・・というのが常識でしたけどねー。
今は馬を取り巻く環境が変わってると思いますー!