ルメール騎手のデータ分析!得意条件・切り条件は?

【競馬コラム】JRA騎手となって競馬界を席巻しているクリストフ・ルメール騎手(C・ルメール)。圧倒的な騎乗技術+勝負騎乗で多くのGⅠ、重賞を勝ちまくっているが、ルメールの得意条件・切り条件を貴方は知ってる?芝とダートは?枠番は?好相性の調教師・馬主・種牡馬・生産者は?得意な脚質・距離は?

 

今日はルメールの完全データ分析をやるぜっ!

 

ミルコの奥様と比べると・・・ルメールがいいヤツに見えてくる不思議。

 

ミルコとルメールは似たような買われ方をするが、

実は微妙に得意条件や苦手条件が違うのである。

 

これを知っておくだけで、

ルメールをサクッと斬れるようになる!

 

・・・とまでは言わんが、

疑って掛かることは出来るようになるかもしれん。

 

世の中なんでもそうだが、

知らないと損。知ってると得。

知識がお金を生み出すのである。

 

ま、だからといって競馬は一筋縄では行かないけどね。

 

調べたのはJRA騎手となった2015年から2019年2月まで。

(おそらく今後も似たようなデータになると思う!)

 

■ルメールの全体成績

複勝率を見ると、芝もダートもミルコより5%程度高く、安定感はルメールの方が断然上。ただし、単勝回収率ではハッキリとミルコの方が上(ミルコの単勝回収率は87%)。

芝とダートの関係はミルコとほぼ同じ。馬券率も回収率も大きく落ちる。

ルメールは芝の方が買い!

 

■ルメールのクラス別成績

未勝利戦や500万条件でガタッと成績が落ちたミルコとは違って、どのクラスでも安定した成績なのがルメール。特に、新馬と未勝利に強いのが分かる。全体的に単勝より複勝回収率の方が高い。で、オープン特別・G3での回収率はイマイチなのだが、GⅡ・GⅠになると凄い回収率。平均人気を見ると・・・GⅡ・GⅠでは3.5番人気前後になってますな。下級条件だとルメールに人気が集中するわけだが、GⅡ・GⅠになると人気が分散するんだろう。

ルメールはGⅡ・GⅠで買い!

(特にGⅡで買い!)

 

■ルメールの人気別成績

ルメールが乗るとほとんどが3番人気以内になってしまうわけであるが、この男は1番人気の時の複勝率が全体よりも遥かに高く、2番人気での成績もハンパなし。つまり、馬券を獲りたきゃ人気のルメールは押さえておけ!って妻乱話なんだが・・・じゃなかった、つまらん話なんだが、複勝回収率が落ちているのが3~7番人気(5番人気除く)。

なるほど「ルメールが乗って中途半端な人気」にしかならない場合は、本来の能力が足りない・・・ってケースが多いのだろう。8番人気以下の回収率がベラボーに高いが、これはもう超レアケースなのであまり考えなくていいかもしんない。

ルメールは人気の時こそ買え!

(買いたくないけど!←心の叫び)

 

■ルメールの芝人気別成績

上の傾向は芝だとさらに加速するのである。なんと1番人気の複勝率70%。2番人気でも60%以上。ただし、反比例するのが回収率。ルメールの芝は人気が落ちるほどに回収率が上がる。まあ、ルメールが人気薄になる事自体がレアなんだが、5~7番人気の時は積極的に買い。

ルメール芝の人気薄は買い!

 

■ルメールのダート人気成績

逆に、人気薄になるほど買えないのがルメールのダート。6番人気以下の時はもう無条件で切っていいレベル。

ルメールダートの人気薄はぶった斬り!

 

■ルメールが関東馬に乗った時の成績

では、関東馬に乗った時の成績はどうか?実は、ルメールは関西所属ながら関東馬に乗る機会が多く・・・というかほぼ半分は関東で騎乗しており、その成績も抜群に良いのである(その全ての数字が全体より高い)。有名なラインとしては「藤沢+ルメール」「国枝+ルメール」「木村+ルメール」など。最近は「堀+ルメール」も増えてきたね。というわけで・・・ルメールが関東馬に乗った時はプラスと考えていい。

ルメール+関東馬はプラス。

 

■ルメールの枠番別成績

ルメールは枠の得意不得意はあるのか?・・・見た所大きな傾向は掴めないね。気にしなくて良さそう。

 

■ルメールの調教師別成績

ああ、これを見たら一目瞭然だね。関東の厩舎が上位独占。特に強烈なのが藤沢厩舎。267回騎乗して84勝も挙げている。もう専属騎手みたいなもんですな。そしてその単勝回収率はなんと100%。これを見ると逆らう気が失せて来るね(逆らうんだけど。笑)。

関東では木村厩舎、加藤征厩舎、国枝厩舎。関西では石坂厩舎、松田国厩舎、友道厩舎。以下有名厩舎ズラリ。

 

■ルメールの種牡馬別成績

上位はディープインパクト、キングカメハメハ・・・以下サンデーサイレンス系主要種牡馬が続くが、注目は「ハービンジャー×ルメール」。複勝率はそう高くないのだが、勝ち切ってる印象で単勝回収率も100%オーバー。さらに強烈なのが「ロードカナロア×ルメール」。これにはアーモンドアイの成績が入っているので極端かもしれんが、いずれも驚異的な数字になっているので注意したい。あとは「フランケル」にも注意。

 

■ルメールの生産者別成績

ミルコの項では「ミルコと社台の関係は叶姉妹の胸の谷間より深い」と書いたのだが、「ルメールとノーザンFの関係はイッテQイモトの眉毛より濃い」と言わざるを得まい。ミルコはノーザンFと社台Fを均等に乗ってたのだが、ルメールは完全にノーザンF寄り。というか、最早「ノーザンFの専属騎手」と言ってもおかしくない。馬券率を見ても社台FよりノーザンFの成績が良いし・・・この男がノーザンF以外の馬に乗ってる時はちょっと割引してもいいかもしれん。

で、注意したいのが「岡田スタッド(マイネル軍団)」。乗る機会はとても少ないのだが、乗った時は好成績。気をつけておこう。

 

■ルメールの馬主別成績

当然、上位は社台系クラブが独占。ノーザンFのサンデーレーシングがダントツ。以下、キャロット、社台RH、シルク、東京ホースR、GⅠレーシング。回収率が高いのはGⅠレーシング

個人馬主では、吉田一族、金子さん、サトミホースC(サトノ)、近藤利一(アドマイヤ)、猪熊(バローズ)・・・大物馬主の信頼ガッチリですな。

 

■ルメールの脚質別成績

やはり、ルメールも逃げの成績が最も良い(ミルコもそうだった)。これは騎手の腕の話ではなく「逃げ」という脚質の強さなのだろう。あと驚異的なのが「マクリ」の成績。なんと馬券圏外に飛んだのは1回だけ。「マクリ」の基準がちょっと怪しいが・・・マクリ脚質とルメールはきっと合うのだろう。

 

■ルメールの芝脚質別成績

芝に限定するとこうなる。芝だと「差し」「追い込み」が増える。そしてその成績もダートよりはるかに良い。

 

■ルメールのダート脚質別成績

ダートに限定するとこう。ダートでは「逃げ・先行」することが多く、その成績は芝と同じくらい良いのだが、「差し・追い込み」ではガクンと成績が落ちる。つまり・・・

ダートのルメールは逃げ・先行馬を買え!

ま、これはルメールに限ったことではないのだが(笑)、ルメールが差し・追い込み系の馬に乗ってる時は要注意。どうせ人気なるんだからもう切ってしまっていいかもしんない。

 

■ルメールの芝・距離別成績

最後に距離別成績。ますは芝。ミルコも短距離より中距離の方が成績が良くなる傾向にあったが、ルメールはさらに顕著だね。1200m戦と2000m戦では20%以上も複勝率が違うのであるからして、これはもう

ルメールは短距離が苦手!

と言ってしまっていいだろう。ま、これは苦手というより、短距離の場合は騎乗技術の差があんまり出ない・・・と言った方が正しいのかもしれん。

 

■ルメールのダート・距離別成績

ダートは・・・芝ほど差はないものの、やはり1200~1400m戦より1600~1800mの方が成績が良いね(ダートの1900m~は少ないので比較対象外)。

 

■クリストフ・ルメール騎手データまとめ

・ダートより芝の方が成績が良い。
・GⅡ・GⅠで買え!
・人気のルメールは押さえが必要!
・ルメール芝の人気薄は買い。
・ルメールダートの人気薄は来ない。

・ルメール+関東馬は買い(特に藤沢厩舎)。
・ハービンジャー、ロードカナロアに注意。
・ノーザンFの奴隷(笑)。
・ダートの差し、追い込みは切り!

・芝もダートも短距離は苦手!

 

いやあ、パーフェクト超人ルメールも調べてみれば結構弱点はあるもんで。これを応用すれば「非ノーザンFでダートの短距離で差し馬」・・・なんて時は、どんなに人気でも「ぶった斬り!」なんて判断が出来るようになるわけだ(馬券は自己責任で)。逆に、「芝の中距離GⅡでノーザンF・藤沢厩舎の人気馬」に乗ってるような時は・・・黙って押さえが必要。飛ぶ可能性はとても低い。

 

というわけで、

 

今後は・・・

 

無闇矢鱈にルメールを斬るのは止めようかと思っている。

(と言いつつ斬るんだろあんた!)

 

斬る所を選べばいいんだよ。

 

ね、クリストフ。

 

腕太っ!細く見えるけどゴッツイんやなー!

 

次は・・・た・・・未定っ!