
【種牡馬リーディング2024考察】2024年の種牡馬リーディング1位はキズナ!2位はロードカナロア!3位はエピファネイア!4位はドゥラメンテ、5位はハーツクライとなった。勝率・連対率・複勝率・回収率が高かったのは?穴を開ける種牡馬はダノンレジェンド、グレーターロンドン!ナダル・リアルスティールは超優秀?
今日は、
昨年2024年の種牡馬の金玉事情と、
今年活躍しそうな種牡馬、穴を開けそうな種牡馬について
まじめに考察しようと思う。
■種牡馬リーディング2024(獲得賞金)
※netkeibaより抜粋
これはnetkeibaに掲載されてる
種牡馬リーディング2024。
獲得賞金でのランキングだね。
黄金時代を築いたディープインパクトが天に還り、
2023年に首位の座を明け渡したわけだが、
2024年はポスト・ディープインパクトはどの種牡馬なのか?
ということを考える年になったと思う。
1位はキズナ。EI(アーニングインデックス。稼ぎ指数。1.0が一つの目安)は1.87。重賞は15勝と勝ちまくったんだが、GⅠ勝ちはジャスティンミラノの皐月賞のみ。この勝利は大物牡馬不在のキズナにとって待望のクラシック勝利であったが・・・残念ながらジャスティンミラノは怪我が原因で引退(種牡馬入り)。無事ならあとGⅠ2~3つくらい勝てそうな器だっただけにこれはキズナにとっても痛かったと思う。他、毎日王冠を勝ったシックスペンスやローズSを勝ったクイーンズウォークといった大物候補がいるわけだが、全体的には平均点が高く、芝もダートも走るし、短い距離も長い距離も走るオールラウンダーといった感じで成績を伸ばした感じ。これをもって「ディープインパクトの後継者」と言えるのかどうかは・・・今年次第かな?現3歳世代には京都2歳Sを完勝したエリキングという大物候補がいるんだが骨折が判明して離脱中。マジックサンズ、ブラウンラチェットという重賞勝ち馬もいるんだが果たしてどうか。種付け料は昨年まで3年連続1200万だったが、2025年は2000万に高騰!しかし高過ぎてまだbookfulになってないという噂。
2位はロードカナロア。EIは1.68。これでなんと2020年から5年連続で2位。GⅠ勝ちはベラジオオペラの大阪杯のみであったが、コンスタントに活躍馬を出して重賞は11勝。芝・ダート問わず走るが、その多くはマイル以下。今年GⅠ勝ちが期待されそうなのは短距離路線で重賞2勝を挙げたサトノレーヴ。それからマイル路線に切り替えたブレイディヴェーグ。ダートマイル路線のエンペラーワケアあたりか。現3歳世代にはデイリー杯2歳Sを勝ったランフォーヴァウ、ファンタジーS勝ちのダンツエランがいるが、いずれも阪神JFで大敗してるんだよね。まあロードカナロア産駒は奥手の馬が多いのでね。今後の巻き返しに期待したい。
3位はエピファネイア。EIは1.45。昨年9位から大きくジャンプアップ!しかもダービーを勝ったダノンデサイル、桜花賞ステレンボッシュ、ヴィクトリアマイルで大穴開けたテンハッピーローズ、宝塚記念を大外から差し切ったブローザホーンと4頭のGⅠ馬を輩出!前年は重賞3勝止まりだったが、2024年は9勝。特にクラシック戦線で牡馬牝馬ともに大物を出したのが大きかったわけだが、これには理由がある。現4歳世代は初年度産駒(デアリングタクトの牝馬三冠など)が活躍したあとに種付けされた世代なのだ。というわけで、今後も現4歳世代には注意が必要。現3歳世代にはホープフルS2着のジョバンニ、大物感たっぷりの内容でフェアリーSを勝ったエリカエクスプレスがいる。種付け料は一時1800万円まで高騰したが、種付け頭数が減ったために・・・昨年は1500万円。今年は1200万円となっている。
4位はドゥラメンテ。EIは1.28。前年はリバティアイランドなどを擁して1位だったわけだが、2024年は成績を落とす結果。重賞も4つだけ。それでもスプリンターズSを勝ったルガル、青葉賞を勝ったシュガークンなどを輩出。残念ながら現3歳世代がラストクロップとなるわけだが・・・大物が出てくることを祈りたい。現3歳世代には、若駒Sを勝ったジュタ、それから先日強い内容でセントポーリア賞を勝ったエネルジコなどがいる。
5位はハーツクライ。EIは1.99とかなり高いが、これも含めてドウデュースの功績が大きい。すでに亡くなっており、晩年は種付け頭数も制限していたためそもそもの頭数が上位の中では最も少ない。現4歳世代がラストクロップだが、晩成の馬が多いんでね。もう一頭くらい大物が現れるかもしれない。
6位はモーリス。EIは1.20。前年よりワンランクUP。重賞勝ちは7つ。中山記念を勝ったマテンロウスカイ、札幌記念を勝ったノースブリッジ。スワンSを勝ったダノンマッキンリーなど5~7番人気前後での好走が目立つのが特徴。クラシックで活躍した馬は出てこなかったが、現3歳世代には朝日杯FSを勝ったアドマイヤズーム、サウジアラビアRCを勝ったアルテヴェローチェなど大物候補がいるぞ。全体的に晩成型が多いので成長力にも期待。種付け料は800万円。
7位はルーラーシップ。EIは1.36。全然は10位だったのだが、マイルCSを制したソウルラッシュやマスクトディーヴァなどの活躍でランクアップ。これで7年連続でTOP10入り。初年度産駒のキセキ以降大物が出現しなかったのが悩みの種であったが、マイルのGⅠ勝ち馬を出したことでまたちょっと人気上がるかもね。種牡馬13年目で種付け料はちょっと上がって400万円。
8位はハービンジャー。EIは1.64。順位は前年と同じ。ブラストワンピース、ペルシアンナイト、ノームコア、ディアドラ、モズカッチャン、ローシャムパーク、チェルヴィニア、そして昨年の阪神JFを快勝したアルマヴェローチェ・・・と多数の活躍馬を出してきた種牡馬だが、現時点で後継はいない。種付け頭数も激減しており(これは年齢のせいかな)、2024年は11頭となっている。種付け料はPrivate。今からでも遅くない!ブラストワンピースかペルシアンナイトを種牡馬にするんだ社台!
9位はドレフォン。EIは1.22。明らかに芝よりダート向き(芝12勝、ダート73勝)であるが、稀に芝でも強い馬を出す種牡馬。代表産駒はジオグリフだが、昨年もデシエルトが中日新聞杯を勝ったんだよね。あとダートの大物候補にミッキーファイトがいる(フェブラリーS出走予定)。種付け料は500万円。
10位はディープインパクト。EIは2.11。もう現役の産駒は少なくなってるわけだが・・・それでも重賞6勝。GⅡ2勝のシュヴェリエローズや金鯱賞勝ちのプログノーシス、京都記念勝ちのプラダリア。それから重賞勝ちこそなかったものの有馬記念2着のシャフリヤールも活躍したのは記憶に新しいところ。
と、上位の種牡馬を簡単に見てみたわけだが、
これらの情報は馬券の役には勃たない。
というわけで、
去年と同じように、
獲得賞金のランキングじゃなく・・・
着度数・勝率・連対率・複勝率・回収率で見てみよう。
■種牡馬成績2024(着度数)
1位はキズナ、2位はロードカナロア。これは上記獲得賞金順と同じだが、この2頭の出走数が抜きん出て多いのがわかると思う。しかしそれでもキズナは超優秀。勝率・連対率・複勝率全てがトップクラス。回収率が上々なのは、まだ「そこまで認識されてない」ということだろう。ディープインパクト産駒はただそれだけで人気になりやすかったが、キズナはまだそこまでの立ち位置ではない。
馬券率が優秀な種牡馬は・・・キズナ、ロードカナロア、リアルスティール、キタサンブラック、シニスターミニスター、ニューイヤーズデイ。
特に注意したいのがリアルスティール。昨年15位から8位にジャンプアップ。昨年の記事でも「実は優秀な種牡馬である可能性アリ」と書いていたが、これはもう確信と言っていい。なんせリアルスティールは社台SSではなく、ブリーダーズスタリオンSで繋用されているのであり、種付け料も250~300万とリーズナブルな価格で提供されていたのであり(今年は500万に大幅up)、肌質は社台のそれに大きく劣ると思われるからである。それでロードカナロアやキタサンブラックに匹敵する成績を叩き出してるわけでね。現在超大物といえばダートのフォーエバーヤング、重賞2勝のレーベンスティールくらいであるが、今後肌質が上がればさらに活躍の場が広がりそうな予感。
それから、今年の2歳から更なる爆発が期待デキそうなのがキタサンブラック。2024年の獲得賞金ランキングは11位。着度数ランキングでも9位。あれ?種付け料最高額2000万円の割にイマイチじゃね?と思ってしまうのだが、さにあらず。実はキタサンブラックは当初あまり期待されていたわけではなく、高めの種付け料(初年度500万、2年目400万、3年目400万、4年目300万円)もあって頭数があまりいないのである。JRAに登録されているのは1年目から83頭、81頭、54頭、70頭。この中からイクイノックス、ソールオリエンス、ウィルソンテソーロ、クロワデュノールが出現!芝だけでなくダートでも大物を出しており、評価はうなぎ登り。そしてイクイノックスの活躍後に種付けされたのが、今年の2歳馬ってわけ(現2歳の登録133頭。次の年は163頭と激増している)。種付け料は一気に2000万まで上がったがそれでも満口という人気ぶり。現3歳世代には、超大物クロワデュノールほか、サトノカルナバル、ピコチャンブラックなどがスタンバイ。やはり・・・ポスト・ディープインパクトはこの馬なんじゃないかと思う。
ダート系種牡馬で非常に優秀なのがシニスターミニスター。近年ダート種牡馬と言えばヘニーヒューズだったわけだが、昨年ついに逆転!着度数、勝率、馬券率、回収率いずれもシニスターミニスターの方が優秀なのだ!これは是非とも覚えておきたい。
続けて、26位以下の種牡馬も見てみよう。
馬券的に注意したいのがダノンレジェンド。ダート短距離専門の種牡馬だが、ご覧のように馬券率が高い上に回収率は123%!つまり、馬券になりやすいのに穴を開ける種牡馬なのである!
あと、一目でヤバそうなのがナダル!昨年産駒がデビューしたばかりの新種牡馬だが、2歳の着度数リーディングではキズナを制して1位!勝率は驚異の22.9%!連対率は35.1%!複勝率は41.2%をマーク。勝ち鞍の殆どがダートというダート専門種牡馬ではあるが、今後間違いなく大物も出現すると思う。
それから穴党は是非とも覚えていきたいのがグレーターロンドン。数多くいるディープインパクト系であるが自身の主な成績は中日新聞杯1着のみという・・・正直よく種牡馬になれたなー???と思ってしまうかなり微妙な種牡馬。まあ血統は一流なんでその辺が買われたんだろうけどね。しかしご覧のように・・・馬券率・回収率ともに超優秀!頭で来る傾向なのでね。穴でも思い切って単勝で勝負したい種牡馬だ。
サートゥルナーリアは社台期待の新種牡馬(ロードカナロア×シーザリオ)というわけで、肌質が最高レベルなのは置いておいても好成績!現3歳世代にはジュニアCが好内容だったファンダム。ホープフルS5着のクラウディアイなどがスタンバイ。これから大物が出現する可能性も十分あるだろう。
さらに下位の種牡馬も挙げておく。
こちらは参考まで。
気になる種牡馬はチェックしておくといいだろう。
おまけで2歳種牡馬リーディングも見ておこう。
■2歳種牡馬成績2024
上でも書いたが1位はナダル。ね、こうやってみるとヤバいっしょ。エピファネイアは一時期かなり成績落としたが、かなり巻き返して来た感あり。この世代は肌質が高いんでね。要注意だぞ。モーリスは晩成傾向だが、社台の方針で早期から仕上げてる感あり。こうやって見るとキタサンブラックもヤバいなあ。この世代は肌質落ちてる世代のハズなのに・・・。
以上参考まで!
馬券の役に勃ちますように。
これはグレーターロンドン君w
【浅次郎のひとりごと】
オルフェーヴルよ、そろそろ芝の大物出してくれ。
★第8期モッコリ万馬券倶楽部、新入部員募集!
オス!(雄?)
こういう記事はとても勉強になります。お時間があれば競馬場別の強い種牡馬なんかも教えてくれると
ありがたいです。ダノンレジェンドですが、短距離だけでなく長距離重賞でもサヨノネイチアなんかを
輩出してるので良い種牡馬だと思いますけどね。ハーツクライは亡くなりましたが、ドウデュースかシュバルグランが跡を継いでくれるでしょう。あと書かれていませんがラブリーデイは地方で長短問わず穴をあける産駒を
出してるので個人的に注目しています。エピファネイアは早熟傾向が強いので自分が馬主ならあまり所有したくないですねぇ
東京新聞杯の枠順決まりましたね。ジュンブロッサムは外枠の方が良かったのでは?
あとウォーターリヒトはなぜ田辺騎手じゃないんですかね?田辺騎手がオフトレイルを選んだとなると
オフトレイルも要警戒ですね。明日の馬場見ないとわかりませんが、先週みたいに前有利だと意外とセオに
展開が向くかもしれませんね
押忍!そう言ってもらえると嬉しいす!
ダノンレジェンドは良い種牡馬ですよね。特に穴党は要注目っす!
ドウデュースはなんか大物を出しそうな予感がしますなー。
なんかの記事で田辺はオフトレイルを選んだ的なことが書いてありましたけどねー。
さて真相はどうなんでしょう。セオ警戒w
浅さん、こんにちは。
玉事情の分析ありがとうございます!!いつもありがたいっすー!肌感的にはキズナの次はエピファネイアかと思いつつもデータで見ると明らかなりますねー。リアルスティールはまだしもグレーターロンドンとかもうびっくりです(笑)参考にさせていただきます!!
押忍!グレーターロンドンびっくりっすよね。こういう情報を馬券の役に勃てたい!