NHKマイルC2017レース回顧。アエロリット圧巻!

【NHKマイルC2017レース回顧】今年のNHKマイルCを制したのは牝馬のアエロリット!1:32.3の好時計で先行早め抜け出しから圧巻の完封勝利。今年の牝馬はやはりレベルが高いのか?それともアエロリットが強いのか?カラクレナイの敗因は?モンドキャンノの敗因は距離?リエノテソーロは次も走るのか?簡単にレース回顧する。

 

アエロリットが3歳マイル王に!

 

 

簡単に回顧する。

 

■NHKマイルC2017結果、着順

 

■NHKマイルC2017映像

 

■NHKマイルCレース回顧

16番のアエロリットが抜群のスタート。他、ディバインコード、タイムトリップ、トラスト、リエノテソーロなども好スタートを決めて前へ。

出遅れたのはナイトバナレット、タイセイスターリー、キョウヘイ、ジョーストリクトリ、アウトライアーズなど。もしかしたら、ジョーストリクトリ、アウトライアーズは前に行く予定だったかもしれず、この出遅れは痛かったかもしれない。

 

行ったのはボンセルヴィーソ。二の脚を使って前へ。1番のモンドキャンノが2番手。直後にディバインコード。プラチナヴォイス、アエロリット、トラストが先行集団を形成。

 

続いてタイムトリップ、内からカラクレナイ、リエノテソーロ、ガンサリュートが中団の前。

 

中団後方にオールザゴー、レッドアンシェル、ジョーストリクトリ、ミスエルテ。4番のカレクレナイは・・・この地点でもう手応え悪くズルズルと後退しとるな。

 

後方にアウトライアーズ、タイセイスターリー、キョウヘイ。離れた最後方にナイトバナレット。

 

ペースは、

 

600m通過34.5。

800m通過が46.1。

1000m通過が57.9。

 

 

今の東京の馬場を考えるとメチャクチャ速いというわけではないが、平均より速めのペースであったか?

 

ちなみに9Rの湘南S(古馬準オープン)は1000m通過が60.3で勝ちタイムは1:33.8。

 

もちろん単純比較は出来ないが、今回のNHKマイルCは最後まで一貫して11秒台のラップ。息が入らない厳しいラップだったのは間違いない。

 

私は「スローの瞬発力勝負」になるんじゃないかと思っていたが、逃げ馬不在でも速いペースになる時も多々あるわけで、今回は各ジョッキーの意識が前になっていたのかも。特にハナに行った松山はこういう淀みない流れを作ることが多いので注意が必要やな。

 

 

アエロリットは向こう正面もずっと外を走らせ、4コーナーでも大きく外を回して早くも先頭に並びかける勢い。対照的にボンセルヴィーソはずっと内ラチ沿いを進めて脚を溜める。この2頭・・・走った距離の差は10~20m以上あるかもしれん。

 

抜群の手応えで4コーナーを回るアエロリット!しかし、このペースで、この位置取りで、この手応えってことは・・・我々が思ってるより厳しいペースじゃなかったのかも?あるいは、アエロリットの能力が突出しているか。まあ、こういう厳しいペースが得意な持久力タイプのマイラーかもね。

 

そして・・・残り500mで早くもスパート開始!普通、これだけポジショニングのアドバンテージがあれば仕掛けを遅らせるもんだけどな。インタビューで横典も言ってたが、よっぽどデキに自信があったんだろうね。ボンセルヴィーソは残り400mを切ってからスパート。

 

残り300m。粘る粘るボンセルヴィーソを交わす勢いでアエロリットが伸びる!そして、中団前目の外に居たリエノテソーロが猛然と差し脚を伸ばしてくる!

 

残り200mでボンセルヴィーソを交わす。外から迫るリエノテソーロに詰め寄られるも・・・横典の激に応えてもうひと伸び。

 

最後は豪快に突き放してゴール!

 

タイムは1:32.3。

 

アエロリットの上がりは34.3。

 

これだけ一貫したラップの中、前の馬に34.3で上がられたら、

後ろの馬は出すチンコなし。

 

アエロリット、圧巻!

 

 

 

 

 

 

 

勝ったアエロリットはクロフネ産駒。そういえば、2年前に勝ったクラリティスカイもクロフネ産駒で鞍上は横典であったな。クロフネは最近ダート寄りの種牡馬になりつつあるが、時々こういった東京で切れる馬を出すんだよね。しかし、今回のレース内容は圧巻の一言。多分他の馬より相当長い距離走ってるけど、それでこの着差。ラップ的にも淀みない一貫したハイラップ。おそらく、後ろの瞬発力系の馬は、道中なし崩しに脚を使わされてしまったのだろうと思う。桜花賞より状態が上がっていたんだろうけど、それにしてもここまで強いとはね。2000mはちょいと長いような気もするが、秋華賞を目指すのかな?

 

2着のリエノテソーロには正直びっくらこいた。中団の外から豪快に脚を伸ばして上がり最速。アエロリットには届かなかったが、この馬もかなり強い競馬をしている。前残りぽい馬場で差してきたのはこの馬とレッドアンシェルのみ。○外なんで血統的には良く分からんが、次も走ってくると思う。人気になるだろうけど。今回こういう馬を狙えなかったのはケツ馬券師として懺悔キック。

 

3着のボンセルヴィーソは本当にしぶとい。今回も仕掛けを出来る限り遅らせてから目一杯の走りをして3着。次はもう人気になるかな?(笑)

 

4着のレッドアンシェルは4コーナーでものすごい手応え。怒涛の追い込みを見せるかと思ったが、思ったより伸びず・・・。前が止まらなかったのか?それともこの馬の伸びが甘かったのかは分からんが、折り合いも付いていたし位置取りも悪くなかった。現状精一杯の競馬だったと思う。

 

5着はタイムトリップと並んで入線したオールザゴー。しぶとく最後まで伸びていたのが印象的。この馬はマイルは短いんじゃないかな・・・なんとなく去年のレインボーラインを思い出させる。

 

1番人気だったカラクレナイの敗因はなんだったのだろうか?

NHKマイルCレース後コメント

 

能力的にアエロリットと互角なのは桜花賞の成績が示す通り。じゃあ、何故こんなに差がついたのか?もちろんこんな問いに答えなんぞないが、考えられる可能性は「初めての輸送」「スタート良く前に行ってしまったこと」「目に見えない疲れ」「当日の体調がイマイチだった」などであろうか。

 

ま、競走馬は生き物であるからして、こういうことは良く起こるのである。

 

能力は互角でも1着と17着。

 

これが競馬の怖いところであり、面白いところだ。

 

では、

 

3番人気のモンドキャンノの敗因はなんだったのであろうか?

 

ルメールは敗戦コメントで「折り合いもついていたし、息も入ったのに全然反応してくれなかった」と言っている。ボンセルヴィーソの真後ろのポジションでじっくり脚が溜まっていたように見える。しかし、いざムチを揮っても全然伸びず、最後の200mはもうズブズブ・・・。ズバリこの馬の場合は「距離」が敗因だと思うな。血統を見ても「キンシャサノキセキ×サクラバクシンオー」。朝日杯の2着があるから騙されやすいが(スプリンターが若かりし頃にマイルでも走るのは良くあることである)、この馬は1200~1400の馬だろうと思う。

 

アウトライアーズは元気なく13着・・・なんだろうな。調教パターンを変えてきたので怪しいと思っていたが、やっぱり皐月賞がMAXで、多少の疲れがあったのかもしれない。ミスエルテは最後にいい脚を使って追い込んだが、勝負とは全く関係のない7着。今回も馬体が減ってパドックでは寂しく映った。充電して秋に期待かな?

 

私のモッコリケツ馬券は、

◎タイセイスターリーでカスリもせず大外れ(笑)。

期待した▲キョウヘイも後方のままでドモナラズ。

 

だけんどもしかし。

 

 

ま~~~ったく問題なし。

 

懲りずに、これらの馬を次走で狙うのが浅次郎流である。

 

能力があっても「惨敗すると人気が落ちる」のが競馬の面白いところ。

 

そう考えると、今回「的外れだった考察」も後で必ず活きて来る(はず)。

 

そう信じつつ、

 

今週もモッコリケツ馬券で逝く。

 

的中率なんざクソ食らえー!

 

 

私はオッパイが好きだー!

 

菊沢調教師と横典は義理の兄弟なんだってー。そんで菊沢調教師は騎手時代も含めて初のGⅠ制覇。・・・にしては表情堅いな(笑)。

 

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