【競馬コラム】休み明けの馬を徹底的にデータで分析しよう。休み明けの馬は走るのか?走らないのか?買いか?切りか?勝率・連対率・複勝率はどうなの?回収率は?芝なら?ダートなら?関東馬と関西馬で違いはあるのか?1番人気の休み明けは?マル外は?短距離なら?長距離なら?過去5年(2014~2018年)のデータ。
今日のきさらぎ賞はケン。
しかしブログをお休みするのもなんなので、
最近気になっていた、
「休み明けの馬」
についてデータ分析しようと思う。
ハッキリ言って・・・
ネットで探しても中々見つからない
黄金比率のミニスカ情報である。
なお、以下のデータは女子高生の黄金比率とは全く関係なく(笑)、
2014~2018年の5年間のJRA全てのレースを対象にしてTARGETで抽出したものである。
レース数は17290。延べ247457頭分のデータなので、
かなり信憑性は高いと思うし、
将来に渡っても通用するデータだと思う。
早速行ってみよう。
■休み明けの馬の勝率・連対率・複勝率・回収率は?
「休み明けの馬」の定義をどうするか?・・・これがまず問題になるところだが、JRAのデータだと「10~25週」(2ヶ月半~半年)と「半年以上」というカテゴリー分けとなっている。この稿では「10~25週」を「休み明け」。「半年以上」を「長期休み明け」とすることにしよう。
長期休み明け:勝率5.2%、連対率10.2%、複勝率15.5%、単勝回収率68%
全体を見ると・・・3週(中2週)が最も馬券率が高く、次いで4週(中3週)、その次は2週(中1週)。そして5~9週、休み明け、長期休み明け・・・となる毎にどんどん馬券率が落ちているのが分かるな。3~4週の強さについては、正直「こんなに強かったのか?」という感じ。
やはり、休み明けは馬券率が落ちるのである。
かといって回収率が上がってるわけでもない。特に長期休み明けはガクンと数字が落ちており、3~4週と比べると複勝率で8~9%も違っているのだ。ただ、見比べて欲しいのが、「5~9週」と「10~25週(休み明け)」。若干休み明けの方が数字が落ちるもののほとんど変わらないのがわかる。
これは「外厩」の影響が大きいのではないかと思う。現在はほとんどの馬が外厩を利用しており、特に社台系の外厩は東西トレセン並みの調教施設、ハイレベルなスタッフを擁しており、「外厩仕上げ」といった言葉が普通に使われるほどに発達しているのだ。
ノーザンF天栄の坂路コース。栗東トレセンと同規模の勾配を誇る。これはキツイ!
つまり、これら外厩経由の場合、2~4ヶ月の休み明けと言っても「外厩で順調に乗り込まれている」ことが多く、「牧場でのんびり放牧中」というわけではないのだ。なので、現代においては、
「2~4ヶ月の休み明けは全く気にする必要なし」
と言える。ただ、5ヶ月以上ともなると・・・のんびり放牧の可能性が高くなる(この場合、怪我をしたか、疲れが取れないか、精神的なダメージが大きいか)。
なお、念の為言っておくが、休み明けにも色々である。単なるリフレッシュや馬房調整だったりする場合と、重度の怪我や屈腱炎などから復活する場合では全く意味が異なる。ただ、その点を考慮すると分析が出来ないので今回は単に「期間」のみで判断することにする。
もう一つ言っておくが、競走馬は経済動物なのであり、レースに出走し、賞金を稼ぐことこそがその唯一の存在意義である。無意味に休むことなど有り得ない話であるからして・・・特に長期休養にはなんらかの「原因」が必ずある・・・ということを覚えておこう。至って元気ではあるが・・・私にも長期休暇をくれい。
続いて、色んなパターンの休み明けを分析しよう。
■休み明けの馬分析(芝レース)
全ての数字を見ていくと大変なので(気になる方は比較してみてね)、複勝率と回収率に焦点を当てて見ていこう。
芝の休み明けは全体より数字が良く、差が縮まってるね(休み明け18.4→19.6%、長期休み明け15.5→16.8%)。また、長期休養明けの回収率が大幅に上昇しており、芝の長期休養明けの場合、大穴狙いが可能なのかもしれん。
■休み明けの馬分析(ダート)
ダートの場合は逆に、複勝率が大幅に落ち(休み明け18.4%→16.9%、長期休み明け15.5%→14.3%)、順調に使われてる馬とは大きく差が開く。回収率もガタ落ちとなるので・・・ダートの場合、休み明けは「大幅割引」として良さそうだ。
■休み明けの馬分析(関東馬)
このデータは面白いねー。実は・・・関東馬の休み明けは全体より結構成績が落ちるのである(休み明け18.4%→16.7%、長期休み明け15.5%→14.2%)!これは「西高東低」と言われる馬のレベルも関係していると思うが・・・関西に有力な外厩が揃っていることと関係しているのかもしれない。
■休み明けの馬分析(関西馬)
であれば関西馬の成績が上昇するのは自明の理。それにしてもこんなに違うとは!(休み明け18.4%→20.0%、長期休み明け15.5%→16.7%)・・・回収率を見ると「休み明け」が上昇。関西馬の「休み明け」は狙い目なのかもしれん。
■休み明けの馬分析(1番人気)
続いて「1番人気の馬」の休み明け成績を見てみよう。このデータを見て驚いた方も少なくないと思う。実は、1番人気の場合、どんな「間隔」だろうと馬券率はほとんど変わらないのだ!長期休養明けの場合のみ、若干連対率と複勝率は落ちるが、勝率はむしろ高い方である。そして回収率を見ると・・・最も高いのは「長期休養明け」。つまり、休み明けでも1番人気に押されるような馬は、それだけ能力が高く、デキもいいって可能性が高いってことだろう。
■休み明けの馬分析(1~5番人気)
じゃあ、上位人気はどうなのか?というと・・・勝率はあんまり変わらんけど、複勝率で見ると結構落ちる感じ。しかし回収率は高め。
■休み明けの馬分析(6番人気以下)
人気薄だとどうなる?6番人気以下で調べて見ると・・・なんかよく分からんな。回収率は低め。個人的には「人気薄の休み明けを狙え!」(人気薄の休み明けは爆穴になりやすい)というのがあるんだが、このデータからするとオススメ出来ないね(笑)。
■休み明けの馬分析(特別レース)
では、注目が集まりやすい特別レースなら?顕著なのが「休み明けの成績が良い」ってこと。長期休み明けはそんなに変わらないのにね。
■休み明けの馬分析(重賞)
じゃあ重賞では?これがノッポさんもビックリデータ!なんと・・・勝率・連対率・複勝率ともに「休み明け」が最も成績が良いのである。さらに「長期休み明け」の成績も全体より良く(複勝率15.5%→16.8%)、重賞では「休み明けの馬が馬券になりやすい!」ということが出来るのだ!
ただし、回収率が高いわけではないので注意が必要。これはどういうことだろうか・・・重賞では「休み明けの1番人気」が来やすいのだろうか?なるほど・・・GⅠクラスの馬が休み明け緒戦のトライアルレースで圧倒的人気に押されてそのまま勝つ・・・ってパターンは確かに多いわね。
■休み明けの馬分析(GⅠ)
では、GⅠではどうか?驚いたことに・・・「長期休み明け」が最も成績が良いのである・・・と言っても過去5年で15頭しかいないんでね。ちょっとこのデータには再現性がないかもしれん。まあ、その点は差し置いても「休み明け」の馬が強いのには変わりなく、GⅠにおいては「休み明け」を気にする必要は全くなさそうである。
■休み明けの馬分析(短距離)
ちょっと変わった視点で短距離ならどうか?このデータは1300m以下ってことなんだが・・・複勝率で見ると休み明けが18.4%→15.3%、長期休み明けが15.5%→13.6%・・・とかなり落ちるね。スピードの絶対値を競う短距離レースだと、休み明けは大幅マイナスに作用すると見て良さそう。
■休み明けの馬分析(長距離)
次は「長距離」ね。2500m以上の場合。これは短距離とは逆でかなり成績が上昇しているぞ!「休み明け」の複勝率は18.4%→22.2%。「長期休み明け」は15.5%→17.1%である。長距離の場合は休み明けの影響が少ないと見ていいだろう。
■休み明けの馬分析(マル外)
最後に、おまけで「マル外」のデータを。以前と比べマル外の猛威は少なくなったかに思うが、現代でもマル外はかなり強い。もちろんマル外も「休み明け」となると若干成績が落ちるわけだが、特に「長期休み明け」はかなり高い数字を残しており、回収率もむちゃくちゃ高い。このデータから・・・マル外の長期休み明けは買い!と言えるだろう。
以上である。
一つ一つの差は小さいかもしれんが、
例えば
「ダート短距離の未勝利戦で人気薄の関東馬」
なんてのは休み明けで激走する可能性はとても低くなるし、
逆に、
「芝長距離の重賞で1番人気の関西馬」
(阪神大賞典や神戸新聞杯みたいな)
なんてのは休み明けでも来る可能性はとても高いわけだ。
もちろん、
こんなもんは馬によって変わるわけでね。
一概に言えることではないが、
知っておくと、
・斬ってはならぬ休み明けの馬
・斬っていい休み明けの馬
が分かるようになるかもしれん。
これはキャバクラで指名する時にも当てはまるので(え?)、
覚えておくといいだろう。
参考まで。
【きさらぎ賞予想】
◎タガノディアマンテ
一年ぶりにレースでて勝つとかはやはり稀なんですね。コラム面白い❗️ちょいちょい挟んでいただきたく。
岩田がんばー(当方もケン笑)
休み明けも・・・条件によって結構変わりますねー!
オルフェ丼だけ買っておきます(笑)
2/03-12:47, 浅師匠、休み明けをじっくり考えたのわ
初めてでありますっっ。
長距離・関西馬わ注意、、と云う感じっすね。
それにしても3カ月の休み明けの馬わけっこういますね。
あと,,,,,,
芝→→ダート変わり、の馬も気をつけるようにしてます。
中距離の場合走るときがあるので、、、。
ありがとうございます!!。
最近は2~3ヶ月の間隔は「休み明け」と思う必要なしだと思います。
私の中では5ヶ月以上だと休み明けかなー。
如月けんですね。
買うとしたら池添です
きさらぎ賞は買いにくいっすね。
メイショウテンゲン私も面白いと思いますがオッズ見ると萎えます。
浅さんコラム執筆ご苦労様ですm(__)m。
自分の様に競馬始めて数年の者には外厩と放牧の違いも定かではありませんけど(-_-)最近の天栄仕上げ等の話を聞くに有力所は目一杯お金をかけているんですね(゜ロ゜)。
自分は馬券購入に私情を入れる事が多いので今年もなかなか当たらない日々が続きそうです(T-T)。
今後、どの外厩を使うか・・・という点はかなり重要になってくると思います!
しかし競馬は私情を入れてなんぼっす!楽しみましょう!
浅次郎さん今晩は(__)休み明け馬考察ありがとうございました(__)非常に興味深い。競馬の肥やしにさせていただきます!
東京新聞はアレス消してどうにもならず。
きさらぎはPOG馬チェイサー勝ちましたが、私の軸は来ず。
来週頑張ります!
きさらぎ賞を買うべきだったぁぁぁ!ちきしょー!
オルガ複勝はあったのが救い。
ナイス!
誰も目をつけなかった貴重なデータ分析ありがとうございます。
個人的には連闘データも参考になりました。
連闘のG1馬は安田記念のモズアスコットですかね。
あのレースで矢作厩舎は連闘が得意ということを知りました。
きさらぎ賞はケンしましたが自分も買うならタガノディアマンテでした。
遊びで馬連流してもよかっですね。
連闘データも面白いすね。連闘にも来る条件と来ない条件がありそうです!
きさらぎ賞・・・買っときゃ良かった・・・。
ココで言うのなんですが浅次郎の調教チェックでは、
特A評価:ダノンチェイサー
調教爆穴:ランスオブプラーナ
だったんですぅ。ちきしょー!
確かに買いたいのはダノンチェイサー、浅次郎さん予想で岩田、堅いと思えばちょっと荒れるwwwそれが競馬ー競馬ー
東京新聞杯は想定より流れ速くて2着ぬけ💦💦当たらなくてもある意味正解でした。
でも、インディチャンプ今後楽しみだな。マイルチャンピオンシップとかでるのかな。
インディチャンプはまだ強くなりような気がしますねー!
しかしきさらぎ賞・・・ちゃんと買っとけば良かったー(単勝だけ買ってた。笑)