宝塚記念2025レース回顧！メイショウタバル逃げ切り圧勝！

【宝塚記念2025レース回顧】阪神芝2200ｍで行われた春のグランプリＧⅠ宝塚記念！勝ったのは7番人気のメイショウタバル！一貫した厳しいラップに持ち込み鮮やかに逃げ切って魅せた！2着は1番人気のベラジオオペラ！3着は人気落ちとなっていたジャスティンパレス。レガレイラ・ロードデルレイ・ドゥレッツァ・ヨーホーレイクの敗因は何だった？

 

メイショウタバル、

圧巻逃げ切りで恩返しのＧⅠ制覇！

 

 

いやー、メイショウタバル強かったね！

近代日本競馬は上がってなんぼの直線勝負になることが多いわけだが、

今回のメイショウタバルは

行ってなんぼの持久力戦に持ち込んで3馬身差圧勝！

最近で言えばパンサラッサを彷彿とさせる削り逃げでね。

馬券はハズレたが、

いいレースを見せてもらったと思う！

簡単にレースを振り返っておこう！

 

■宝塚記念2025レース結果

単勝は1,140円。いやねー。言い訳だけど、◎候補はローシャムパークかメイショウタバルの2択だったのよ。どちらも折り合いに不安があるピンパータイプで近走惨敗してるだけに人気薄になると予想してたわけ。しかし蓋を開ければメイショウタバルは８～9倍前後の6番人気（最終的には11.4倍の7番人気）。うそーん。なんだこれ？武豊人気？これはさすがにリスクに対してリターンが少なすぎるぅぅぅ！myルール（単勝10倍以下は◎にしない）にも抵触するし・・・って感じで印を落としたんだよね。最初から単勝10倍以上ついてりゃタバルを本命にすることも検討したのだが。。。失敗。

馬連は2,370円。1番人気との組み合わせでこれは結構付いた印象。しかし今回人気割れてたからねー。どの組み合わせでも結構付いたわけだが、これを少点数で取った方はほんとお見事！しかし多くの人は・・・押さえとか、取ったけどチョイプラとかガミとかそういう方が多かったのではないか。三連複は23,200円。3着に大穴扱いとなってたジャスティンパレスが入ったので三連複はそこそこハネた印象。ベラジオオペラ軸の三連複でメイショウタバルは入れてたけどジャスティンパレス入れてないよ～って方は多いと思うなー。しかし3万くらいついても良さそうだけどね。

私の予想は◎ローシャムパークでピクリともせずチン没。アホー！菱田のアホー！

 

■宝塚記念2025レース映像

■宝塚記念2025レース回顧

スタート！大きく出遅れる馬はおらずほぼ揃ったスタート。ただ、スタート後に外にヨレたメイショウタバルの煽りを食ったアーバンシックが1馬身ほど不利を受けた模様。

さあ、どの馬が行く？

 

どの馬も様子見で積極的に行こうとしない中、やはりメイショウタバルが行く。ジワッと行く。内のベラジオオペラは最内枠を活かして労せず好位のイン。この時ジャスティンパレスは後方にいるのだが、ここからインに入れて脚を溜める。

 

警戒に逃げるメイショウタバル。番手はジューンテイク、リビアングラス。ペースはどうだ？2コーナーでは57kｍ/h。ここではややペース落としてるようね。

 

やや離れてベラジオオペラ。その後ろにプラダリア。外にいるのがヨーホーレイク。先団の後ろにドゥレッツァ。

 

中団にレガレイラ、ローシャムパーク、ボルドグフーシュ、ショウナンラプンタ。

 

後方にチャックネイト、ロードデルレイ、アーバンシック。その後ろにポツンとジャスティンパレス。さらにその後ろにいるのがシュバリエローズ。

 

離れた最後方にソールオリエンス。

 

ラップタイムはこう。

 

テン3Ｆは34.8！

比べる意味はあまりないのだが、先週の安田記念は35.0。

中距離ＧⅠの中でも宝塚記念はハイラップの持久力戦になりやすいが、

それにしても稍重の馬場で34.8は、

まあまあ速いラップだったと言っていいだろう。

 

その後、2コーナー～向こう正面に出てもラップは一切緩まず、

12.1-12.2-12.2。

これは脚を溜めたい馬たちにとっては非常にタフな流れ！

皆、ボディーブローのようにダメージ食らったと思う。

 

さらに武豊は3コーナー手前からジワッとペースを上げ、

11.9-11.9でコーナーを回る！

 

これは効いたね～。

右ボディからの・・・リバーブロー！って感じ。

 

 

も、も、も、悶絶！

 

今回ほとんどの馬が上がり36秒以上掛かっていたわけだが、

（35秒台で上がったのは後方にいた馬たちだけ）

普段キレキレの馬たちが直線ズブズブになったのは

このリバーブローが原因。

そもそもボディブローでダメージ食らってたのに、

さらに3コーナーからペースがあがったのでね。

直線はもうバテバテになってしまったのだ。

 

一番分かりやすいのがレガレイラ。

負けるとしても毎度毎度上がり最速を繰り出してきた馬。

高速馬場でも時計の掛かる馬場でも上がり最速を繰り出してきた馬だが、

（直線不利のあったエリザベス女王杯除く）

今回の上がりは37.0。

この馬が36秒台すら出せないのだから相当タフなペースだったのだ！

 

つまり、今年の宝塚記念は、

一貫したハイラップの超持久力戦だったのだ！

こうなると問われるのはスタミナとロンスパ性能。

あとは位置取りだね。

今回のレース、本来なら・・・

差し・追い込みの競馬だったんだと思う。

 

戻ろう。

 

向こう正面中ほどで外からヨーホーレイクがジワッと上がって行ったんでね。これに蓋をされてはかなわん！とベラジオオペラがツッパリ大相撲。しかしその前には・・・ジューンテイクがおり、この外を回さざるを得ない形で3コーナーに突入！

そして豊マジック・リバーブロー発動でここからジワッとペースが上がる！ここのラップは上でも書いた通り11.9なのだが、差を詰めに行った後続は当然これ以上のラップを踏んでるわけでね。結局3コーナーで動かなかった馬が3～6着に来たんだと思う。

 

大迫力の4コーナー！徐々にペースを上げる鬼ペースで逃げるメイショウタバルに・・・並びかけて行くベラジオオペラ！おそらく、鞍上の和生は「早めに行って競り掛けないとヤバイ！逃げ切られちゃう！」という思いがあったのだろう。この予感は間違って無かったが・・・結果、逆に突き放されてしまう。今回、この2頭以外の先行勢は全滅・・・どころか中団に居た馬も全滅だったのだ。

 

さあ直線！武豊は満を持してGOサイン！並びかけてきたベラジオオペラを一気に突き放す！後続はズラッと横に広がったが・・・追ってくるのはどの馬だ？

 

残り300！インベタを選択したメイショウタバルに、馬場の中ほどを選択したベラジオオペラだが・・・差がつまらない！内で粘るリビアングラス！外から追ってくるのはショウナンラプンタ！最内からレーンのチャックネイト！この時ジャスティンパレスはまだ後方2番手！スピードは61.8km/h！

 

残り200！タバルのスピードは62.0km/h前後！全く衰えない！差が詰まるどころか・・・後続との差が開いていく！内から猛然とチャックネイト！この馬・・・内ラチ沿いでジッと動かず虎視眈々だったんだよねえ。外からはショウナンラプンタ！3着争いはこの2頭か！さあこれから最後の急坂！

 

残り100！坂を登ってメイショウタバルの独走！スピードは急激に落ちて58.2kｍ/h！これはタバルが坂でバテたことを示すわけだが、これは他の馬も一緒！みんなキツイ！しかしココで猛然と脚を伸ばしてきた馬がいる！ジャスティンパレスだ！

 

しかし悠々とゴールに飛び込んだのはメイショウタバル。ベラジオオペラには3馬身の差を付けて圧勝！3着には後方から大外ぶん回しで追い込んだジャスティンパレスが入った。

 

メイショウタバル、

鬼の持久力戦に持ち込み圧勝！

 

勝ち時計は2：11.1。

勝ち馬の上がりは36.0。

ちなみに、イクイノックスが勝った2023年が良馬場で2：11.2。

馬場差やペースの差があるので何とも言えんが、

時計的にもかなり優秀だったと思う。

メイショウタバル、

あんた強かったよ！

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝ったメイショウタバルは、浦河の雄・三嶋牧場生産のゴールドシップ産駒。この父も宝塚記念を制しており、親子制覇となった。栗東・石橋調教師はＧⅠ初勝利。馬主のメイショウさん・松本オーナーは2013年のメイショウマンボ以来久しぶりのJRA・GⅠ勝利となった。武豊は「涙が出そうになるくらい嬉しかった」「馬がつないでくれる縁というか、人がつなぐ馬との縁」「色々な思いがあります」とレース後コメントしている。なんかいつもの飄々とした武豊とちょっと違うと思ったわけだが・・・これまで幾多のGⅠを勝ってきた武豊が、これほど馬主を持ち上げることがあっただろうか？

いや、ない。これは文字通り、メイショウの松本オーナーが武豊にとって大恩人だからだ。なぜ大恩人かというと・・・これは15年ほど前に遡る。実は武豊はいわゆる「2010年ブエナビスタ降着事件」以降、社台系に干されてしまったのである。ココ数年は社台系の馬に乗ることも増えたが、以来10年以上のもの間、ほとんど社台系の有力馬に乗ることはなかったのである（ドウデュースなど個人馬主の場合は別ね）。それまで当然のようにリーディング1位だった武豊だが、競馬界を牛耳る社台系に干されて勝ち星が伸びるはずもなく・・・その年以降成績がガタ落ちとなるのである。そんな時、武豊に救いの手を差し伸べたのが日本馬主協会会長で個人の大馬主でもあるメイショウの松本オーナーなのだ。この話を公にすると「なんで社台は武豊を干したのか？」という話になるのでメディアは報じないし、武豊も口にしないわけだが、だから武豊は「涙が出そうになるくらい嬉しかった」と言っているのであり、「色々な思いがあります」と言っているのだ。

ちなみに、「メイショウ」とは「明石の松本」の略であり、所有馬のほとんどは中小牧場の良血とは言えない安価な馬。松本オーナー曰く「自分は全く馬のことは分からないから、（調教師に）お任せをしている。従って口を出すことはない」とのこと。馬の購入から育成・レース決定・騎手の起用までほとんど口を出さない馬主としても有名。

余談が長くなったが、今回のメイショウタバルはマジで強かったと思う。タイプとしては父ゴールドシップと同じ肉を斬らせてチンコを勃つスタミナ持久力タイプ。自分の競馬が出来た時は恐ろしい強さを発揮する。ただし、活躍出来る舞台・条件は限られており・・・おそらく天皇賞秋・ジャパンカップは合わないだろう・・・と多くのファンが考えるだろうから逆に面白いかもね。追加登録して凱旋門賞・・・という噂もあるが、いずれにせよこれからもっと強くなりそうな馬で秋以降が楽しみだね。

 

ベラジオオペラは今回かなり強い競馬をしたと思う。なんせ・・・メイショウタバルを追いかけて上位に来たのはこの馬のみ。後はみんな死んだふりの後方待機組。惜しむらくは向こう正面でヨーホーレイクが仕掛けて来たため、早仕掛けになって外を回さざるを得なかった点。4番手のインで脚を溜めたまま直線に向かっていれば・・・もっと際どい勝負になっていたかもしれない。まあそれでも2着に残ったのは底力。今回は勝った馬が強すぎたが、着差ほどの差はないだろう。個人的には・・・大阪杯がメイチで今回は状態やや落ちるんじゃないかと見ててね。オッズ妙味もないしバッサリ斬ったわけだが・・・脱毛。秋は去年と同じローテなら天皇賞秋→有馬記念か。どちらもベストとは言えないからなあ、海外に目を向けるのも1つだね～。

ジャスティンパレスには正直ビックリ。いや、今回非常に厳しい前崩れの展開でね。ラスト200はみんなバテバテの消耗戦。そこで後方待機の直線勝負がハマった！のは間違いないと思うが（この馬が伸びたように見えるが、そうではなく他がバテた）・・・調教を見る限り状態良さそうには見えなかったんだよね。さらに稍重のこの馬場で上がり最速の脚が使えるとは思って無かったなあ。考えてみればこの馬は3200ｍの天皇賞春を圧勝した馬。2023年の当レース3着馬でもあるし、ハイラップのスタミナロンスパ勝負はドントコイのタイプだったのだ。ディーもめっちゃ上手く乗ったよな。前走鮫克の戦犯ぶりがさらにクローズアップされそう。しかし人気落ちの今回が買いだったねえ。まあ・・・今回は、私の邪スカウターが故障してたことにしよう。

外から4着に突っ込んできたショウナンラプンタも切れないがバテない持久力タイプ。この馬は中団後方のポジションから比較的早めに仕掛けて前を追ったが・・・この馬向きの展開でほんと惜しい競馬だったね。最後ジャスティンパレスに交わされて悶絶したラプンタ推しは結構沢山いるのではなかろうか。しかしこの馬は能力査定を上方修正しないといかんね。先々、同じキズナ産駒のディープボンドみたいな成績になりそうな馬。秋は、天皇賞・秋惨敗、ジャパンカップ惨敗からの・・・有馬記念3着でお願いしたいｗ

5着はレーン騎乗のチャックネイト。中団後方のインで「死んだフリ」。レースが動いた３～4コーナーでも動かず、コースロスのないインベタを回し、直線も迷いなくラチ沿いを突いて鋭い伸び！あわや3着という競馬であったが、この馬の馬券持ってた方も悶絶しただろう。この馬の好走要因は一にも二にもレーン。神騎乗だったと思う。

ソールオリエンスは覚悟の最後方待機から大外ぶん回し。展開的にはバッチリ向いたと思うが・・・最後はジャスティンパレスに突き放されてる形で6着まで。おそらくだが・・・今回はメイチの仕上がりではなかったと思う。それでも上がり2位をマークして6着まで来たのは能力。まだ見限るのは早漏なんでね。秋に期待したい一頭だ。

最終的に2番人気だったレガレイラの敗因は上記で書いた通り。あの位置から上がり37.0しか使えないのはバテたからだろう。あるいは56kgがこたえた可能性もある。有馬記念のときは2kgアドバンテージあったからね。成長力という点もやや疑問が残る。秋は凱旋門賞のチャレンジするプランもあるらしいが・・・どうすんのかな？他、アーバンシック、ヨーホーレイクあたりもリバーブローでスタミナ奪われバテバテになったのが敗因だろう。あ、いや、ヨーホーレイクは向こう正面の仕掛けが敗因か。ロードデルレイはチャックネイトと同じく後方から内を突いて8着。上がりは35.9とそこそこなんで大きくバテてるわけではないが、最後はやっぱり止まってたんでね。これもやっぱりリバーブローが効いたのだろう。

よくわからんのがドゥレッツァの敗因。この手の持久力勝負はドントコイのタイプだと思うのだが・・・絶好のポジションで手応えも良く見えたが・・・直線見せ場なく馬群に沈んで9着。上がり36.7なんでこの馬もバテてるんだよねえ。考えられるのはデキか。ドバイの見えない疲れがあったのかも。

 

◎ローシャムパークの敗因は・・・騎手の乗り替わりも当然あるが、多分・・・入れ込み。パドック見た時はほとんど発汗してなかったんだが・・・

 

 

徐々に入れ込んでいったようで、発走前はもう汗びっしょり！

 

お腹の下まで汗が滴って真っ白！ゼッケン回りも真っ白！おそらく鞍の下は凄い汗だったことだろう。

 

発汗していたからといって走らないとは限らないわけだが（馬にも汗っかきはいるし）、今回のローシャムパークの場合はさすがに汗の量が半端無かったね。道中は中団のインでポジション良かったし、何よりしっかり折り合っていたように見えたからなあ。期待したんだが、直線は全然伸びなかった。状態はかなり良かったと思うだけに残念。まあでも折り合い面にはかなり進境が見られるからね。秋は天皇賞秋ブッツケでお願いしたい。

 

以上レース回顧終わり。

春競馬もフィナーレというわけで、

来週からは本格的に夏競馬ですなー！

大きなレースは秋までないが・・・

楽しんでいこう～！

 

武豊めー！うらやましいぞーーー！

 

【note予想結果】

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というわけで、今回は軸がチン没して見せ場も濡れ場もなくハズレ。強がりを言わせてもらえるのなら・・・今回爆裂馬単を狙っていたし、馬連2,370円なんて狙ってないからね（少点数で取れたらカッコいいけど）。あまり気にせず、いいレース見れて良かった！という感じで来週も大穴狙って行こうと思う！予想買ってくれたみんな！ほんとに有難うねー！過去最高の毒者が買ってくれてほんと嬉しかった！あと、ハズレたのにチップ投げてくれたみんなもありがとうー！では股来週！

 

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