日本ダービー2021レース回顧!ステラヴェローチェ涙

【日本ダービー2021レース回顧】東京芝2400mで行われた3歳頂上決戦日本ダービーを制したのはシャフリヤール!エフフォーリアとの激闘をハナ差制して7188頭の頂点に!3着にはステラヴェローチェが入り、4着にグレートマジシャン。牝馬のサトノレイナスは5着に敗れた。菊花賞候補はどの馬?シャフリヤールとエフフォーリアは秋天で再戦?

 

シャフリヤール、

激闘制し3歳の頂点に勃つ。

 

 

いやあ、いいレースだったねえ。

 

ゴールの瞬間ドッチが勝ったが全然分からんかったけど、

2400m走って、

最後は進路をクロスさせて、

ビッシリ馬体を併せてハナ差だもんなあ。

見応えのあるいいレースだったと思う。

さて、簡単に回顧しよう。

 

■日本ダービー2021レース結果

4番人気→1番人気→9番人気の決着。馬連は1,010円。穴党はもう3着ステラヴェローチェからの3連複かワイドを狙うしかなかったねえ。

 

■日本ダービー2021レース映像

 

■日本ダービー2021浅次郎の印

答え合わせ。noteに掲載した浅次郎の印。馬券は◎ステラヴェローチェの単勝と◎軸の3連複+3連単だったが・・・シャフリヤール抜けでハズレ。複勝一点とかワイド一点とかにすれば良かったんだろうけどねー。やっぱりデカイ万馬券が取りたい(笑)。

それからnoteで予想を購入してくれたみんな・・・

有難う!

なんと・・・88人の人が買ってくれたんだよ・・・本当に嬉しい!◎が馬券圏内だったので馬券も的中させたかったんだが・・・結果はご覧の通り。ただ、◎ステラヴェローチェの狙いは良かったと思う!来週も穴狙いで行くので楽しみしててくれ!

 

■日本ダービー2021レース回顧

揃ったスタート。さてどの馬が行くか?

 

エフフォーリア武史はある程度出して行ってポジションを取る構え!楽には行かせぬ!とヴィクティファルス池添が馬体を並べてプレッシャーを掛ける。バジオウ、グラティアスあたりも前へ。外からタイトルホルダー。そして大外から押して押してバスラットレオン!

シャフリヤールは中団のポジション。サトノレイナスは控えて中団の外。ステラヴェローチェは控えてインに寄せていく。同じくグレートマジシャンも控えて後方。レッドジェネシス横典は・・・ノリポツン?

 

1~2コーナーですでに縦長・・・つか、ダービーでノリポツンやるかー!とレッドジェネシスの単勝持ってる方は思ったことだろう。

 

バスラットレオンの逃げ。番手にタイトルホルダー。

 

1番エフフォーリアは好位勢のイン。掛かってるとまでは言わんが、ちょっと力んでいるように見える。その外にヴィクティファルスとグラティアス。この2頭の存在はエフフォーリアにとってかなり目障りだったと思う。

 

ってあれ?16番のピンクの帽子?ってことはサトノレイナス・・・がいつの間にかエフフォーリアの外へ!1~2コーナーでじわじわとポジションを上げてココまで来たのである。おそらくは「スロー」と見てのルメールの判断だろうけど・・・すげえな。そしてエフフォーリアの後ろにシャフリヤール。これはもうエフフォーリア包囲網だね。

 

シャフリヤールの外にワンダフルタウン。内にバジオウ。その後ろにヨーホーレイク。外がグレートマジシャン。

 

馬群の後方にラーゴム、タイムトゥヘヴン、ステラヴェローチェ、アドマイヤハダル。

 

チョイと離れた後方にディープモンスター。

 

一頭離れた最後方にレッドジェネシス・ノリポツン。

 

ラップタイムはこう。

 

1000m通過は60.3・・・

これは今の東京の馬場を考えるとかなりのスロー。

ちなみに、8Rに行われた青嵐賞(2勝クラス)は59.3である。

古馬2勝クラスと比べて1秒も遅いのである。

 

エフフォーリアが少々行きたがっていたのは、

出していったからではなく、

このスローペースが原因だったからではなかろうか。

 

しかし、1200mを過ぎたところで、レースは動く。

後方からディープモンスター武豊がポジションを押し上げてきたのだ。

同じくアドマイヤハダル・ミルコも上がって行く。

 

この時の先頭のラップが12.8なので・・・

ディープモンスターとアドマイヤハダルは

そこまで無理することなく上がって行くことが出来たのである。

 

これによって・・・

先行集団にプレッシャーが掛かる!

 

このプレッシャーに反応したのが・・・

ルメール騎乗のサトノレイナス!

そして、

ミルコミサイル発射!となって先頭に並びかけて行く。

 

あれ?

 

これって・・・

 

先週のオークスと同じ感じじゃね?

 

 

デジャヴ?

 

しかしサトノレイナスが動いたおかげで・・・

12.8→11.7とレースのラップも激変!

3コーナーからゴールに至るまで、

延々と11秒台のラップが続く

1000mの超ロングスパート合戦となったのだ!

 

外から外から被せるように上がっていく各馬。エフフォーリアはインの3列目で押し込まれている・・・スペースあるか?シャフリヤールは動くに動けず中団の馬群の中で我慢の寸止め。ミサイルとなったサトノレイナスが外からいい手応えで上がって行く!その外にミルコのアドマイヤハダル、さらに外にディープモンスター。そして脚を溜めていたグレートマジシャンとステラヴェローチェが大外を回して上がって行く。

 

残り500!まだまだバスラットレオンが先頭だがリードが無くなり苦しい。そして常にエフフォーリアに蓋をしてたヴィクティファルス池添がエフフォーリアから離れてサトノレイナスの方に寄せていく!これは池添が「敵はエフフォーリアじゃなくてサトノレイナス!」と感じたからだろうね(無駄だったけど)。しかしそのおかげで・・・外にスペースがで出来たエフフォーリア。スッと外に出して、進路を確保する。これはラッキーだった。

この時、シャフリヤール福永はまだ進路を確保出来ておらず・・・一旦内に行きかけてストップ。上の映像は、内から外に切り替えすシーンを映したもの。ワンダフルタウンとアドマイヤハダルの間を強引にこじ開けに行く。この時ミルコ・アドマイヤハダルに余力があれば・・・シャフリヤールのウイニングロードは閉じていたかもしれない。

 

渾身のムチが1発、2発!前途が開いたエフフォーリアはGOサインに応えて鋭く伸びつつ坂を登る!追い出しを我慢してたサトノレイナスも坂下から追い出し開始!シャフリヤールはアドマイヤハダルと体をぶつけつつ競り落として進路を確保!いや、まだだ!外からグレートマジシャンが来ている!そして大外に出した・・・ステラヴェローチェが凄い手応えで伸びてくる!

 

残り300!内の各馬が力尽きて行く中、馬場の真ん中を切り裂いて抜け出すエフフォーリア!外のサトノレイナスとの一騎打ちか?シャフリヤール福永は前にサトノレイナス!外にグレートマジシャン、内にワンダフルタウンがいる難しい状況!出来れば外に行きたいがグレートマジシャンの戸崎が顔面ブロック!

そしてこの時・・・震えるような手応えだったヨーホーレイクが進路を求めてインに切れ込んでいくのだが・・・ドン詰まりの目に遭ってブレーキ。この後、また外に持って行ってやっと進路が開くんだが・・・手応え的にはシャフリヤールをも凌ぐ感じだったし、かなりジグザグ走っていたからね。もし、スペースが開いていたらもしかしてがあったかもしれん・・・と密かに思っている。

 

残り200!抜け出したエフフォーリア!そしてサトノレイナスだが・・・ちょっと苦しくなったのか外にヨレてしまう!そして「チョット待ってよー」という感じでエフフォーリアも外へヨレてしまうのだ(あるいはサトノレイナスに馬体を併せに行った)!

 

残り150!シャフリヤールは運が良かった。なんと前を行く馬が尽く外にヨレて進路が開けたのだ!この場面はシャフリヤールがエフフォーリアのインに突っ込んだように見えるがそうではない!エフフォーリアが外にヨレたから・・・それを避けるために必然的に内に進路を取った場面なのである。

パトロールビデオで見ると分かりやすい。

白い帽子がエフフォーリア。2~3頭分外にヨレているのが分かる。

 

運命のビクトリーロードが交差した瞬間であった。

 

残り100!懸命にエフフォーリアを叱咤する武史。届け!届け!という声が聞こえて来そうな福永シャフリヤール。そして外からは私の◎ステラヴェローチェが飛んで来ていた。もう、この時点で馬券が外れたのはわかっていたが、とにかく懸命に脚を伸ばすステラヴェローチェの姿に、諦めずに目一杯馬を追う隼人の姿に、もう私のチン線はビンビンに泣いていたのである。

「頑張れ、頑張れベローチェ」

 

残り50m!凄絶なる一騎打ち!勢いはシャフリヤールだが、馬体を併せてからまた伸びるエフフォーリア!ステラヴェローチェ届くか?

 

2頭が全く並んだ所がゴール!肉眼ではドッチが勝ったか全然分からない!そして3着争いも横一線!実況の方が「3着はサトノレイナス!」と言ってしまった後で「3着はわかりません!」と訂正していた(笑)。

 

完全に馬体は並んでいる。クビの上げ下げでシャフリヤールに凱歌。

 

シャフリヤール、

3歳の頂点に君臨!

 

タイムは2:25.5のダービーレコード。

上がりは33.4だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

勝ったシャフリヤールはノーザンF生産のディープインパクト産駒。馬主はサンデーレーシング。兄にGⅠ2勝のアルアインがいる良血。皐月賞をパスしてダービー1本に絞り、見事に結果を出した。レースは超スローから残り1000mのロングスパート勝負だったわけだが、前半スローで流れ、速くなったところでついて行かず(行けず)、結果的に脚が溜まり、直線は瞬発力を如何なく発揮して勝利をもぎ取った。騎乗した福永が「スムーズな騎乗ではなかった」「馬に助けられた」と言ってたが、馬のポテンシャルを上手く引き出した好騎乗だったと思う。確かに色々と運も良かったけどキツイ場面もあった。その運を切り開いたのは人馬だろう。秋は菊花賞・・・ではなく天皇賞秋って気がするね。

ハナ差2着となったエフフォーリアは目前の勝利をかっさらわれた格好。前半は多少力んでいたが、絶好のポジションをとって距離ロスが殆どない競馬。ペースが上がった時もジッと我慢して脚を溜め、直線は上手く横に出して追い出しのタイミングも問題無かったと思う。ただ、目標となるサトノレイナスがかなり外に居たため・・・この馬も外に寄せて行っちゃったんだよね(苦しくなってヨレたのか、目標と馬体を併せるために外に行ったのかは分からん)。この馬4コーナー回る時は内ラチ沿いに居たわけで・・・相当外まで行ってしまったのである。この距離ロスは痛かった。その点、ほぼ真っすぐ追ってきたシャフリヤールに追いつかれてしまったんですな。最後はね。進路がクロスして内に潜り込んだシャフリヤールに馬体を併せに行ってるんだよ。根性見せてもう一伸びしたが・・・ハナ差届かなかった。武史惜しかったなあ。ほんと惜しかったよなあ。正直なところ・・・男前の上に美人の奥さんが居て冷静でカッコいいことしか言わん福永より、武史の弾けるような笑顔をインタビューで見たかった。秋は・・・この馬も秋天じゃないかな?ダービー勝ってたら当然菊花賞だったろうけど。

熾烈な3着争いを制したのが私の◎でもあったステラヴェローチェ。ノーザンF生産のバゴ産駒。後方待機から大外ブン回しの直線強襲。おそらく最初からそういう作戦だったのだろう。せめて前半もう少し流れて前の馬のスタミナが削れていれば・・・と思う内容だった。上がり3Fは上位2頭と同じ33.4だが、これは加速するのに時間がかかってしまったからで、ラスト1Fの伸びはこの馬が一番だったと思う。ゴールしてもまだまだ伸びそうだったからね。スタミナとチン子の持久力はおそらく世代随一。今後の成長はもちろん必要だが、順調なら菊花賞はこの馬だ。

4着はグレートマジシャン。ステラヴェローチェと同じような位置取りで同じ様な競馬。外を回して直線はシャフリヤールと一瞬併せる形になったが、残り200mのところで突き放され、最後はエンジンが掛かったステラヴェローチェに捉えられてしまった。この馬もディープインパクト産駒だが、一瞬の切れ味タイプというより長くいい脚を使えるタイプだね。この馬も菊花賞は合う気がするなあ。

牝馬のサトノレイナスはかなり強い競馬をしたと思う。4コーナー手前でミルコミサイルにされてしまい・・・仕方なく仕掛ける形になったんだが、それでも直線一旦先頭と見せ場十分!最後は辛くなって大きく外にヨレてしまったが、これはもう早仕掛けのせいだろう。しかしこれね・・・ステラヴェローチェやグレートマジシャンと同じように後方待機から直線だけの競馬をしてたらどうなっただろうね???あと、枠が内だったら・・・どんな競馬をしただろうね?

以下、あわや・・・と思わせたのはヨーホーレイク。上でも書いた通り、直線は右往左往でどうにもならんかった。外に行ければ良かったんだけど、バテたディープモンスターが邪魔で行けなかったんだよね。で、インに切れ込んで行ったわけだが・・・慌てずにジッとしてれば・・・なんてのは結果論ですな。ただ、手応え的には相当良かったからね。スムーズに抜けてれば最低でも3着争いは出来ていたんじゃないかと思う。秋はどうするんだろ?菊花賞かな。

それと・・・向こう正面から仕掛けていったディープモンスターアドマイヤハダルは直線早々に力尽きてしまった。これは馬の能力が足りなかったのか?それとも騎乗ミスだったのか?私には分からんが、この2頭が仕掛けていったからこそ今年のダービーは盛り上がったのであり、もしこの2頭が仕掛けて行かなかったら・・・道中ずっとスローのヨーイドンで上がり32.0勝負!みたいなレースになっていたかもしれん。実際、12Rの目黒記念はそういうレースだったからね。というわけで、この2頭には助演男優賞をあげたい。ガッツリ馬券を持ってた人はちょっと納得いかんだろうけど。

あと、ノリポツンのレッドジェネシスだが、前半これだけスローだともうどうにもならんかったね。しかしこの馬はハイラップ向きの持久力型だと思うんだが・・・ポツンじゃなくて馬群の中で勝負して欲しかった。まあしかし一発狙った騎乗だったのは分かる。しかし・・・ちょっとGⅠでは買いにくいなあ。武豊を含め、世代の移り変わりを感じるねえ。

 

以上、他の馬にも言及したいがキリがないのでこのへんで終わり。

 

来週は安田記念ですなあ。

 

前予想だと・・・

グランアレグリア1.2倍になってるんだけど。

 

どうしようね???

 

 

【浅次郎のひとりごと】

【JRA】グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」の無料放送を7月より短縮

ふむう。グリーンチャンネルはもう無料でいいんじゃね?って気がするけどねー。結局ソッチのほうが馬券の売り上げ伸びるんじゃなかろうか。

 

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