ヴィクトリアM2020レース回顧！アーモンドアイ別次元！

【ヴィクトリアマイル2020レース回顧】東京芝1600mで行われた古馬牝馬マイル女王決定戦ヴィクトリアマイル！勝ったのは絶対女王アーモンドアイ。追われることなく4馬身差の圧勝でGⅠ7勝目。2着には松山のサウンドキアラが入り、3着には昨年の優勝馬ノームコア。ラヴズオンリーユー、プリモシーンの敗因は？

 

溜息が出る強さで、

アーモンドアイGⅠ7勝目！

 

 

いやー・・・もうこれは反則でしょー。

 

強いとか弱いとかじゃなく、

次元が違う感じ。

 

F3000のレースにF1カーが出たらダメなりよ。

 

簡単に回顧しよう～。

 

■ヴィクトリアマイル2020結果

 

■ヴィクトリアマイル2020映像

 

 

■ヴィクトリアマイル2020レース回顧

比較的揃ったスタート。ビーチサンバ、プリモシーン、トーセンブレス、ノームコアあたりが若干出遅れ。

 

行ったのはトロワゼトワル。続いてメジェールスー。内にダノンファンタジー。コントラチェックは控えて外の3～4番手。ふーん。武豊は控える選択をしたか・・・。

 

サウンドキアラは大外枠とあってスタート後はムリせず・・・ジワジワとポジションを上げて前へ（ここから3番手まで上がる）。好位勢の後ろにシゲルピンクダイヤ。ポンと出たアーモンドアイは控えて好位の後ろ。

 

中団に・・・外からジワッと上がって行くノームコア。インにラブズオンリーユー。プリモシーンが外。シャドウディーヴァ、スカーレットカラーが中団後方。

 

後方にビーチサンバ、サトノガーネット、トーセンブレス・・・最後方はアルーシャ。

 

ラップタイムはこう。

 

トロワゼトワルの刻んだラップはテン3F34.2。

1000m通過は56.7。

 

とんでもないハイラップに見えるが、

この日は超が付く高速馬場。

 

タイムを半分に分けて見ると45.6-45.0。

 

つまり前半より後半の方が速いわけで、

（多くの馬が上がり33秒台）

レースとしては平均ややスロー目だったのである。

 

うーむ。前日の京王杯SCが1：19.8の勝ちタイム・・・

渋った馬場で、逃げたダノンスマッシュが33.1で上がってるからね。

ヴィクトリアマイルも相当速い時計が出るとは思っていたが、

まさかここまで速くなるとはねー。

 

今の東京の馬場でスロー目・・・

となれば当然前残りなわけだが、

このレースも前に行った馬での決着となった。

 

一貫して11秒チョイのペースで逃げるトロワゼトワル。ちょいと離れてコントラチェック。さらに離れて手応え抜群のサウンドキアラ。この馬の馬券を握っていた私は・・・この時点でキタキタキタ・・・と思っていたのであるが、その背後には怪物アーモンドアイの姿が・・・

 

残り400ｍ！まだ手応えを持ったまま逃げ込みを図るトロワゼトワル！対照的に手応えイマイチのコントラチェック。そして・・・馬なりのまま前を射程圏に入れるサウンドキアラ！そしてそして・・・こちらも完全に馬なりのまま前に迫るアーモンドアイ！私はこの時点で、

 

「2頭の一騎打ちやー！」

 

と思ったんだけどもしかし・・・

 

軽く仕掛けられると・・・あっさり抜け出すアーモンドアイ。ルメールの合図で瞬時にギアチェンジ。手前を変えるとバビューン！と伸びて一人旅・・・。ちょっとレースとは関係ない話だが、最後の直線で「先頭をズームアップする」カメラワークは本当に止めて欲しい（もっと全体を映して欲しい）。大事なところなのに・・・後ろの馬の動向がサッパリ分からんからね。

 

ほぼ馬なりのまま差を広げていくアーモンドアイ。サウンドキアラも良く伸びているが・・・トロワゼトワルを捕まえるのが精一杯。直後から早めに追い出したノームコアが追って来る！この馬はエンジンの掛かりは遅いが・・・一旦火を噴くと止まらない。

 

ほとんど追われることなくブッ千切るアーモンドアイ。焦点は熾烈な2着争い。トロワゼトワルを捕えたサウンドキアラにノームコアが襲い掛かる！

 

最後は流して・・・4馬身差でゴール。

 

あふぅっ・・・

 

 

もう、美し過ぎて溜息しか出ないね。

 

勝ちタイムは1：30.6。

上がり3Fは32.9（最速）。

 

公開調教か？といった感じの余裕の勝利。

さすがに・・・牝馬同士の東京マイルだと次元が違ったね。

 

 

 

 

 

 

勝ったアーモンドアイはノーザンF生産のロードカナロア産駒。これでGⅠ7勝目となり、獲得賞金も中央だけで10億円突破。競馬メディアはこの件をこぞって報道しているが、私個人は「GⅠ〇勝」とか「獲得賞金で歴代〇位！」といった物言いはあんまり好きではない。なぜならGⅠの数は年々増えているのであり（国内も海外も）、賞金額なんてのは年を追う毎に猛烈に増えているからだ。同じGⅠ7勝であるシンボリルドルフの時代は・・・ダービー1着が7500万円、ジャパンカップや有馬記念は7800万円って時代だったのだ（驚）。当時は2歳GⅠもなかったし、当然ヴィクトリアマイルもなかったし、秋華賞もNHKマイルCもなかった。海外GⅠにチャレンジするなど超超超レアケース。単純に比較は出来ないのである。

まあ、こういった記録は抜かれるためにあるのであり、抜いて行くことに意義がある・・・という点においては全く異論はない。そして、その可能性を持つのがアーモンドアイである点にも異議はない。ただ、馬券的には・・・いつまでも逆らいますよーという話（笑）。次はどうするんだ？今回ほとんどダメージなかっただろうからなあ。ルメールは安田記念を希望しているようだが・・・中2週は厳しいか？個人的には宝塚記念でもう一回中距離戦線にチャレンジして欲しい。

2着のサウンドキアラは強い競馬をしたと思う。大外枠からジワジワと前に行って3番手。アーモンドアイにはアッサリ交わされたものの・・・前で粘るトロワゼトワルを交わし、猛追してきたノームコアを押さえきっての2着。歴代のヴィクトリアマイルの勝ち馬を比べても遜色ない内容だったと思うが、何と言っても勝ち馬が強過ぎた。犬の群れの中に狼が居た感じ？また来年のヴィクトリアマイルを目指して欲しいね。

3着のノームコアは出遅れ気味のスタートであったが、ジワジワとポジションを上げたのが鞍上のファインプレー（アーモンドアイをマークする位置まで押し上げた）。今回の馬場・ペースだと中団前目くらいまでにいないと勝ち負けに持ち込めないからね。直線は早めに追い出してアーモンドアイを追い掛けたが・・・一瞬で突き放されてしまった。しかしその後、ジリジリと脚を伸ばし、最後はダノンファンタジーを捻じ伏せ、トロワゼトワルを交わし、サウンドキアラに迫ったところがゴール。やはりこの馬は東京マイルがピッタリやね。

あわやの4着にトロワゼトワル。どんなレースであっても「逃げ馬注意」であることを再認識させられたねー。最後の200ｍでバテたが（1F長いかな？）、見せ場十分のレース内容。高速馬場の一貫ペースがドハマリだったねー。この馬はいつかどこかでまた穴を開けると思う。東京1400か中山1600・・・あるいは阪神1400で狙いたいね。

5着にダノンファンタジー。スタート後は3～4番手に付けいていたが・・・道中はちょっとポジションを下げて6～7番手。しかし脚は溜まったと思うし、距離ロスも全くなかったからねー。あそこから弾けず・・・最後トロワゼトワルを交わせずの5着はちょっと物足りない。まあ、それなりに走ってるし、能力が高いのは間違いないけどねえ。やっぱり早熟気味？

2番人気に推されていたプリモシーンは出遅れもあって中団後方から。直線は外に出したが・・・ほとんど見せ場なく流れ込む感じで8着。負けるにせよ全く見せ場なし・・・というのは頂けない。調子イマイチだったのかな？

3番人気に推されていたラヴズオンリーユーはダノンファンタジーの後ろのポジション。直線弾けることなく、流れ込む感じで7着入線。敗因は分からんが、やはり「6カ月ぶり」「久々のマイル戦」が原因だったと思う。狙うなら次走？

 

個人的な予想はサウンドキアラ頭の三連単馬券でハズレ。

 

さて、来週はオークスですな。

 

これまた断トツ人気になりそうな馬がいるが・・・

 

当然・・・ぶった切り？？？

 

 

【浅次郎のひとりごと】

→【オークス見どころ】デアリングタクトが無敗の2冠制覇に挑む

結局・・・毎年桜花賞組が強いんだけどねー。今年はどうかな？データ分析やらな・・・（笑）

 

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