後藤浩輝騎手が逝った。
なんとも言葉にするのが難しい。
気持ちを整理するのはもっと難しい。
不屈の魂をもった男だった。
不幸を笑い飛ばす男だった。
暗闇を照らす太陽のような男だった。
ジョッキーとしても人間としても偉大な男だった。
報道によると、
自宅で首を吊って自殺したんだそうな。
とても、
とても信じられん。
度重なる落馬事故、3度の頚椎骨折、長く苦しいリハビリを乗り越え、その度に不死鳥の如く蘇って来た不屈の男が、なぜ自ら命を断つ・・・という最悪の決断を下すことになったのだろうか?
後藤をここまで追い詰めていたのは何なのだろう?
後藤のfacebookページは、死の前日まで明るく更新されている。
とても翌日自殺をするような男の書き込みではない。
また・・・落馬事故の直接原因であった岩田と、
こんな写真が取れる男である。
スゴイ男だわ。
涙止まらんわ。
後藤の復活を誰よりも岩田が喜んでいたと思う。
今年すでに11勝を挙げ、今週も15鞍に騎乗予定だった。
なのに・・・なぜ?
本人にしか分からん痛みや苦しさ、プレッシャーやストレスがあったのだろうが・・・他の誰が自殺してもそう驚かんが、まさか後藤が・・・という気持ちで一杯だ。
騎手は文字通り命を賭けた商売である。その恐怖感は騎手にしか分からない。
→福永「後藤さん、なにやってんだよ・・・」
福永の言うとおり、本人の意志じゃないのかもしれん。突発的な何かが後藤を襲ってどうにもならなくなったのかもしれん。今となっては誰にも分からんが・・・
私が感じたのは「強く見える人間も、内面は分からん」ということだ。いつも明るくて、ひょうきんで、笑顔が絶えないような奴は、誰も居ない所で一人苦しんでいるのかもしれん。一人で泣いてるのかもしれん。きっと後藤も一人で・・・何かに苦しんでいたのだろう。
多くの人間が、この男に勇気を貰い、救われて来たと思う。私もその一人だが、今回の件は本当に、本当に残念でならない。残されたご家族のことを思うと尚更である。私達に出来ることは少ないが、一番の供養は後藤浩輝という騎手のことを忘れないことだと思う。
なんで逝ったんだよ。。。ゴッティー。
冥福を祈る。
まだ、全く気持ちの整理が出来ないが、
きっと忘れない。
この後、JRAからしこたま怒られたらしい。
・・・いつまでもゴトウマッテルゼ。