一番人気馬の勝率、連対率は?買いか、切りか?の判断は?

【競馬コラム】2022~2024年の1番人気馬の馬の勝率?連対率は?単勝オッズ1倍台人気の馬の場合は?単勝2倍台とは違いがあるのか?一番人気の信頼性ってのは意外なほど低い!。じゃあ、馬券はどう買ったらいいのか?取捨の判断は?浅次郎式馬券を紹介。

 

一番人気馬の勝率は?

 

というコンセプトの話は今まで何度もしてきたんだけど、

 

ちょっとブラッシュアップして

最新の数字を元に

(数字は2024年に調べたものだが、過去も今もほとんど変わらない)

 

ちょっと角度を変えつつ

 

改めて書いておく。

 

・・・

 

2019年の有馬記念ではダントツ人気、単勝1.5倍の

アーモンドアイが飛んだ。

 

孔明ショック

 

という方も多かったろう。

 

私もまさかアーモンドアイが

こんな惨敗をするとは思ってなかったが、

馬券を持ってた方にとっても、

純粋に馬を応援してた人にとっても

非常にショッキングな負け方だったと思う。

 

・・・

 

だけんどもしかし!

 

競馬なんぞ、そんなもんなのである!

 

テイエムオペラオーとかディープインパクトとかイクイノックスみたいな馬はそうそう出てこないのであり、ナリタブライアンやウオッカやオルフェーヴルやジェンティルドンナやキタサンブラック級の名馬でもコロッと負けたりするのである。

 

テイエムオペラオー画像

どんな競馬場でもどんな距離でも勝ってみせたテイエムオペラオー。2000年は5つの古馬中長距離GⅠ完全制覇で重賞8連勝を記録。獲得賞金は18億3518万円。現代の賞金額に換算すると31.8億円。イクイノックスの獲得賞金が22.1億円なんでね。ブッチギリの獲得賞金である。

 

アーモンドアイがコロっと負けたって全く不思議ではないのだ。

 

何故かと言えば、

 

馬は生き物であり、

レースも生き物であり、

競馬は勝負事だからだ。

 

だからこそ我らは競馬に惹かれるのであり、

ロマンを感じるのである!

 

前置きが長くなったが、

競馬における一番人気の勝率、連対率を検証する。

 

■人気別勝率、連対率、複勝率

※2022年7月~2024年7月現在のJRAの全てのレースが対象。

 

もっとデータの分母を増やしてもいいが、

この数字は今も昔もほとんど変わらないので割愛する。

(このデータでも6948レースが対象)

 

1番人気馬の勝率は、

約33%である。

今も昔もだいたいこのくらいの数字

1番人気の勝率・・・33.5%
1番人気の連対率・・・52.5%
1番人気の複勝率・・・64.9%

 

これを見てる方の中には「本命党」の方もいるだろうし、「一番人気の馬で堅いと思ったら、そこから買う」という方もいるだろう。もちろん、馬券効率さえ良ければ(ちゃんと儲かるように買うのなら)、どんな買い方をしたって全く問題ない。

 

しかし・・・

 

1番人気の勝率は、

約33%しかないのである。

 

つまり、

頭で来るのは、

わずか3回に1回なのである。

 

もちろん、3回に1回当たるのは単勝の話で、馬単や三連単の頭固定なら仮に頭で来ても相手を間違うことも多々あるだろうし、一番人気が頭なら絞らんと意味ないから、当たる確率はもっと落ちることになりますな。

 

ってことはだよ?

 

1番人気を頭にした馬券は、

当たりそう!

と思ってしまうが、

実はあんまり当たらないのである!

 

これは孔明の罠だ

 

もちろん、高い確率で当てる方法はある。

 

そう・・・丹下や田沼の必殺技。

1番人気頭の多頭数買いだ。

 

しかしこれは最もやってはならない買い方。

 

俗に言うところの、

当てたい谷のウマシカ馬券だ。

 

 

仮にストライクでバッチリ的中しても

「チョイプラorチャラorトリガミ」

という最悪の買い方。

 

つまり、1番人気から買う場合は、

 

「徹底的に絞る!」

 

ことが大事。

 

バラバラと買ってたら、儲かるもんも儲からんのだ。

 

当てたいのはわかる!

 

私だって当てたい!
(そしてブログで自慢したい!)

 

しかし、1番人気馬から買う場合、

相手を絞らないと

全く儲からないのだ!

 

・・・

 

もちろん、

 

1番人気と言っても、色々ある。

 

アーモンドアイを他の1番人気と一緒にするな!

という意見もあるだろう。

 

というわけでオッズ別の成績を見て見よう。

 

■単勝オッズ別成績

 

勝率、連対率、複勝率・・・をわかりやすく、

 

1着率2着率3着率に変えてみる。

 

1.0~1.4倍の場合、
1着率68.9%、2着率16.9%、3着率5.7%

1.5~1.9倍の場合、
1着率46.7%、2着率21.9%、3着率10.8%

2.0~2.9倍の場合、
1着率32.7%、2着率20.4%、3着率13.8%

3.0~3.9倍の場合、
1着率24.0%、2着率19.0%、3着率13.6%

4.0~4.9倍の場合、
1着率18.0%、2着率16.5%、3着率14.1%

※新しいデータに変えたのだが・・・最近は若干堅い傾向になっている。

 

こういうのは、パパッと見るより、実際にキーボードで打ち込んだ方が自分のタメになりますな。各数字を見てみると・・・

オッズによって

勝率は大きく変わるけど、

2~3着率はほとんど変わらんのである。

1.0~1.4倍の超絶人気馬は別格だが、

単勝2倍位の馬も4倍くらいの馬も

2~3着率はそう変わらんのだ。

これは馬単や三連単を買う人は覚えておいた方がいいかもね。

 

最も印象的なのは、

 

単勝1.0~1.4倍の1番人気である。まあ滅多にお目にかかれないが、お目にかかった時は逆らうな!ってパターンだ。この場合は「過剰人気」を通り越して鉄板扱い。「素直に人気馬から買う」もしくは「ケン」が正解)。

 

しかし単勝1.5~1.9倍の場合は一変。信頼性がガクンと落ちますな。どのくらい違うかというと、3割打者と2割打者くらい違うと思っていい。なんせ勝率が20%以上落ちるのだ!飛ぶ可能性は十分ある!・・・穴党にとっては狙い目ゾーンだと思う。

 

そして単勝2.0~2.9倍もこれまたガクンと落ちますな。勝率29.4%ってことは10回に3回しか勝たないわけで、残りの7回は負けちゃうのである。頭としての信頼性は低く、馬連や三連複の軸として見る方が無難。オッズ的には2着付、3着付けが美味しいゾーンですな。ちなみに、一番人気で最も多いのがこの2.0~2.9倍のゾーンである。

 

単勝3.0~3.9倍、単勝4.0~4.9倍ともなるともうご覧の通りである。勝つ可能性は4~5レースに1回の割合だ。

 

しかし、一つ気づいたことがあるな。

 

孔明お気づきに成りましたか

 

どんな1番人気馬でも、

50%以上の複勝率がある!

という点だ。

 

そして、2着率と3着率を足すと・・・

30%以上になる!

(1.0~1.4倍ゾーン除く)

 

つまり、一番人気の馬っては、1着にはならずとも・・・2~3着に来る確率はかなり高い(30%以上)わけで、特に3連系の馬券を買う場合、(穴馬から買うとしても・・・)とりあえず1番人気の馬をヒモに入れておくと格段に的中率は上がるわけだ。

 

まあ・・・私もあなたも人気馬のヒモ抜けは過去何度もあるはず(笑)だから経験則としては分かってるんだよ。でも、複勝率50%以上と言われるとちょっと反省せんといかん。

 

というわけで、

 

浅次郎式馬券見解でまとめると、

 

・1番人気は3回に1回しか頭で来ない。

・1番人気を頭にするなら徹底的に絞るべし。

・1番人気はヒモで押さえるべし(複勝率50%以上)

 

この3つに集約。

 

お金持ちの人は一番人気の馬から買ってもいいのである。的中しやすいし、元手が大きけりゃ、払い戻しも大きいけんな。しかし、私のような小銭で遊んでいる馬券親父はローリスクハイリターンを目指し、一番人気馬は軽視する!と決めちゃった方がいいのである。

 

「一番人気からは買わない」

 

と決めておくことで、大穴馬券が取れたりするのだ(もちろん的中率は落ちるが、競馬は的中率より回収率なのだ)。

 

大穴馬券は時に、

 

その年の収支を一発でプラスに出来る。

 

ま、管理人は、常穴馬券術に従い、常に穴馬を頭に馬券を買うわけだが、今後は「ヒモに1番人気馬を入れる」というのを意識して行こうと思う。

 

・・・と言いつつ、

 

一番人気は、

ぶった斬りたくなる

んだよなぁ(笑)。

 

今度から気をつけようっと。

 

ではまた!