菊花賞2015レース回顧。キタサンブラックの勝因は・・・?

【菊花賞2015レース回顧】2015年10月25日、京都競馬場で行われた菊花賞を制したのは、サブちゃんがオーナーのキタサンブラック。血統の壁を乗り越え、見事なレース運びで最後の一冠を射止めた。キタサンブラックの勝因、リアルスティール・リアファルの敗因は?管理人はベルーフを狙ってハズレ(笑)

 

菊の大輪咲いた!キタサン祭りだ!

キタサンブラックが菊花賞制覇!

 

キタサンブラック菊花賞2

 

サブちゃん嬉しそうやなー!

北村上手かったなー!

 

さて、簡単にレースを回顧する。

 

■菊花賞2015結果、着順

菊花賞2015結果、着順

netkeibaより抜粋

 

■菊花賞2015払い戻し

菊花賞2015払い戻し

 

■菊花賞2015映像

 

 

■菊花賞2015回顧

バラバラっとしたスタート。そしてスティーグリッツが大出遅れ。あら~この馬4番人気まで人気上昇してたんだ・・・。ま、出遅れのことは置いておいても、どう考えても人気し過ぎだろ。リアファルが人気になったのとは訳が違う。これは完全に競馬メディアのせいなんで、皆も気をつけた方がいいぞ。

行ったのは大外の2頭。馬なりのリアファルと、押して押してのスピリッツミノルが内のレッドソロモンを交わして先頭へ。スピリッツミノルは何が何でもの構えでリアファルの頭を押さえに掛かる!・・・これまたギリギリまで先頭にこだわったリアファルだが、最後は譲って2番手に。

結果的にスピリッツミノルのこの仕掛けが、最後の直線でリアファルの0.1秒を吸い取ったのだと思う。

 

その後ろにミュゼエイリアン、レッドソロモン。控えてキタサンブラック。ちょっと後ろかな?とも思ったが、北村は一貫していた。とにかく道中は内でジッと我慢するのだ。その象徴が最初の4コーナー出口。大きく外に振られてしまったのだが、強引に手綱を引いてレッドソロモンの後ろに入れているのだ。良かったら映像をもう一度見て欲しい。

 

並んでタガノエスプレッソ。その後ろにリアルスティール。やっぱ福永は前に付けたな。照準は間違いなくリアファルだったと思う。その後ろにアルバートドック、サトノラーゼン、タンタアレグリア。

マッサビエル、ベルーフ、ジュンツバサ、ブライトエンブレムが中団後方。ワンダーアツレッタ、ミコラソン、出遅れたスティーグリッツが後方集団。正直・・・菊花賞で後方に置かれたらほとんどノーチャンス。ベルーフを軸にしていた私は「浜中もっと前じゃーい」と叫んでいたが・・・ドモナラズ。

 

菊花賞のラップタイム

菊花賞2015ラップタイム

 

最初の1000mは60.2。

締まった流れだが、毎回菊花賞はこんな感じである。問題は次の1000mで、ここで緩むか?厳しいラップが続くか?で大きくレースの様相が変わるのだ。

 

今回1000m過ぎのラップが13.1、13.7、13.7・・・

それまで12秒のラップで来てたのが大きくスローダウン。馬の1秒は約5~6馬身であるからして、この3Fで15~20馬身分もペースが落ちたわけだ。

 

これはスピリッツミノル酒井の作戦だったに違いない!

 

とにかくハナを切って、1000m過ぎてからペースを劇的に落とす!そして、後ろの馬の折り合いを乱し、十分に息を入れてから粘りきってやる!

 

というものだったのだろう。その成否はともかく、騎乗ぶりはアッパレである。この酒井・・・人気馬に乗ることは滅多にないのだが、二桁人気の馬をバンバン持って来るので要注意の男である(先週も14番人気とか11番人気の馬を持ってきてる)。この男が、今回の菊花賞のシナリオライターであった。

 

酒井学

この男、特にダートで要注意。

 

しかしシナリオ通りにいかないのが競馬。

 

ドンと落ちたペースに、アルバートドックが掛かって行ってしまったのだ。ケンカするより行ってしまえ!と思ったのか押さえきれなかったのか・・・。スーーーーっと外を上がっていく。

 

これが合図であった(笑)。

 

同じく折り合いに苦労していたタガノエスプレッソも付いて行くわ。

3番手でおとなしくしていたミュゼエイリアンも行ってしまうわ。

リアファルも行く気になるわで・・・

 

一気にペースが上がったのだ。

 

菊花賞2015ラップタイム

 

見ての通り、1800mから2秒近くも速くなったわけ。

 

注目はキタサンブラックとリアルスティール。

 

キタサンブラックはこの超遅いラップにも動じずにインでじっと我慢を続けていた。そして掛かった馬がドンドン行くときも動かざること山の如し。

 

逆に、リアルスティールは行きたがった!

 

「よし~俺も行く!」

 

俺も行く

 

って顔してた。アルバートドックが交わして行った時なんてもうかなり行きたがっていた・・・

 

しかし、福永の手綱がそれを許さなかった。

しかし、ちょっとだけ行ってしまった。

 

この時のリアルスティールと福永のやり取りが、

最後の最後・・・ゴール前の0.1秒に影響したのではないだろうか?

 

3コーナー。後方から馬が殺到して馬群が固まって行く。

 

驚くべきことに、

キタサンブラックはまだ我慢して脚を溜めていた。

 

馬群が凝縮した4コーナーの時点では3列目の最内。

リアルスティールは2列目の内から2頭目。

つまり、キタサンブラックより、リアルスティールの方が前にいたのだ。

 

リアルスティール福永にとってキタサンブラックは眼中になく、

ただ一頭だけに狙いを定めていたのだ。

 

そう、

その時リアルスティールの目の前にいたのが・・・リアファル。

福永はリアファルを交わせば勝てると思っていたに違いない。

 

レースはいつの間にか

「どれだけ長くいい脚を使えるか」という持久力勝負に。

 

菊花賞2015ラップタイム

 

残り1400mのラップが11.8、12.1、12.0、11.9、11.6、12.2、11.6であるからして、

後半はかなり厳しい流れであった。

 

そんな中、直線に向いていきなり末脚爆発したのがキタサンブラック。おそらく、この馬だけが、急流となった3~4コーナーで息を整え、脚を溜めていたのだ。最内からあっという間にリアファルに並びかけ、競り落として先頭に躍り出る!

 

ビックリしたのはリアルスティール福永だったろう。

 

「あれ?計算通りにリアファルを交わしたのに・・・

前にもう一頭おるやんけ!

 

最後リアルスティールも懸命に差を詰めたが・・・

クビ差及ばなかった所がゴール。

 

しかし実を言えば、

 

リアルスティールは及ばなかったのではない。

キタサンブラックに後ろから差されているのだ。

(上がり3F・・・キタサンブラック35.0、リアルスティール35.1)

 

キタサンブラック菊花賞3

 

足元を掬われる・・・とはこのことであろう。

北村は最高の騎乗で、福永の足元を掬ってみせた。

 

勝ちタイムは3:03.9。

 

各馬、各騎手の思惑が絡んだとても良いレースだったと思う。

 

(馬券は外れたけど。笑)

 

1着のキタサンブラックは、当ブログで最も推奨していた馬だ。内枠、先行脚質、調教も抜群だったし、北村も最高に上手く乗った(甘く見てたゴメン)。このレースで最短距離を走ったのは間違いなくこの馬だろう(競馬では非常に難しいことである)。人気になってたので買えなかったが、これはちょっと反省。キタサンブラックから2~3点に絞って買う!という買い方も出来たのではないかと思う。

2着のリアルスティールは本当に惜しかった。いや、運が無かったというべきか・・・。キタサンブラックがあんなに完璧な競馬をしなければ、勝っていたのはこの馬だったろう。道中ちょっと折り合いを欠いたのも最後の一歩に影響したかもしれん。

3着のリアファルは正攻法の強い競馬だった。この競馬で負けたらしゃーない。騎乗も最高だったし、最後までよく粘ったと思う。なんにせよ強い逃げ馬がいると競馬が面白くなるわな。是非、有馬記念あたりに出てきて欲しいけど・・・賞金足りんか?

4着のタンタアレグリアもいい競馬したね。調教抜群だったんで注目してたけど、ここまで走るとは・・・馬券持ってた人は最後熱かっただろうなー。

5着のサトノラーゼンはこれが精一杯だったか。直線狭いところもあったと思うが・・・前が開いてから伸びなかったもんなあ。個人的には、まだダービーの時の出来になかったと思うのだが・・・

 

馬券の軸にしたベルーフは6着。最後までジリジリと伸びてたけど、ワンパンチ足らんかったな。というか・・・もうちょい前じゃないと勝負にならんかった感じ。ま、しゃーないわ。

 

キタサンブラック祭り

 

サブちゃん嬉しいやろなあ。GⅠだもんなあ。

 

 

次は、有馬記念か?香港か・・・?

 

楽しみやね!

 

キタサンブラック菊花賞4

 

【管理人のひとりごと】

菊花賞を母父サクラバクシンオーのキタサンブラックが勝つ。

このことに違和感を覚える管理人であるが、

そういう馬がいてもいいよなー・・・と思い直している。

今後の活躍を期待する。