秋華賞2015回顧。ミッキークイーンがレコードV!

【秋華賞2015回顧】一番人気に押されたオークス馬ミッキークイーンが直線力強く抜け出してレコード快勝!京都内回りでもこの強さは脱帽である。次はエリザベス女王杯?それともジャパンカップ?各馬の評価、レース後のコメントを拾い、簡単に秋華賞を回顧する。

 

ミッキークイーン、秋3歳女王に!

 

ミッキークイーン秋華賞4

 

簡単に回顧する。

 

■秋華賞2015着順、結果

秋華賞2015着順、結果

秋華賞2015コーナー通過順位

秋華賞2015払い戻し

netkeibaより抜粋

 

■秋華賞2015レース映像

 

スタートは全馬五分。

 

ミッキークイーンの出遅れが懸念されていたが、最後の枠入りが「吉」と出たのか普通にゲートを出た上に、二の脚を使って中団へ。そして1コーナーを利用して馬群の中に入れることに成功。これで外枠の不利を最小限にしてしまった(それでも大外から斜めに走っているわけだから距離は損している)。浜中のナイス騎乗だ。

 

シングウィズジョイ、ホワイトエレガンス、テンダリーヴォイスらの激しい先行争いを押さえてハナに立ったのはノットフォーマル

 

何がなんでも行かねばならぬ!

後ろに脚を使わせる逃げを打つ!

 

という明確な意思をもった逃げだったが、結果的には・・・このノットフォーマルが行ったことで全体のペースが一段上がり、前総崩れとなってしまう。

 

秋華賞2015ラップタイム

 

いくら京都の馬場が速いといっても、600m33.8はスプリント戦並みである。そして緩むことなく1000mが57.4。GⅠと言うにふさわしい厳しいペースとなった。

 

展開スローを予想していた私は(笑)、この時点で「あ、もう馬券だめやん」と思ったものである(意外とそうではなかったのだが)。

 

で、さらにレースを厳しくしたのがレッツゴードンキ。私はこの馬が行くと思っていたのだが、行かなかったのか行けなかったのか好位の5~6番手。・・・から、向こう正面で猛烈に掛かってしまったのだ!こんなことなら最初から行っとけば良かった!「あ、もうだめやん」と岩田も思ったに違いない。

 

ノットフォーマルの一人旅ならここまで速くならなかったろうが、レッツゴードンキはグイグイと前を追いかけ2番手まで進出。ノットフォーマルを突つくような形になってしまったのだ。これが「途中で逃げ馬にした弊害」だろう。馬がハナに行きたがってしまうのだ。レッツゴードンキは今後、中距離では厳しいかもしれん。むしろマイル以下の短距離の方がいいと思う。

 

先団の後ろにマキシムドパリとディアマイダーリン。

中団前目にココロノアイとミッキークイーン。トーセンビクトリー、アスカビレン、ディープジュエリーなどが中団を形成し、

後方集団にクイーンズリング、クインズミラーグロ、アースライズ、キャットコイン、アンドリエッテ。最後方にタッチングスピーチ。

 

1000mは57.4。鬼のハイペース。

 

ミッキークイーンの池江調教師も「前に行かないと勝てない」と言ってたが・・・現実は逆。前を行く馬にとっては非常に厳しい流れとなった。→レース後の各陣営コメント

 

しかし「前に行かないと勝負にならん」と皆が考えるとハイペースになるんやね。これは今後に活かしたい教訓である。

 

4コーナーでレッツゴードンキは追われることなく脱落。馬群の中でもがくミッキークイーンの浜中は大きなアクションでゴーサインを送るが・・・なんとも手応えが悪く見える。それに引き換え・・・後方待機していた馬達が嬉々として外を回して来る!

 

頑張るノットフォーマルをホワイトエレガンスが交わし先頭に躍り出るが、その外からマキシムドパリが正攻法で抜け出す!

 

手応えイマイチに見えたミッキークイーン。

 

外から来た馬たちに差されるかと思いきや、浜中の叱咤に応えてグイグイと脚を伸ばす!外から迫ったアスカビレンを引き離すと、先頭に立っていたマキシムドパリを捉え、外から鬼の形相で飛んできたクイーンズリングをクビ差残した所がゴール。

 

ミッキークイーン秋華賞2

 

ミッキークイーン秋華賞3

クイーンズリング秋華賞

 

1:56.9のレースレコード。

ミッキークイーン強いわ!

 

そんで、

GⅠらしい良いレースだった!

 

今回の秋華賞のラップは、

秋華賞2015ラップタイム

緩んだラップはほとんどなく、高速馬場を考慮しても速い時計(イメージとしては例年より1秒ほど速かったか)。この流れを中団前目の位置取りから馬群の真ん中を割って勝ち切ったのだから強いの一言。

 

次はエリザベス女王杯だろうけど、この馬は内回りより外回りの方がいいだろうと思う。ラキシス、ルージュバックという強敵がいるが、これは一番人気になるだろうなー。

 

2着のクイーンズリングもかなり強い競馬をした。覚えておいて欲しいのは、今回上位に来た馬たちというのは「持久力型」の馬であるということ(もちろん皆、瞬発力も半端ないんだけど)。こういう馬は「厳しい流れ」で力を発揮する。クイーンズリングはその典型で、厳しいペースで脚を溜めてこそ、その力を発揮するのだ(スローの上がり勝負は苦手)。今回、ミッキークイーンとの差は「コース取りの差」と言っても過言ではなく、次が非常に楽しみな一頭である。

 

3着のマキシムドパリには驚いた。フローラS3着、オークス8着で実力があるのは分かってたが、500万勝ちの身分で好走出来るとは思ってなかったのである。今回、前々で残ったのはこの馬のみであり、ハイペースで力を発揮する持久力型、相手が強ければ強いほど好走するタイプの馬であったのだ。今後、格下相手に凡走したり、スローの瞬発力勝負で惨敗したりするだろうけど、来年のエリザベス女王杯あたりでまた3着に来るかもしれんな(笑)。

 

4着のアンドリエッテと5着のアースライズはオークスでも仲良く突っ込んで来てたが(オークスではアースライズが4着、アンドリエッテが5着であった笑)、この2頭も実は持久力型であったわけだ。だから桜花賞で惨敗してオークスで好走。ローズSで惨敗して秋華賞で好走。アースライズは16番人気(164倍)の低評価であったが、私は全く驚かなかったぞ(※ミッキークイーン-アースライズの馬連とワイドを持っていたので結構叫んだ。笑)。次は人気になるだろうから、次の次の次くらいでまた狙いたい。

 

タッチングスピーチは良く追い込んだが、ちょっとこの馬に内回りは忙しかったか?トーセンビクトリーはスローが得意な瞬発力型なんだと思う。ココロノアイはやはり骨折明けで厳しかったか?ノットフォーマルはぶっ飛ばし過ぎ&高速馬場も向かなかったのだろう(次、中山あたりの牝馬限定GⅢあたりで狙いたい)。

 

あとはアスカビレンがいい競馬したな。ミッキークイーンに競り落とされてしまったが、3着以下の馬とは全く差はなかったと思う。

 

さて、ミッキークイーンの今後が楽しみであるな。

是非牡馬の一線級とも戦って欲しい。

(ジャパンカップ→有馬記念のローテで行って欲しい!)

そんで、来年は海外にも挑戦して欲しい!

 

ミッキークイーン秋華賞1

 

【浅次郎のひとりごと】

秋華賞の馬券はアースライズ軸で夢を見てハズレ(笑)。

しかし自己弁護をするわけじゃないが、

競馬なんてのは本当に紙一重なのであるし、

人気なんてのは「作られたもの」である。

馬の能力順に並べられているわけではないのだ。

いつか超大穴当ててやるから見とれよー!