スプリンターズS2018回顧。ファインニードル短距離王へ。

【スプリンターズS2018回顧】中山芝1200mで行われたGⅠスプリンターズSを制したのは春のスプリント王ファインニードル。これで春秋スプリント制覇。残すは年末の香港か。2着にラブカンプー、3着にラインスピリット。ナックビーナス、ワンスインナムーン、レッツゴードンキ、レッドファルクスらの敗因は?スノードラゴンは・・・

 

ファインニードル、

春秋スプリント王に君臨。

 

 

いやあ、ファインニードル強かったねえ。

 

これはもう・・・

 

力が違ったとしか言いようがねえわ。

 

さて簡単に回顧する。

 

■スプリンターズS2018結果、着順

netkeibaより抜粋

 

■スプリンターズS2018映像

 

 

■スプリンターズS2018回顧

台風24号の影響が心配されたが、思っていたよりも雨が降らず・・・。結果的に馬場レベルは稍重。多少時計が掛かる感じではあったが、それも0.5~1.0秒くらいのもので、それほど影響はない・・・という感じの馬場であった。ドロドロの不良馬場を期待してたんだけどなあ(笑)。

スタート。ダイメイプリンセス、ヒルノデイバロー、キャンベルジュニアあたりが出遅れ。ナックビーナス、ラブカンプーが好スタート。内からワンスインナムーン。しかしJRAのオフィシャル動画は画質が悪いなあ。。。

 

行ったのワンスインナムーン。続いてラブカンプー。ナックビーナスは行けなかったのか行かなかったのか番手に控える。しかしラブカンプーはトップスピードに入るのが速い!それほど押してないのにあっとういう間だよ。

 

その後ろにラインスピリットとセイウンコウセイ。ナックビーナスは心なしか手応えが悪い。

 

離れた中団の前にアレスバローズ、外にファインニードル。ヒルノデイバロー。

 

中団後ろの外に、ファインニードルをマークするラッキーバブルス、キャンベルジュニア。インに我らがスノードラゴン。いいポジション取ったけどなあ。

 

後方には、出遅れたダイメイプリンセス、レッツゴードンキ。末脚に賭けるレッドファルクス、ティーハーフ。

 

最後方のムーンクエイク。あ、そうそう。モッコリ万馬券倶楽部では「中山芝1200のコースデータ」で触れたが、「藤沢厩舎の中山芝1200m成績は最悪」である(覚えておいて損はないぜ)。ムーンクエイクは鞍上ルメールで穴人気になっていたが・・・結果的には13着惨敗。ま、結果論だけどね。

 

ラップタイムは、

 

 

前半3Fが33.0。ワンスインナムーンとラブカンプーが競る形になったとはいえ・・・馬場レベルを考えると結構速い前傾ラップ。まあ、中山1200は前半ずっと下りだからね。前傾ラップになるのが当然なんだけどね(前後半のラップを2で割って「これは速いペース!」と言うのはナンセンスだよ坂口先生)。

だからといって前が不利とは限らないのが中山芝1200の面白いところで。グオぉぉ!と行って、そのままの勢いで走りきってしまうことが多々あるんですな。わかりやすく言うと、

ベン・ジョンソンみたいなタイプが強いわけよ(古いって笑)。

 

 

で、スプリンターズSでも

毎年のようにベン・ジョンソンタイプの逃げ・番手馬が馬券になるわけだが・・・

 

今年は全盛期のカール・ルイスがいたね。

 

(だから古いってば。笑)

 

4コーナー。逃げるワンスインナムーンにラブカンプーが馬体を併せに行く。外からナックビーナスとセイウンコウセイ。内からラインスピリット。ヒルノデイバロー、アレスバローズは絶好の位置。ヒルノデイバローの馬券を持っていた人は思わず勇みボッキしたのではなかろうか(笑)。

そして、その外から青い帽子のファインニードル。しかし、すでに川田の手はゴイゴイと動いており・・・手応え悪し。

 

故障発症したラッキーバブルスが4コーナー手前で競走中止。その煽りを受けたレッドファルクスは馬2頭分くらい外を回らされる不運。ただ、それがなかったとしても・・・あまり大勢には影響なかったと思う。

 

残り200m。直線入り口とほとんど隊列変わらず。外の馬場は全然伸びない!中団の馬も全然来ない!これは前の馬で決まるんじゃね?ラブカンプーとナックビーナスで決まるんじゃね?・・・と思わせたんだけどもしかし坂下から・・・

 

カール・ルイスを発動したファインニードルが馬場の真ん中を切り裂いて伸びてくる!一杯になったナックビーナス、ワンスインナムーンは失速。インで脚を溜めていたラインスピリットが間を割って伸び、インワープして飛んできたダイメイプリンセスが襲いかかる!

粘る粘るラブカンプーだったが・・・

 

キッチリ差し切ったところがゴール。

 

時計は1:08.3。

 

上がりは34.5。

 

強い馬が強い競馬で完勝。

 

着差以上に強い内容であった。

 

 

 

 

勝ったファインニードルの馬主はゴドルフィン。ダーレージャパンの生産である。父アドマイヤムーンを保有するダーレーにとっても喜びはひとしおだろう。格別の強さ。文句なしの短距離王。これで国内短距離界は完全制覇と言ってよく、目指すは暮の香港スプリントでしょうな。

一つ気になるのは・・・「今回実は調子MAXじゃなかったんじゃね?」という点である。4コーナーでの手応えを見ると・・・まだ余裕がある仕上げだったんじゃないか?と思うのである。調教もメイチ仕上げって感じじゃなかったしなあ・・・ま、ホントの所はどうか分からんけど。

 

2着のラブカンプーは、調教で全く走らなかったために人気急落していたが・・・きっとこういう馬なんだろう。「調教では全く走らない馬」ということである(次回以降注意ってもう遅いわっ!)。今回前残り馬場の恩恵は確かにあったかもしれんが・・・しかしこの馬、見た目以上に強いよ。まだ3歳・・・今後に期待。

 

3着は驚きのラインスピリット。良くも悪くも相手なりに走るタイプ・・・しかしさすがにGⅠは敷居が高いだろう・・・と、みんな思ってたわけだ(笑)。今回武豊が最高の騎乗をしたわけだが、最内枠+イン伸び馬場+前残り馬場がハマった感もあるわけで、次走人気になるようなら逆らいたい(お)。逆に人気薄のGⅠで買いたい感じだね。

 

4着には後方からインワープを使って追い込んだダイメイプリンセス。伸びるインを突いたとはいえ、最後物凄い勢いで伸びてきており、非常に惜しい4着であった。新潟直千のスペシャリストじゃね?という判断を下してた人が多いが、1200でも十分やれますな。中山1200は合うね。次走注目。

 

5着にレッツゴードンキ。調教がいつもと比べるとイマイチで、私は自信を持ってこの馬を斬ったのだが、結果は上がり最速の5着。特に、ラストの伸びは強烈でね。道中のポジションがもうちょい前なら・・・イン突き出来る枠なら・・・と思わずにはいられない一戦であった。いや、絶好調じゃないのは確かだった思う。だから、もし絶好調のデキだったら・・・とも思わずにいられない。香港でリベンジしたいっ!(多分劇的に人気落ちるだろ!)

 

2番人気に支持されたナックビーナスは最後の坂で力尽きて7着。モレイラの騎乗技術はダントツだけどね。それでも全ての馬を勝たせるわけではないのである。今回ナックビーナスは明らかにモレイラ人気がプラスされてたわけだが、今後こういうパターンは何度も出現するだろう。自分より前に行ったラブカンプーが残ってるわけで・・・コレといった敗因はなく、今回は力負けだと思うけどね。強いて言えば、序盤で脚を使ったことか・・・多分モレイラはハナに行くつもりだったんじゃないかなあ。しかし、行ききれずに控えた。最初から控えていればあるいは。結果論だけど。

 

ワンスインナムーンは自分の競馬を全うしての敗北で。言うべきことは何もないですな。netkeibaの板では「オーバーペース」とか言ってる素人がいるが(私も素人だが)、行くと決めて行った以上、道中騎手がブレーキを踏んでスピードを緩めるのはマイナスでしかないと・・・私は思うけどね。行くだけ行って負けたらそれでいいじゃないか。ただ、今回はちょっと過剰人気気味だったと思う。本来、ラブカンプーがこのくらいの人気で良かったのかと(笑)。

 

レッドファルクスは確かにラッキーバブルス故障の影響をモロに受けている(パトロールビデオ参照)。ただ、これがなかったとしても着順が一つ2つ変わるだけじゃなかったか。鎌の切れ味!と言われたこの馬が、最後方から上がり34.7だもんよ(ティーハーフ34.6)。今年は全然走ってないし・・・さすがに年齢的なものがあるような気がする。しかし、この馬の板も荒れてるねえ(笑)。

 

私の◎スノードラゴンはいい位置に付けたと思ったが、

 

直線ズブズブで

 

最下位フィニッシュ。

 

もう・・・

 

さすがに・・・

 

終わりだろ・・・

 

と思っている人が多いと思うが、

 

次どこかに出てきたら、

 

普通に狙いたいと思う(え?)。

 

是非JBCスプリントでおなしゃっす!

 

 

【浅次郎のひとりごと】

→【西武】10年ぶり22度目リーグ優勝 「獅子おどし打線」でパ制圧…辻監督、8度舞う

西武強かったなあ・・・日本シリーズは是非「広島vs西武」を見たいものであるブッチギリ優勝の場合はCSのアドバンテージ2勝にしてもらいたい。