エリザベス女王杯2020レース回顧!勝因と敗因と。

【エリザベス女王杯2020レース回顧】阪神芝2200mで行われたGⅠエリザベス女王杯!勝ったのは1番人気のラッキーライラック!GⅠ4勝目にして連覇達成。2着にはサラキア、3着には昨年と同じくラヴズオンリーユーが入った。ラッキーライラックの勝因は?ノームコアの敗因は?ウインマリリン・センテリュオは惜しかったねえ。

 

ラッキーライラック、

エリザベス女王杯連覇でGⅠ4勝目!

 

 

いやー。

 

◎サラキア惜しかったねー(笑)。

 

逆に言うと、

ラッキーライラックはよく抜かせんかったわ。

 

簡単に回顧する。

 

■エリザベス女王杯2020結果

 

■エリザベス女王杯2020レース映像

 

エリザベス女王杯2020レース回顧

スタート!7番のロサグラウカ、10番のカーロバンビーナが挟まれて出遅れ。あとウラヌスチャームも軽く接触して出が悪かったが・・・ほぼ揃ったスタート。さあ行くのはどの馬?

 

静かなる先行争い。押して行く馬は一頭もいない・・・

 

行ったのはノームコア!これはちょっと想定外!しかし・・・おそらくこのケースはノリさんの頭にもあったのだろう。迷いは感じなかったし、勝ちに行っての逃げ戦法だったと思う。しかし結果論ではあるが、マイラーであるこの馬に2200を逃げ切るスタミナはなかった・・・

 

4馬身ほど離れた2番手にリアアメリア、3番手にウインマリリン。

 

先行勢はサムシングジャスト、エスポワール、ソフトフルート、シャドウディーヴァ。

 

先団の後ろにウインマイティー。ちょっと離れてリュヌルージュ。ミスニューヨーク。

 

中団にロサグラウカ、ラヴズオンリーユー、ラッキーライラック。

 

中団後方にサラキア、ウラヌスチャーム、センテリュオ。

 

後方に構えてサトノガーネット、カーロバンビーナ。

 

ラップタイムは・・・

 

 

1000m通過59.3。

中盤以降も12.0~12.2のラップが続く一貫したペース。

もの凄く速く見えるが、

これは「高速馬場」であるためだと思われる。

 

実際はそこまで速いわけではなかったわけだが・・・

迎えた3コーナー過ぎ、

ラッキーライラックが早めに仕掛けたことでレースが動く。

このレース、

平均ややスローからの・・・

ロングスパート合戦だったのだ。

(ノームコアだけは一貫平均ペース)

 

ピンクの帽子のラッキーライラックが外を回して捲って行く!それに合わせるように他の馬も一斉に動き出す!ノームコアのアドバンテージも一気に無くなり・・・ラッキーライラックは4コーナー手前で2列目の外まで進出。ワンテンポ遅れてラヴズオンリーユーもGOサイン!しかしサラキアはまだ動かない!

 

直線入り口で先頭に並びかけるラッキーライラック!まだ手応え十分!インベタを回してウインマリリン!外からラヴズオンリーユー!そしてその外から満を持して追い出したのがサラキア!

 

残り300!ノームコアは一杯になり、ラッキーライラックが堂々先頭へ。ここで追い出すルメール!

 

残り200!インを突いて伸びてくるウインマリリン!そして外からミルコの檄に応えてラヴズオンリーユー!そしてさらに外から一拍置いて追い出したサラキアが伸びてくる!

この時点で・・・自分の馬券が的中することはほぼほぼ確信したのだが・・・問題は3着!頼むウインマリリン!残ってくれ!(残らず)

 

残り100m!ここから急にラッキーライラックの脚色が鈍る!3コーナーから脚を使ったためか?前に馬がいなくなったからか?そしてウインマリリンもここで止まってしまう・・・

 

懸命にラッキーライラックを叱咤するルメール!追い詰めるラヴズオンリーユー!猛然と追うサラキアが一完歩ずつ差を詰める・・・!届くか?

 

首差残したところがゴール。

 

ラッキーライラック、強し!

 

勝ちタイムは2:10.3。

上がり3Fは33.9。

 

まるでマイル戦のような上がり3Fタイム。

最後はよく残したね。

 

 

 

 

 

勝ったラッキーライラックはノーザンF生産のオルフェーヴル産駒。これでGⅠは4勝目。アーモンドアイと同期。2歳戦からずっと一線級で活躍し続け、5歳になってからGⅠ2勝。エリザベス女王杯は連覇。勝因はルメールの好騎乗だろう。中団で脚を溜め、早めのスパートで大きなアドバンテージを作り、最後まで脚を持たせた。長く脚を使うこの馬の特性を活かした乗り方だったと思う。最後に迫られたのはこの馬が止まったというより迫った2頭を褒めるべきだと思う。来年も普通に現役で行けそうだが、社台系クラブの規定により来年春までの引退が決まっている。ここが引退レースとの噂もあったが、有馬記念に出走するという話も出ているので是非出て来て欲しい。有馬記念の舞台は微妙だが・・・メンバー次第では十分やれるだろう。

2着サラキアは本当に惜しかった。勝ち馬の後ろで流れに乗り・・・一斉に動いた3~4コーナーでもジッと我慢。これが直線の豪脚に繋がったわけだが・・・ゴールがあと20m先なら差し切っていたのではないか。予想では「ここに来て本格化したと思う」「良馬場の方がいい」と書いていたんだけどね。その見立て通りだったと思う。しかしそれでも・・・ラッキーライラックの底力が一枚上だったねえ。この馬もアーモンドアイ世代の5歳牝馬。来年春の引退が決まっているんだが・・・GⅠ取るチャンスはこれが最初で最後だったか。香港・・・行ってみない?

3着のラヴズオンリーユーも惜しい競馬だった。ラッキーライラックが行ってからワンテンポ遅らせての追い出し。最後まで良く伸びたが、勝ち馬には届かず・・・サラキアに差されての3着。この馬も力は出し切ったと思う。この後どうするんだろう?有馬記念?

見せ場十分の競馬をしたのが4着ウインマリリン。先行勢で掲示板に載ったのはこの馬だけ。インベタを回って最後はいい脚を使って伸びたが・・・残り100mで止まってしまった。しかしやっぱり能力あるね。

5着のセンテリュオは密かにいい脚を使って追い込んで来たのだが、勝ち負けには加われず。今回の所は前の馬と差があったというところだろう。

 

2番人気に押されていたノームコアの敗因は何だったか?逃げたせいか?展開が合わなかったか?それとも距離が長かったのか?色々と言われているが、この馬に阪神内回りの2200は合わなかったと思う。これが例えば東京2000ならもっと粘っていたかもしれない。イメージとしてはアエロリット。東京2000は近年マイラーが活躍している舞台であり、東京2000ならこの馬でも対応できる可能性は十分あったと思う。この馬が札幌記念を勝ったことで「2200」でも大丈夫というイメージが出来たと思うわけだが、この馬の本質はマイラー(個人的意見)。そして札幌2000も近年は高速化が進んでおり、マイラーが多く活躍する舞台なのだ。

阪神内回り2200は、そのコース形態からして残り800mからのロンスパ合戦になりやすく・・・相応のスタミナが必要。このコースは有馬記念が行われる中山2500とも関連が深いコースであるが、マイラーっぽい馬が東京2000・2400や阪神2400は走れても(ペース次第でね)、絶対的なスタミナを要する阪神2200や中山2500を走るのは難しいのだ。というわけで、現状1600~2000がベストと思われるアーモンドアイのジャパンカップは結構イケるんじゃないかと思ったり思わなかったりしているところだ(距離不安で人気が落ちるなら?)。

 

私の◎サラキアは惜しい2着。

〇はラッキーライラックだったので押さえの馬連は的中したが・・・

大穴狙いの三連複は1、2、4着でハズレ。

まだ完調手前と見ていたが・・・

ラヴズオンリーユーの底力を甘く見ていたなあ。

 

以上、レース回顧終わり。

 

来週は3日間開催。そしてマイルCSだねー。

 

しかしまた1番人気が強そうなレース・・・トホホ。

 

憎たらしいが上手い・・・

 

【浅次郎のひとりごと】

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京都が舞台ならまだ紛れがあるんじゃないの?と思ったり思わなかったりするわけだが・・・今年は阪神マイルなんだよなあ。まあ、サリオス・インディチャンプ・アドマイヤマーズ・レシステンシア・サウンドキアラと面白いメンバーが揃うし・・・何が起きるか分からんぜ~!今のところ3着候補筆頭にペルシアンナイト(笑)。

 

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