ジャパンカップ2022レース回顧!ヴェラアズール頂点一気!

【ジャパンカップ2022レース回顧】東京芝2400mで行われた国際GⅠジャパンカップ!勝ったのはGⅠ初挑戦だったヴェラアズール!2着には1番人気のシャフリヤールが入り、3着はヴェルトライゼンデ。人気サイドの決着となった。さて、ヴェラアズールの勝因やいかに?デアリングタクトは不利なければ勝っていた?斜行制裁の是非は?

 

ヴェラアズール、

名手を背に頂点一気!

 

 

いやー、ヴェラアズール強かったね。

直線かなりゴチャついたが・・・

針の穴を通すようにスルスルと抜け出してきた。

しかも回りの馬に迷惑を掛けず、

ブレーキを踏むこともなく、

ホントにスルスルと抜け出してきたよね。

これ・・・日本人ジョッキーだったら

どうだったろうね?

さて、簡単にレースを振り返ろう。

 

■ジャパンカップ2022レース結果

単勝は450円。馬連は940円。3連複は2,360円。穴党にゃどうにもドモナラズな結果。本命党の皆さんにガッツリ取って頂くレースでしたな。そもそも競馬は堅い決着の方が圧倒的に多いわけだが、とりわけこのレースは堅い傾向。今年は荒れるんじゃね?という淡い期待でキンタマを膨らましていたが、全然荒れなかった(涙)。

私の◎ユニコーンライオンは注文通り逃げたが・・・スローに落としちゃったなあ。いや、多少のスローならまだしも・・・これはペース落としすぎ。瞬発力勝負じゃどもならんのに・・・。負けてもいいからもっと思い切って行って欲しかった。まあ、大穴の逃げ馬狙いなので致し方なす。

 

■ジャパンカップ2022レース映像

■ジャパンカップ2022レース回顧

スタート!ゲート入りを渋りに渋ったテュネスが出遅れ。この馬はかなり入れ込んでいたねー。もうレース前の時点で非常に厳しかった。それからシャドウディーヴァ、ユーバーレーベンあたりは覚悟の後方待機を選択。行ったのは予想通りユニコーンライオン!

 

ペースは上がらず、団子状態で1コーナーへ。

 

ユニコーンライオンの逃げ。2番手にハーツイストワール。続いてシムカミル。

 

好位にテーオーロイヤル、ヴェルトライゼンデ。その後ろにボッケリーニ、インにオネスト。カラテがいて、その後ろの赤い帽子がヴェラアズール。ココがちょうど馬群の真ん中くらい。ヴェラアズールはちょいと行きたがる所はあったが、ペロペロと誤魔化してすぐ落ち着いたんだよね。

 

中団のインにトラストケンシン。外にグランドグローリー、その外にダノンベルーガ。青い帽子でデアリングタクト。

 

後方のインにシャドウディーヴァ、テュネス。その外にシャフリヤール。この馬はもっと前で競馬すると思ったが・・・今回は後方で脚を溜める作戦だったのだろう。その外にユーバーレーベン。

 

最後方に地方馬リッジマン。もちろん、ルールに則って出走してるわけなので陣営に対してはなんの文句もない。4年前だけどステイヤーズSを勝った馬だしね。しかし、JRA最高賞金額の最高峰のGⅠなのだから、最高のメンバーで雌雄を決して欲しいと・・・一ファンとしては思ってしまう。個人的な意見だが、GⅠには出走制限を設けた方がいいと思う。

 

ラップタイムはこう。

 

テンの3Fが36.3。1000通過が61.1。

 

おそっ!

 

めっちゃ遅いやろこれ!

 

ちなみに、1つ前の11RウェルカムS(芝2000m)の1000m通過が58.8(TOTALが1:57.8)である。距離が違うとはいえ・・・こちらは最高峰のGⅠ。にも関わらず2秒以上遅い。

 

仮に、仮にだよ?

 

このレースにパンサラッサが出て大逃げかましてたら・・・

 

どうなっただろうね?

 

パンサラッサが秋天で刻んだラップは1000m57.4。

今回の1000m通過が61.1だから・・・

3.7も違うわけで、

これは23~4馬身くらいに相当する差。

もしかしたらまた残ってたんじゃね?

 

ま、いいや。

 

で、今回なんでこんなにスローになったかと言えば、

当然逃げたユニコーンライオンがスローに落としたから。

そして2番手のハーツイストワールもそれを良しとして動かなかったから。

 

3コーナーの隊列がこう。リッジマンを入れても8馬身くらいの隊列で団子スロー。

 

残り800m地点からペースアップ。これがユニコーンライオン優作の作戦だったか!しかし前半、中盤ともに超スローだったため・・・各馬とも脚が溜まりに溜まっている!

 

残り500!先頭に立って追い出すユニコーンライオン。この辺までは夢を見たんだが(笑)、この後すぐに手応えがなくなってしまい撃ちんこ。その外からハーツイストワール、ボッケリーニ。しかしこれらの先行馬はことごとく馬群に沈む。今回のレースは800mのヨーイドン。瞬発力と持続力を兼ね揃えた馬が上位を独占することとなった。

 

残り400!馬場の真ん中を切り裂いてダノンベルーガが伸びてくる!その外からシャフリヤール!コノの時ヴェラアズールは馬群の真っ只中!ヴェルトライゼンデは内で揉まれつつ進路を探す!

 

残り300!坂を登り切って抜け出しを図るダノンベルーガ。しかし外から追ってくるシャフリヤールの脚色がいい!我慢して我慢して・・・進路を見出したヴェルトライゼンデは内へ!ヴェラアズールはまだ馬群の中!

 

残り200!東京競馬場はここからが勝負!進路を探していたムーアは・・・一旦ダノンベルーガの外に出そうとしたのである。しかし、そのスペースは、猛然と追い込んできたデアリングタクトのマーカンドも狙っており、一瞬にらめっこ状態となる。そのタイミングで外からシャフリヤールが切れ込んできて・・・あっという間にスペースがなくなっちゃったんですな。

 

しかしここからがムーアは早かった!瞬時の判断でダノンベルーガの内に進路を変え、接触することなくスッと馬体をねじ込んだのである。逆に・・・狙っていたスペースを閉められたデアリングタクトはここでブレーキを踏む羽目になってしまう。

ちなみに、制裁となったシャフリヤールの斜行は・・・右鞭を連打しているため、意図的なものだと思う。最初は左鞭を使ってたのを右鞭に持ち替えてダノンベルーガに併せに行き・・・その空間を閉めたんですな。つまり、意図的にデアリングタクトの進路(ヴェラアズーラも狙っていた)を消した訳。

これがアウトセーフか?

という議論はここではしない。前に行く馬に寄せて行くのも(馬の根性を引き出すため)、ワキを閉めてスペースを消すのも通常の騎乗テクニックであり、今回のクリスチャンの騎乗はルール内での絶妙テクだったと・・・私は思う。競馬は一瞬のスペースを奪い合う椅子取りゲームでもある。先に体を入れた方が勝ちなのだ。しかし、ちょっとタイミングがズレればアウトになりかねない騎乗でもあった。これがペナルティーになるかどうかは後ろから来た馬の勢いやタイミングで大きく変わってしまう。今回はそのタイミングが絶妙だった。

 

今回の裁決は・・・対象がダノンベルーガであったが、この時すでにもうダノンベルーガの脚色は衰えており(衰えたからこそ挟まれてしまった)、これがペナルティになるのはちょっと厳しいような気がする。それより大きな不利を受けたのはデアリングタクトの方であり、ゴール前の伸びを見ると・・・「あれ?不利がなかったらデアリングタクトが勝ってたんじゃね?」と思ってしまうわけだが、微妙なタイミングの差で制裁対象とはならず・・・立ち上がって不利をアピールしたダノンベルーガの方が対象となった。

なんともスッキリしない裁定だったと思う。

 

残り100!内から抜け出すヴェルトライゼンデ!外から内に切れ込みながら伸びるシャフリヤール!その間からヴェラアズール!ダノンベルーガはココで脚色が衰えてしまう・・・。

 

挟まれて後退するダノンベルーガ。しかしこれはシャフリヤールの斜行のせいではないと思う。いや、たしかに寄せては行ってるけど、急激に斜行したわけでもなく、内から伸びて来たヴェラアズールに併せに行った結果。これを制裁対象にするのはどうなんだろう。もし制裁対象にするなら、その前のデアリングタクトに対する斜行だろうけど・・・でもそうすると着順変わっちゃうからなあ。なんかオトナノジジョウが発動したのかもしれんねw

しかし、一旦ブレーキ踏まされたデアリングタクトはココからもう一回伸びるんだよね。スゴイ馬だ。

 

間を割って鋭く伸びたヴェラアズールが1着!最後に突き放されたシャフリヤールが2着!3着に内から伸びたヴェルトライゼンデ。ゴール前急追したデアリングタクトが4着。

 

ヴェラアズール、強し!

ライアン・ムーア、巧し!

 

勝ちタイムは2:23.7。

勝ち馬の上がりは33.7。

 

 

 

 

 

 

 

勝ったヴェラアズールは社台・白老F生産のエイシンフラッシュ産駒。近親にはトールポピーやアヴェンチュラといったGⅠ馬がいる血統。父エイシンフラッシュはコンスタントに走る馬は出すものの・・・これまでのところ大物は不在。産駒数もちょっとずつ減っているところだったが、これで一気に評価が上がるかもね。渡辺厩舎はGⅠ初勝利!これは嬉しいだろうねー。1頭大物が出ると周囲の評価もガラリと変わるだろうからねー。今年~来年は躍進の年となるかもしれない。馬のタイプとしては、父エイシンフラッシュに似た瞬発力特化型の中距離馬。スローが大好物で、今回の展開はピッタリだった。ガチンコの瞬発力勝負でシャフリヤールを負かしたのだから強かった。しかし・・・鞍上の好騎乗がなければ、ドン詰まりで終わっていたかもしれない。運も味方したと思う。有馬記念は合わないので多分出て来ないだろう。春はドバイシーマクラシックを目指すのが良さそうだね。

シャフリヤールは惜しい競馬だった。後方で脚を溜め、外を回しつつ、相当長く脚を使っての2着。藤原調教師は「100点の競馬だったが、勝ち馬に120点の競馬をされた」という旨のことを言ってたようだが、まさにその通りだと思う。やはりジャパンカップを目標に仕上げられてたんだね。しかしこの馬も溜めると切れるね。この所前目に付ける競馬をしていたが、このくらい後方で脚を溜めた方がいいのかもしんない。まあそうすると展開や馬場に左右されるわけだが・・・。距離もこのくらいあった方がいいのかな。この馬もまた有馬記念には出て来ないだろう。来年はドバイでヴェラアズールとリターンマッチかな?

3着のヴェルトライゼンデも惜しい競馬だった。前目の競馬で残ったのはこの馬のみ。直線はゴチャついて他馬と接触するようなシーンもあったが、内に進路を取ってからは素晴らしい伸びを見せて一旦先頭に立ったものの・・・最後は力負け。しかし、今年の春に長期休養を経て屈腱炎から復帰したことを考えればオラオラの結果。そんな賞はないが、個人的には「ナイスカムバック賞」を上げたい。さて、今後だが・・・この馬は上位2頭とは違い・・・有馬記念は向く!なんせ父は小回りの鬼ドリームジャーニー!全弟のオルフェーヴルと合わせて有馬記念3勝している有馬血統!ぜひ出てきて欲しいー!人気投票にも入れといたぜーw

で・・・ガチで惜しかったのがデアリングタクト。エリザベス女王杯惨敗からの中1週もなんのその!中団後方待機から馬群を切り裂いて伸びてきたわけだが、その馬群の中でもかなりゴチャついて決してスムーズじゃなかったんだよね。致命傷だったのは上でも書いた不利だったわけだが・・・トップスピードに乗ったところのブレーキでね。これは激痛だった。鞍上のマーカンドからすれば、「クリスチャンのドアホー!邪魔やぁぁぁ!」という所だろうけども、そんなことはおくびにも出さず、「外に出さざるを得なかった。あと30mあれば結果は違っていたかも」という清々しいコメント。いやー、人間出来ているなーw。しかしこの後はどうするんだろうね。有馬出て来ない?さすがに休養か。

5着のダノンベルーガは早めの仕掛けで直線いい脚を使ったが・・・残り200mを切ったあたりで脚がなくなってしまった。不利を受けたのは確かだが、すでに脚色は鈍っており、不利を受けていなくても結果は変わらなかったと思う。やはりこの馬に2400は長いのかもしれん。ベストは1800~2000くらいなんじゃないかなー。春はドバイターフを目指して欲しいね。

 

外国馬ではグランドグローリーが昨年に続く好走を見せて6着。直線はもう馬群の中でガチャガチャに揉まれてね。なんとか外に出したかったんだが、シャフリヤールのクリスチャンが完全ブロック。そこから外に出すロスがあっての6着。スムーズだったらもっと僅差の競馬が出来たかもしれない。この馬はもう社台が購入済みみたいでね。このまま引退して繁殖に上がるらしい。

外国馬では一番人気を集めていたオネストも見た目以上に惜しい競馬でね。直線はやはりゴチャつくシーンがあり、一旦ラチ沿いに進路を求めて突っ込もうとしたんだが・・・バテたユニコーンライオンが邪魔で突っ込めなかったんだよね。そこから外に出すロスがあっての7着。この馬も実にもったいない競馬だった。

あと、入れ込みがキツくてなかなかゲートに入らず・・・出遅れたテュネス。もうレース前の時点で終わってたわけだが、それでも大外をブン回して9着まで来てるんだよね。この馬が落ち着いた精神状態で前で競馬出来ていたら・・・今年のジャパンカップそのものが変わっていたかもしれない。

 

私の◎ユニコーンライオンは・・・直線坂下で早々に脱落して16着。距離は微妙に長かったし、東京の軽い馬場も合わなかったし、やはり中1週で見えない疲れがあったのだと思う。今回スローに落としたというより、行きっぷりがイマイチでスローにするしかなかったのではないか。しかしそこは15番人気という超大穴だったんでね。ギャンブルとしては悪くなかった・・・と思いたい(涙)。この後は・・・有馬記念に出てこーい!

 

以上、レース回顧おわり。

 

来週はダート王決定戦チャンピオンズCだねー。

これはテーオーケインズの一本かぶり?

キツネダンス見に行きたい。

 

 

【答え合わせ】

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今回はもうカスリもしなかったわけだが・・・それでも買ってくれた毒者のみんな!ホントにありがとうー!今回も沢山の方が買ってくれて嬉しかった(多分過去最高)!まあ・・・結果からしてどう買っても当たらなかったわけだが(涙)、来週も荒れると信じて大穴狙いで逝く!おたのしみにー!

 

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